テイカカズラ
   


中国当局が1月初頭以来、米国のコロナ・ワクチン開発に対してハッキングを開始している。これは、FBI(連邦捜査局)から全米に警告されたもの。ホワイトハウスは、こうした不法行為を働く中国に対して、中国のネット検閲システム破壊準備を計画中であることが明らかになった。ホワイトハウスの元首席戦略官スティーブ・バノン氏は59日、自身のネット番組「War RoomPandemic」(パンデミック作戦室)で明らかにした。

 

中国のネット検閲システム破壊は、中国国民に世界の真実を知らせる機会を与えるものだ。中国政府が、もっとも恐れていることが起きるのである。中国国民の目を真実から遮断し、ウソ情報を流し続ける目的は、中国共産党独裁を続ける上で必須条件を確保するためである。そこへ、真実の情報が流れ込んだら中国共産党はどう対応するのか。

 

米中対立が、ここまでエスカレートしてきたことは、宣戦布告しないだけの最悪事態に陥っていることが分かる。まさに、冷戦そのものである。中国は、コロナ禍で上手く立ち回ろうと画策してきたが、全て裏目に出ており自らを窮地に追い込んでいる様子が分かる。

 

バノン氏によれば、「中国共産党では、習近平国家主席と王岐山国家副主席が元凶」であると批判している。一般的には、王副主席は米国提携派とされている。バノン氏は、「習・王ラインが共産党を牛耳り悪の総本家」という位置付だ。この二人を孤立させるには、中国国民へ真実の情報を流すことが最善の方法としている。

 

敗戦直前の日本では、米軍戦闘機から「敗戦間近を知らせる大量のビラ」が蒔かれた。日本の官憲は、厳しくこれを取り締まっていた。多くの国民は、太平洋戦争が負け戦であることを暗黙の内に理解していたのである。だから、今回の米国による中国のネット検閲システム破壊は、それなりの成算が期待できる状況と見ているのであろう。

 


『大紀元』(5月16日付)は、「米トランプ政権、中国ネット検閲システムの破壊を計画中、バノン氏が明かす」と題する記事を掲載した。

 

米トランプ政権は中国共産党のネット検閲システムを破壊する計画を本格的に推進していると、ホワイトハウスの元首席戦略官スティーブ・バノン氏は59日、自身のネット番組で明らかにした。

 

(1)「米シンクタンク「21世紀のイノベーション」のCEOでレーガン元米大統領の行政管理予算局顧問弁護士のマイケル・ホロヴィッツ氏は同番組に出演し、「米政府が30憶ドルを投入し、米国の一流大学が持つ重要な情報技術を応用すれば、今年の大統領選前(10月末)に中共のネット検閲システムを破壊することは可能だ」と述べた」

 

米国の一流大学が持つ技術で、中国のネット検閲システム破壊が可能という。ということは、中国が難攻不落のIT技術でガードされていないことを物語っている。中国のソフトは、後進国であるから、超難関という訳でないのだろう。

 

(2)「『パンデミック作戦室』が59日に公開した番組「Descent into Hell(地獄への堕落)」で、中国人ゲスト2人が出演し、中国共産党がファイアウォール(ネット封鎖システム)を利用して、中国人に言論弾圧や洗脳教育を行った実態について説明した。その中、ハイゼンベルクと名乗るゲストは、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の元エンジニアで、華為の貿易取引先である米国の技術会社で長年、働いたこともある。華為が中共の世界浸透戦略において重要な役割を果たしているとよく知っているという」

 

(3)「近年、華為は中国政府の資金援助を受け、低価格を武器に国際通信市場、特に5G設備の供給市場でシェアを拡大してきた。インターネットからデータや情報を収集することが目的だ。さらに、中国のビッグデータ監視システムとネット情報検閲システムを世界まで拡大させようとしている。ハイゼンベルク氏は、華為の設備に仕込まれているバックドアは中国軍と情報部門のためのもので、ユーザーのあらゆる情報を入手することができると述べた。華為はネット封鎖システムにディープ・パケット・インスペクション(DPI)という技術を採用したが、この技術はアメリカの会社シスコシステムズが開発したという」

 

下線部の通り、華為の設備に仕込まれているバックドアは、中国軍と情報部門のためのもので、ユーザーのあらゆる情報を入手することができるという。この技術は、米国のシスコシステムズが開発したものだ。ここまで、底が割れている以上、米国はこれを突破する技術開発は容易であろう。

 


(4)「ハイゼンベルク氏は、中国共産党が新型コロナウイルスの情報を隠ぺいできたのは、ファイアウォールで情報を封鎖したからだと指摘した。各国は中国から本当の情報を得られず、多くの人が死亡したと指摘した。ハイゼンベルク氏は、中国人だけではなく、世界中の人々に被害が及ぶ中共のネット情報検閲システムに、国際世界は真剣に対処しなければならないと強調。「これは避けることができた災難だ」。番組の最後にバノン氏は、米トランプ政権の上層部は中国共産党のネット検閲システムを破壊する具体的な方法について同日の会議で議論したと明かした」

 

ファーウェイのバックドアのソフトが米国製であれば、これを見破る方法は簡単に見つかるはずだ。これまで、中国政府とファーウェイを信用してきたから、まさかファイアウォールを仕掛けているとは疑って見なかったのであろう。迂闊と言えば、これ以上迂闊な話はない。相手は、名うての共産党国家である。米国は、中国に手玉に取られていたのだ。だが、「裏切られた」と自覚した後の米国は、一瀉千里で突っ走るのがパターンである。真珠湾攻撃を受けた後の米国は、第二次世界大戦に躊躇なく参戦したのだ。

 

中国は、こういう米国の「ヤンキー魂」を軽く見ると、後で大変な後悔をすることになろう。米国が、中国のネット検閲システム破壊を準備中とは、中国共産党の心臓部を直撃することになろう。中国共産党は、情報封鎖で権威を保っている。その砦がくずれる。中国国民は、真実の情報に飢えているのだ。