テイカカズラ
   

中国共産党の本質を見たければ現在、中国人口トップの重慶市で起こっている水害の実態を見れば分かるだろう。政府の救援はなく、3階建てが濁流に呑み込まれ流れてゆく光景が動画投稿されている。当局は、救援活動をせず「動画投稿者を逮捕する」と威嚇するだけだ。これが、人民民主主義を標榜する中国共産党の赤裸々な姿である。

 

『大紀元』(6月24日付)は、「重慶洪水被害、ネットユーザーが相次ぐ動画投稿、当局は『逮捕』と言論統制」と題する記事を掲載した。

 

中国南部と中部などの住民は、豪雨による洪水で深刻な被害を受けている。ネットユーザーは、氾濫した川の状況や流される住宅の動画を相次いで投稿した。そうした中、当局がネット上の言論統制を強め、洪水の被害を投稿した者を逮捕することが明らかになった。中国最高指導部の高官も水害現場を視察していない。

 

(1)「地元メディアによると、6月22日、豪雨の影響で、重慶市の綦江区や江津区などの各地で川が氾濫し、住民は被災した。当日午前、重慶市の水利当局は、集中豪雨で長江水系の河川である綦江(きこう)について、「史上最大規模の洪水」が発生すると警告した。ネットユーザーが投稿した映像では、重慶市綦江区で、3階建ての家屋が洪水に流されている様子が映っていた。動画の中で、これを見た住民が「家が流された。もうおしまいだ!鉄道(のレール)も流されたから」と叫んだ。また、ほかの映像では、重慶市の街で滝のような洪水が起こり、市民の自家用車が次々と水没し、店舗が浸水した」

 

重慶市当局は、「史上最大規模の洪水」が発生すると警告しただけである。救援活動は、一切なしである。後は勝手に逃げろ、と言っているに等しい。これが、中国で人口最大都市の重慶の姿だ。

 


(2)「住民の朱さんは23日、米『ラジオ・フリー・アジア』(RFA)に対して、重慶市の1940年以来の最大規模の水害について、「政府は救済活動を行っていないし、官製メディアも報道していない。多くの町が被災したので、ネットユーザーがその情報を発信したが、政府に抑え込まれた」と非難した」

 

メディアは、この事態を報道しないのはなぜか。報道しても、救援できないということだろう。北京がコロナ第二波に襲われているので、警備陣はその支援に駆り出されているに相違ない。世にも不思議な光景が起こっている。

 

(3)「RFAは中国人ネットユーザーの情報を引用し、重慶市警察当局が洪水の被害状況に関する「無責任な情報」を投稿した者に対して、直ちに逮捕し、厳しく処罰すると各部門に指示したと伝えた。重慶市に住む法学者の宋建生氏は、中国当局が、新型コロナウイルスの感染状況の隠ぺいと同様に、洪水の被害状況を隠そうとしているとした。同氏は、「情報封鎖は中国高官らの習慣となっている。そのせいで国民が深刻な被害を受けている。天災というよりは、人災だ。だから、当局は救援活動もしないだろう」と批判した」

 

当局は、重慶市の洪水実態を動画投稿した者を直ちに逮捕し、厳しく処罰すると各部門に指示したという。市民を救済しないで、窮状を訴える動画投稿者を厳罰に処すとはアベコベである。

 

(4)「宋氏は、中国当局が情報を封鎖する目的は政権を維持し、その無能さを隠すためにあると指摘した。中国当局は現在、北京市などでの中共ウイルスの感染拡大防止を主要な課題にしている。現時点で、習近平国家主席や李克強首相らは、重慶市などの水害対策について、現地に入り視察や指揮などを行っていない。李首相は2016年7月5日、洪水に見舞われた安徽省や湖北省に入り、視察した。当時、首相は湖北省武漢市青山区で救援活動を直に指揮した

 

下線のように、李首相は2016年の洪水で現地へ見舞いに出かけている。今回は、その兆しも見えない。中国全体が追い込まれている証拠だ。