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4月中旬、韓国メディアは日本のコロナ感染者急増を嘲笑していた。詳しくは後で取り上げるが、その韓国で感染者急増の事態に見舞われている。現状での比較では、日韓どちらが防疫面で正攻法であったか。問われそうである。大口は叩くべからず、である。

 

『ハンギョレ新聞』(6月20日付)は、「新規確定感染100人が10日続けば首都圏の病床いっぱいに」と題する記事を掲載した。

 

「今すぐに重症患者を入院させられる病床は、京畿道には一つもない」。イム・スングァン(京畿道COVID-19緊急対策団共同団長)京畿道医療院安城(アンソン)病院長は最近、病床の心配で毎日やきもきしている。2日前までは京畿道に5つあった重症患者が入院可能な病床が、18日には0になった。

 

(1)「19日午前0時までの24時間で、国内で59人の新型コロナウイルス感染症感染者が新たに確認され、このうち42人が首都圏での発生だった。首都圏での感染拡大傾向は落ち着く気配がない。1日当たり50人以上の新規感染者の確認は今月だけで5回目だ。そのうえ、首都圏を飛び越えて大田(テジョン)にまで流行が拡散している。18日までの大田の訪問販売業者や教会の集団感染の累積確定感染者数は25人にのぼる」

 

韓国は、明らかに第二次感染期に入っている。現在(20日現在)の入院患者数は1237人である。日本は797人であるから、韓国の方が55%も多い。日本は、アビガンがあるので早期回復によって退院させられるのかも知れない。韓国は、このアビガンのニュースをフェイク・ニュース扱いして歯牙にもかけなかった。科学に対しては真摯に対応すべきなのだろう。

 

(2)「5月末から首都圏で感染者が急増していることで、COVID-19流行の第2波を防ぐ「1次阻止戦」たる公共医療システムにも過負荷がかかり始めている。首都圏の公共病院のあちこちから悲鳴が上がっている。これを受け、中央災害安全対策本部(中対本)は17日、首都圏の病床などの医療資源を緊急点検する会議を開いた。首都圏で使用可能な重症患者用の病床は48床(17日現在)に過ぎない。最近、高齢の患者が増えたことで危篤や重症の患者も27人に増え、重症患者用の病床の確保に赤信号が灯っている。一般病床も十分ではない。首都圏の感染症専門病院に確保された1769床のうち、空いているのは959床だ。首都圏で新規感染者が1日に100人確認されることが10日続いただけで、残りの病床は埋まってしまう」

 

首都圏で使用可能な重症患者用の病床は、48床(17日現在)に過ぎないという。最近は、高齢者の患者が増えており、重症化が懸念されている。首都圏の感染症専門病院に確保された一般病床1769床のうち、空いているのは959床にすぎない。首都圏で新規感染者が1日に100人確認されることが10日続いただけで、病床は満杯になる。医療崩壊が現実化するのだ。

 

韓国が、あれだけ自慢した「K防疫モデル」は、いまやこの始末である。自慢はほどほどにしておくべきだったのだ。この韓国が、2ヶ月前に日本を嘲笑して次のような報道をしていたのである。

 


『中央日報』(4月20日付)は、「日本感染者1万人、何も聞かずに順応する日本社会が呼んだ国家危機」と題する記事を掲載した。

 

(3)「世界が訝しく思っているように、東京オリンピック(五輪)を意識して感染者を確認することに消極的だったのか、五輪延期が決まった途端に感染者が急増した理由は何か、なぜ世界で唯一日本だけが検査をちゃんとしていないのか、能力が問題なのか意志が問題なのか、アベノミクス成果のためにコロナ対応に消極的だったのか、国民に対する現金給付対策を変える名分づくりのためにしかたなく緊急事態宣言を全国に拡大したのではないか等々に対する急所を突いた質問や誠意のある回答はなかった」

 

今振り返っても、頓珍漢な記事である。日本のPCR検査数が少ないことをヤリ玉に上げて、「能力が問題なのか意志が問題なのか」とまで、酷評している。日本の防疫モデルが正解であったのは、病院に殺到するのを防止すべく、①体温37.5度以上の状態が、②4日以上続くという枠をはめたので医療崩壊を防げたのである。これにより、病床を確保して重症患者を100%受入れられる「余地」をつくっていたのだ。

 

日本では、コロナ重症患者の7~8割を生還させられたが、米国は3割程度という。この日米の差こそ防疫対策としての基本を守った結果である。日本では、感染者が放置されているとの批判も当らなかった、最近の東京や大阪の抗体検査では、過去にコロナにかかった人の比率は、0.07%(東京)と圧倒的に低い数値だった。

 

現実に、日本人は新型コロナウイルスに罹患しなかったのである。その理由は、①手洗いの励行、②三蜜回避、③クラスター把握のために保健所がフル回転した、など他国にない防疫システムが機能したのである。世界の奇跡である。

 

(4)「4月7日の会見で、「コロナ対策が失敗だと判明したら責任を取るか」と安倍氏を厳しく突いたのは、たどたどしい日本語のイタリアメディアの記者だった。また、3月28日の会見で「日本だけ感染者数が少ないが、何か奇跡でも起こったということか」と言って低調な検査実績を正面から問題視したのはインターネットメディアのフリーランサー記者だった。このように日本社会が本質的な問題に背を向けている間に、感染者は1万人を超えた。19日午前0時基準でクルーズ船乗船者(712人)を含めて1万1145人、死亡者は237人となっている。日本の人口(1億2647万人)のほうが多いので直接的な比較は難しいが、感染者と死亡者数は韓国を上回った」

 

余り「日本人論」を振りかざしたくない。「日本だけ感染者数が少ないが、何か奇跡でも起こったということか」という疑問か起こるほど、日本人は古来、清潔をモットーとする民族である。礼儀・清潔・整頓・控え目などが「奇跡」を生んでいるのだろう。油断は禁物だが、他国に比べれば、飛び抜けたパフォーマンスである。

 

(5)「弱体野党と従順なメディア、葛藤よりも安定を求める順応的な国民性のおかげで7年4カ月を巡航してきた安倍内閣が新型コロナという強敵に出会い、このように迷走している。単に安倍政権だけでなく、日本全体も一緒に遭遇した危機という点でその波紋が小さくないようだ」

 

この記事は、2ヶ月前である。韓国の勝ち誇った姿が読み取れる。韓国のような民衆デモをすぐにやる日本ではない。自信があるから落ち着いて対応したのだ。韓国人は、日本を理解できないからすぐに「反日」をやる。日本社会の本質を理解すべきなのだ。

 

誤解を恐れずに言えば、日本は未だに武士道精神が生きているのだろう。韓国のような「両班」(ヤンバン:特権階級)を羨望する社会と異なり、心の底に「諦観」が存在する。諦めでなく、「真理を観察する」という落ち着きである。武士道に由来するものだ。