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韓国は、新型コロナウイルスではPCRによる全数調査など、世界の耳目を集める派手なパフォーマンスを見せた。だが、肝心の抗体検査による過去のウイルスによる罹患歴調査を行なっていなかったことが判明した。すでに日本は実施して、東京で0.1%に止まっていたことが明らかになっている。韓国の新型感染症中央臨床委員会のオ・ミョンドン委員長は、記者会見で従来の方針見直しを発言。日本式の採用を示唆するものだ。「K防疫モデル」の破綻宣言である。

 

韓国では、日本のPCR検査の少ないことを理由に、多数の感染者が未確認のまま放置されているとしてきた。日本を未開発国扱いする発言である。防疫対策に忠実に従ってきた日本を侮辱したものだ。その韓国が、抗体検査をしていなかったのである。無駄なPCRの全数調査をやっても、防疫の基本であるクラスター調査に手抜かりなど、韓国の防疫対策は思いつきが多い。破綻宣言は当然である。

 

『韓国経済新聞』(6月24日付)は、「韓国『国内の確認できない感染者10万人、新型コロナ終息は不可能』」と題する記事を掲載した。

 

韓国で特別な症状が出ないまま新型コロナウイルスに感染し回復した患者が10万人を超えるという分析が出された。他の国で行われた抗体検査に基づいて把握した結果だ。無症状者はいつでも新型コロナウイルスを感染させかねないため、「終息」の代わりに「被害最小化」に防疫戦略を変えるべきと専門家らは指摘した。




(1)「新型感染症中央臨床委員会のオ・ミョンドン委員長(ソウル大学医学部感染内科教授)は21日にソウルの国立中央医療院で記者会見を行い、「韓国国内の新型コロナウイルス無症状感染者は把握された患者の10倍規模だろう」と話した。新型感染症中央臨床委は韓国の新型コロナウイルス患者を治療する医者らの代表団体だ。この日で韓国の新型コロナウイルス感染者は1万2421人だ。委員会の分析通りならば感染者に含まれていない無症状感染者は12万人を超えるという計算になる」

韓国は、抗体検査を行なっていない。K防疫モデル国が、なんとも締まらない話である。いかにも韓国社会の「自慢体質」を表わした話である。他国の抗体検査に基づく「推定論」である。

 

(2)「委員会は、日本、中国、米国、イタリアなど他の国の抗体検査結果に基づいてこうした分析を出した。スペインで4月27日に国民6万人を無作為に検査したところ、5%程度が新型コロナウイルス抗体を持っていた。人口4500万人のうち225万人がすでに感染して回復していた。確認された患者23万人の10倍に達する。オ委員長は「無症状感染者が10倍以上多いため、感染経路のわからない感染や『n次感染』が発生するのは当然だ」とした。彼は「防疫対策の最終目標は新型コロナウイルス終息ではなく流行と拡散速度を遅らせること。これを通じて韓国の医療システムが耐えられる水準で患者が発生するようにしなければならない」と強調した」

 

スペインの抗体検査結果をもとに、無症状感染者が実際に感染して発症した人の10倍に達すると推測している。この結果、「n次感染」が心配されるという論理の立て方である。これは、乱暴な議論のように思える。その国の生活パターンは国ごとに異なる。東京都の抗体保有者が0.1%であるのは、規則を守る、清潔好きなどの国民性によるものだ。韓国が、スペインの例を持ち出しているのは、韓国の国民性がスペインに似ているとでも言うことなのだろう。

 


(3)「韓国の新型コロナウイルス無症状感染者規模が実際より多いならば防疫当局の対応も変わらなければならない。症状がある感染者と接触者を探して隔離しても無症状患者がどこかでウイルスをまき散らしているならば新型コロナウイルスを完全に遮断するのは不可能なためだ。新型感染症中央臨床委員会は入退院基準を変えなければならないと注文した。すべての感染者を入院させた後にリアルタイムPCR検査で陰性反応が出た人だけ退院させる現在の方式では病床がすぐ飽和状態に至るという理由からだ1月20日から5カ月以上にわたり新型コロナウイルス対応体制を稼動した医療機関の疲労度を低くし、長期戦に備えなければならないという趣旨だ」

ここでは、韓国のコロナ「全数調査」の無益ぶりを、ようやく認めたのだ。「1月20日から5カ月以上にわたり新型コロナウイルス対応体制を稼動した医療機関の疲労度を低くし、長期戦に備えなければならない」と認めるにいたった。この部分こそ、日本が行ってきた防疫対策である。日本は、最初から「全数調査」を行なわず、「感染の疑わしい人」を集中的に治療する防疫学の基本に則っていた。これが、医療崩壊を防ぎ重症患者の治療に専念できた理由だ。韓国が、ようやく日本式=世界標準を認めたのだ。本欄の一貫した主張は、間違っていなかったことが分かり痛快である。

 

(4)「抗体検査を通じ韓国に新型コロナウイルス感染者がどれだけになるのかも客観的に把握しなければならない。オ教授は「抗体検査は新型コロナウイルスの流行がどれだけ進んだのか判断する手段。抗体陽性率がわかれば状況によって適切な防疫対策を立てられる」とした。新型コロナウイルスの判定に使うリアルタイムPCR検査は体内に残ったウイルスを覗いて見るものだ。新型コロナウイルスに感染した後に免疫力ができたがウイルスが消えた人は確認することはできない。これに対し抗体検査は新型コロナウイルス感染の痕跡を把握できる。韓国では標準検査法が用意されておらず導入されていない」


韓国は、抗体検査という標準検査法を採用しなければならないと言い出した。前のパラグラフの主旨と合せれば、日本式が、最も適った防疫方法であることを言外に認めたのだ。「K防疫モデル」の破綻宣言である。この結論に至るまで5ヶ月もかかったのである。