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イタリア議会は、財政難に乗じて接近している中国を糾弾する質問を繰り広げた。G7の中で、イタリアが唯一の「親中国」であることから、今回の新型コロナウイルスの被害が大きかったという思い込みが強い。甚大なコロナ禍も手伝い、中国への恨みがイタリア議会を支配している。

 

『大紀元』(5月18日付)は、「イタリア議会、政府に親中姿勢に説明求める『中国の植民地になりたくない』」と題する記事を掲載した。

 

イタリア議会外務委員会は56日、新型コロナウィルス感染拡大を巡って、中国共産党およびWHOの責任を問うために公聴会を開いた。公聴会で外務事務委員会の北部同盟代表は、政府に必要以上に北京に近寄る立場を説明するよう求めた。

 

(1)「北部同盟党、フォルツァ・イタリア党および民主党など各党の議員から、コロナウイルス(Covid-19)の発生源や中国共産党政権への対応についての質問が相次いだ。エマニュエラ・クラウディア・デル・レ外務副大臣は、「イタリアは世界各国および各組織に最大限の情報公開を求めている」と述べるにとどまっている。同副大臣は「感染が始まって以来、イタリア政府は世界保健機関(WHO)およびその加盟国や中国政府と情報を交換し続けた」と述べ、欧州連合(EU)およびG7との情報共有や協力にも努めた」との答弁に終始した。ウイルスの起源について、WHOの緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏の話を引用し、「ウイルスが自然界由来である」と発言した」

 

イタリア政府は、議会からの鋭い質問に対して、まともな答えができずにいる。WHOは、中国の支配下にあり、機能していないからだ。イタリアは、G7の一角でありながら、発展途上国・中国のご機嫌伺いしているイタリア政府を批判している。

 

(2)「この答弁に北部同盟党および委員会副委員長のパオロ・フォルメンティーニ氏が不満の声を上げた。「中国政府が感染者数および死者数の真実を公表せず」、「医療物資を提供する活動で意図的に各国に浸透工作を働き、リーダーシップを取ろうとした。イタリアに対しても同じだった」と感染拡大状況下のWHOおよび中国共産党政府の対応を非難した。また、外務委員会委員長マルタ・グランデ氏に「感染拡大してから、イタリアに対して行った北京の『恩着せがましい』援助の裏を調査するよう」要求した」

 

中国は、コロナ禍の加害者である。それにもかかわらず、被害者のように振る舞い、他国へマスクを配り接近している。だが、マスクは贈呈でなく、売りつけたことが判明。イタリア議会を怒らせている。なんとも、みみっちいことをしたものだ、と呆れるのである。

 

(3)「公聴会の後、フォルメンティーニ氏はラジオ局ラジオラジカルとのインタビューで、中国当局の感染対策がうまくいったという論調を批判した。「よくできたところか、最悪です。中国共産党政府が世界を危険な境地を陥れた。感染拡大の情報を隠ぺいし、過少報告することによって、世界各国は十分な対策を講じることができなかった。しかも、いまだに、感染者数の真実およびウイルス起源の公開を拒み続けている」と述べた」

 

中国政府は、コロナ禍の実態を報告せず隠蔽していることが、怒りを増幅している。

 


(4)「フォルメンティーニ氏は、「西側諸国の中で中国共産党政府に真相公開を求めていない国は我が国だけ」と指摘し、「中伊友好などは単なる中国共産党の宣伝に過ぎない。送ってきたマスクも、一部を除き、殆ど高価で購入させられた。2.09億ユーロも使った。しかし、国民はもちろん知らないし、マスコミにも報道されなかった」と述べた」

 

中国のマスク贈呈は、ごく一部であった。過半は、高価で購入させられたという。コロナ禍をビジネスにしてしまったのだ。あるいは、贈呈であったにもかかわらず、中国関係者が代金を請求して、懐に入れたのかも知れない。イタリア議会が、調査を要求したのは当然である。

 

(5)「WHOについて、フォルメンティーニ氏は、「WHOは中国政府のものではない。感染拡大中に情報隠蔽し、中国を露骨に擁護したWHOおよびテドロス事務局長に責任を問うべきだ」と主張した。北部同盟はすでにWHOが対応を改善しなければ、米国のようにWHO拠出金を停止することを検討する」という立場を表明したと明らかにした」

 

WHOの不明朗な動きに、イタリア議会も不信感を強めている。WHOが、対応を改善しなければ、イタリアも米国同様にWHOへの拠出金停止を検討するという。WHOは、これだけ批判を浴びているのだ。