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3日に韓国国内の感染者が1万62人となった。韓国は、最初に感染が確認されてから74日で1万人を突破した。このような中で「首都圏では感染拡大が爆発直前にある」と専門家が警告して警戒感が強まっている。

 

韓国大統領府は、これまで新型コロナウイルスの防疫対策で世界の標準モデルと胸を張ってきた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2日に一度の割合で世界各国から新型コロナウイルス感染症関連の問い合わせ電話や書簡を受けていると2日、紹介したほど。大統領府は「韓国が世界新型コロナ防疫のロールモデル」だと語った。中央日報が3日伝えた。

 

大統領府は、15日の総選挙を前にすべて「宣伝材料」に使っている。だが、それとは裏腹に、首都圏で深刻な事態に陥る危険性が高まっている。

 

『朝鮮日報』(4月4日付)は、「感染病専門家、韓国首都圏はコロナ爆発直前にある」と題する記事を掲載した。

 

(1)「2015年の中東呼吸器症候群(MERS)当時、大韓医師協会新型感染病対応タスクフォースの委員長を務めた李載甲(イ・ジェガプ)翰林大学感染内科教授は2日にある放送に出演した際、司会者が「国内の感染者1万人は何を意味するのか」と質問したところ「全て疫学を行う方々が『ティッピングポイント』と懸念するレベル」と説明した。ティッピングポイントと(転換点)は感染病の拡大が爆発的に増加する時点を意味する。イ教授は「海外から流入する人たちのほぼ70%がソウル、京畿道に住んでいる」「首都圏で感染者数が急増すれば、増加速度が大邱、慶尚北道よりもはるかに早まるかもしれない」との見方を示した。3日に感染が確認された86人のうち、48.8%(42人)は首都圏だった。44%(38人)は海外から流入した事例だった

 

韓国政府は、未だに海外から渡航者を受入れている。防疫対策が、世界一という自信の結果だ。これが仇となって、首都圏の感染者を増やすことになっている。3日の感染者のうち、約50%が首都圏、また、約40%は海外からの流入という比率になっている。海外からの渡航者受入れが、危機の種を生んでいる。これが、首都圏の感染者爆発危機の理由である。

 


(2)「しかし丁世均(チョン・セギュン)首相は3日、中央災難安全対策本部の会議で「海外からの流入はほとんどが統制可能」と述べた。丁首相は「当分は海外からの入国者が引き続き維持され、隔離中に発見される感染者も同時に増加するだろうが、地域社会との接触遮断がうまく管理されれば、感染が広がることはないだろう」との見方を示した。この日、大邱での新たな感染者は9人だった。大邱での感染者が一桁となったのは、218日に大邱で最初の感染者が確認されてから45日目のことだ。一方でソウル市は3日、出演した俳優2人のコロナへの感染が確認されたミュージカル「オペラ座の怪人」来韓公演の観客8578人のリストを確保し、モニタリングを行うことを明らかにした」

 

韓国首相は、依然として「門戸開放」の姿勢である。これは、最初から中国人を受入れたことへの批判をはね返すため、無理に行なっているためだ。ここで、「入国禁止措置」を取れば、これまでの政策のミスを認めるに等しくなるのを恐れている。大規模なイベントは、引き続き行なわれている。出演した外国人俳優2人のコロナへの感染が確認されたのである。

 

(3)「ソウル市竜山区のブルースクエアで公演が行われたこのミュージカルのカナダ人俳優A氏(35)は、先月31日に感染が確認された。A氏は先月19日から乾いた咳やのどの痛みなど、コロナへの感染が疑われる症状が出たが、30日まで公演に出演した。A氏は病院で2回にわたりコロナではないとの診断を受けたが、自ら選別診療所を訪れた際に感染が確認された。米国人男性俳優B氏(29)も2日に感染が確認された。ブルースクエア劇場は臨時に閉鎖され、公演も今月14日まで中断することになった」

 

世界の標準となっている防疫対策が、とんだところで「ボロ」を出している。外国人俳優2名のコロナ発症が分かったからだ。一人の俳優の場合、当初、2回の診断を受けながら陽性を見逃していたのである。韓国の自慢する防疫対策には、まだまだ改善の余地はありそうだ。