ムシトリナデシコ
   

現状での新型コロナウイルス撲滅は、不可能なことが次第に明らかになってきた。いかに感染検査をしても、今の検査法では無症候キャリアーの捕捉が不可能である。最終的には、血液採取による抗体検査登場を、待つしかないようである。日本の場合、早くてこの夏「試薬」が期待されるだけで、それまでの医学的対策はゼロである。個人個人が、感染を防ぐ手立てをするしかない。厳しい環境である。

 

シンガポールは、新型コロナウイルス対策で最も成功したとされている国だ。それは一時的なことで現在、再び感染者が増加に転じている。

 

『ロイター』(4月2日付)は、「優等生シンガポールでも感染増、コロナ封じ込めの困難さ」と題する記事を掲載した。

 

シンガポールはこれまでは、新型コロナウイルスとの闘いで世界の模範と称賛されてきた。しかしこの小さな都市国家で今、お得意の徹底した策をもってしても感染拡大に歯止めがかからない。疫学専門家は、世界が新型コロナ封じ込めに取り組む上で、シンガポールの例が先行きに不吉な影を落としていると懸念している。

 


(1)「今年1月の時点では中国以外で新型コロナの痛手が最も大きかったものの、厳格な住民監視や隔離措置などの導入が流れを食い止めるのに奏功。世界保健機関(WHO)から高く評価されるに至った。シンガポールは他国・地域に比べて検疫がしやすい国だ。人口は570万人程度の島国で、端から端まで車で1時間もかからない。入国管理の場所も多くはないし、医療体制も堅固だ。現状、新型コロナの死者は4人にとどまっている」

 

シンガポールは、WHOからも高く評価される防疫対策を実施している。下線のように検疫にしやすい国であることも幸いしている。だが、じわりじわりとその鉄壁の防疫線が崩されようとしているのだ。これを見ると、中国での再流行は目に見えてきた。この問題は、後で触れる。

 

(2)「封じ込め策には緊張の兆しが出てきている。感染者数は4月1日に1000人に達し、前日からの増加は74人とこれまでで最多になった。特にこの1週間で感染者が倍増して、総数は3月末で前月末に比べ10倍近くになった。国内感染が70%を占めるようになり、多くは感染者との接触が確認されない単独感染だ。専門家によると、シンガポールですら防疫態勢が破られているという事実は、新型コロナ感染の拡大抑制の難しさを物語る」

 

最近、感染者が急増に転じており、多くは感染者との接触が確認されない単独感染とされている。「自然発生」のような形になってきたことが、にわかに先行きの警戒感を強くしている。

 

(3)「米ミネソタ大学の感染症専門家、マイケル・オスターホルム氏は「シンガポールの方法は最善の策の一つと見なされてきた。他の諸外国に示されている今の現実は、このウイルスに反撃し、ねじ伏せたままにしておくのがいかに難しいかということにほかならない」と話す」

 

シンガポールの感染者急増の兆候は、新型コロナウイルスの撲滅の困難さを示す、象徴的な例と言えそうだ。韓国は、おこがましくも世界の「防疫モデル」と自画自賛している。シンガポールの例から見て、あり得ないことがはっきりしてきた。

 

『大紀元』(4月3日付)は、「河南省で新たな感染者、第二波を懸念して都市封鎖」と題する記事を掲載した。

 

河南省平頂山市に隣接する郟県では、新型コロナウイルスが確認された。病院の院内感染もおきており、当局は流行第二波を懸念して都市封鎖を行った。

 

(4)「郟県政府は41日、ソーシャルサービス・微博のアカウントを通じて、県外への移動を事実上禁止する封鎖措置を取ったと発表した。同県は人口60万人。県外への移動は許可が必要で、仕事が理由でも外出できない。県内外を移動する人は全員がマスクを着用し、体温チェックを受け、健康証明書を示す必要があるという

 

河南省郟県(人口60万人)が、4月1日から封鎖措置をとられる。県内外の移動にはマスク着用が義務づけられるという。

 

(5)「『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』によると、329日、郟県人民病院で集団感染が発生した。感染者の1人は1月に武漢から戻ってきた医師で、この医師から2人の同僚医師に感染したとみられている。3人はいずれも無症状だが、都市封鎖前の数日間で、3人の医師と密接な接触があった人は53人にのぼる。ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、ある地元住民は地域公務員から、331日までに、都市封鎖(ロックダウン)に備えて日用品を買いだめするようにと言われていたという」

中国政府は、第二の武漢にならぬように厳戒体制である。感染源の医師は、武漢から持ち帰ったとされる。武漢のウイルスが根絶していなかった結果だ。撲滅は、きわめて困難であることを示している。