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トランプ米大統領は14日、FOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、中国には非常に失望したと発言した。発言内容は不明だが、中国の見境のないハッキングや技術情報スパイであろう。これほど科学的に遅れている中国が、悪行だけは世界トップの勢いである。自らの実力に見合わないことを行なっている矛楯が、こういう違法行為に手を染めさせているのだ。

 

中国が、コロナ・ワクチンでハッキングを繰返している理由は何か。武漢コロナを発症させた手前、コロナ・ワクチンも「中国製」を名乗りたいのだろう。盗賊が、救世主を装うような話であるが、中国国民の手前もあり綻びを繕い、信頼をつなぎ止めたいという必死の「あがき」に見える。今回のワクチン禍で、中国共産党は国民から相当の怒りを買っていると見られる。

 

米国トランプ大統領・元首席戦略官スティーブ・バノン氏の発言(『大紀元テレビ・ニュース』5月14日付)によれば、中国共産党内部は深刻な意見対立に陥っているという。こういう党内危機を救うためにも、コロナ・ワクチンのハッキングは不可欠となっている。

 

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(5月14日付)は、「中国ハッカー、米のコロナ・ワクチン開発を狙う、当局が警告」と題する記事を掲載した。

 

米連邦捜査局(FBI)などは5月13日、中国のハッカーが米国の大学や製薬会社などから新型コロナウイルスワクチンに関する知的財産を盗み出そうとしているとして、警戒を呼び掛けた。ハッキングが医学的な研究の妨げになる恐れがあるという。

 

(1)「米当局者によると、中国とイランが、新型コロナウイルスワクチンを研究する米国の大学や企業に対してハッカー攻撃を仕掛けている。攻撃は遅くとも13日に始まったという。トランプ政権内では、ワクチンの開発を阻害した可能性もあることから、米国の公衆衛生への直接的な攻撃と受け取れるとの見解も出ているという。そのような解釈は、米政府がサイバー攻撃を一段と深刻にとらえていることを意味する」

 

中国は、遅くとも1月3日から新型コロナウイルスワクチンを研究する米国の大学や企業に対してハッカー攻撃を仕掛けているという。武漢のコロナ禍発生をWHO(世界保健機関)に通報する以前から、コロナ・ワクチン開発情報を狙ったハッカーを開始していたことになる。これは、中国当局が昨年12月よりも早い時点で、武漢コロナの発生を認識していた証拠である。

 


(2)「FBIと国土安全保障省のサイバー部門、サイバーセキュリティーインフラ防護庁(CISA)は13日の発表文で、中国と関係のある「ハッカーと非伝統的な情報収集者」が新型コロナ・ワクチンや治療法、検査に関する知的財産や公衆衛生情報を盗もうとしていたと述べた。さらに、こうした活動が米国の新型コロナ対応の大きな脅威となる恐れがあると指摘。「こうした情報が盗まれると、安全かつ効果的、効率的な治療法の確立が妨げられる」と述べた。実際のハッキング被害に遭った大学や企業には言及しておらず、中国が米国に対して新型コロナ関連のハッキングを行ったと判断した理由も説明していない。問題のハッキングに関する追加的な情報が数日以内に公表される可能性があるとした

 

FBIと国土安全保障省のサイバー部門が、揃って中国ハッカーを発表したことは異例とされる。それだけ、重大な問題であることを覗わせている。ハッキングに関する追加的な情報が、数日以内に公表される可能性があるという。最近、武漢研究所の幹部が米国へ亡命したと言われている。これについては詳細な発表が伏せられている。この亡命者と絡んでの「重大発表」となるのだろうか。

 

(3)「イランの関与にも言及していないが、複数の政権当局者は、イランかその代理勢力がハッカー攻撃を仕掛けていることを示す機密情報をつかんでおり、標的の一部は中国と同じだと述べた。当局者は、ワクチン開発へのサイバー攻撃の影響がどの程度なのかを把握することは難しいと述べた。またサイバー攻撃の証拠や、判断の基にした機密情報の詳細を明らかにすることは控えた。中国とイランの当局者にコメントを求めたが回答は得られていない。両国はこれまで、米国に対するサイバー攻撃を否定してきた。中国外務省の報道官は今週、いかなるサイバー攻撃にも反対すると述べる一方で、中国は新型コロナのワクチン・治療の研究で先行していると述べている」

 

イランもワクチン情報を狙ったハッカー行為を繰返している。中国との連携プレイであることを想像させるが、当局はそれについて断定していない。今や、中国とイランは米国に対する「悪の枢軸」を結成した感を与えている。