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訪日外国人の3割は中国人である。むろんトップである。国際世論調査における国レベルの好感度で見ると、全く異なる結果が出てきた。日本人の85%が、中国嫌いという結果である。中国人は好きでも、国家としての中国を嫌うというのだ。

 

この背景には、尖閣諸島への軍事挑発が日本人の意識を逆なでしているのであろう。歴史的にも日本固有の領土であることは、新中国発足直後の『人民日報』で、日本領として記載してあるからだ。また、無人島の尖閣諸島へ人間が常住したのも日本人が初である。これらは、国際法で日本固有の領土として認知される条件である。現に、日本人によって所有権登記がされていたのである。

 

以上のような、動かしがたい条件があるにもかかわらず、中国は最初に尖閣諸島を発見したと言い張り、古い地図を持ち出して対抗している。仮にそうだとしても、中国が『人民日報』で認めたことは、国際法において後から覆すことができない、と規定されている絶対的条件である。

 

中国は、法的に所有権を主張できない南シナ海を不法占拠している国である。尖閣諸島へも口実をつけて上陸・占拠しかねない不信の念を持たれている。日本人が、こういう不誠実な中国を嫌うのは、はっきりした根拠があってのことなのだ。

 


『大紀元』(5月16日付)は、「台湾の『台湾人』自認が過去最高、日本人85%は中国『好ましくない』世界最多」と題する記事を掲載した。

 

(1)「ピュー・リサーチ・センターは2019年12月、世界34カ国で同年5月から10月にかけて、対中感情調査を行った。中国共産党政権70年に合わせたもので、3万8000人が回答した。中国を最も好ましくないと答える人が世界で最も多いのは、日本(85%)だった。インド太平洋6カ国のなかで、韓国(63%)が次点、台湾(61%)が3番目に高かった」

 

世界34ヶ国の中で、日本が最も中国を「好ましくない」と答えていることが分かった。中国共産党政権70年を機に行なった世論調査だけに、「共産党政権」への強い警戒観が現れている。日本社会では、共産主義を拒否していることが明らかである。韓国は63%、台湾が61%といずれも「好ましくない」として受入れないのだ。

 

日本が、中国共産党に拒否感を持つのは、その便宜主義にある。尖閣諸島周辺に石油資源賦存が判明してから、中国が領有権を主張し始めた経緯がある。国益のためには手段を選ばない、その不誠実な外交姿勢は今後、どのように変わるか見極めができないのだ。いつ、牙を剥いて尖閣諸島を襲ってくるか。予測不可能である。

 

ならば常時、防衛体制を固めるしか途はない。日本が防衛能力を高める努力をすると、中国はすぐに「イチャモン」をつけてくるのだ。現在も、尖閣諸島一帯の日本領海を繰り返し侵犯している常習犯である。隙あらば、尖閣諸島へ上陸して占領する狙いであろう。こういう相手国を「好ましい」と見るはずがない。85%が「嫌って」当然であろう。

 


(2)「インド太平洋6カ国は、おおむね米国に好意的で、フィリピン(80%)が最も親米的、次いで韓国(77%)、3位は台湾と日本(68%)と同点で、インド、オーストラリア、インドネシアが続く。フィリピン、インドネシア、オーストラリア、韓国では、30%程度の人しか中国を「好ましい」と答えなかった。インドでは更に低く23%で、4分の1以下が中国に対して「好ましくない」と考えている」

 

米国に対する好感度は、日本と台湾が68%である。韓国は77%だ。一般的なイメージでは、韓国の「反米」、日台が「親米」である。このイメージからいえば、やや外れている感じがする。日台の「親米度」が低く、韓国の「親米度」が高く出ているからだ。日台は、米国に対して控え目な親しさを示している。それだけ、安定的と言えるだろう。韓国は、「熱しやすさ」という一面が加わっている。

 

日米が音頭を取る「インド太平洋戦略」は、中国の膨張主義への対抗策として、日・米・豪・印の4ヶ国が連携して共同防衛に当るものだ。アジアでは、中国を「異質国家」の仮想敵にして防衛線を固めている。各国から、中国へ警戒感が滲み出ている点に注目すべきだ。

 

中国を「好ましい」とする比率は、次のように低いのである。

 

フィリピン、インドネシア、オーストラリア、韓国では、30%程度の人しか「好ましい」と答えなかった。インドではさらに低く23%で、4分の1以下が中国に対して「好ましくない」と考えていることがわかった。

 

中国はアジア覇権を狙っているが、各国の国民から支持されていないのだ。中国共産党の「空回り」というほかない。GDP世界2位の中国に対しての好感度が、ここまで低いというのは中国外交の失敗を意味する。「空威張りする」中国に何の魅力も感じないのだ。まさに空回りしていると言うほかない。