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中国最高指導部の7人(チャイナ・セブン)の消息が目立って減っている。北京にコロナ第二波襲来で、地方へ避難したのでないかという説が囁かれているほど。中国で人口最大の重慶市が、「史上最大規模の大洪水」と危機が迫っている中で、政府要人が支援活動の指揮をとらないという異常な光景を見せている。

 

「チャイナ・セブン」の住居は、北京市の中南海と言われる地域にある。ここもコロナ禍危機の「中クラス」に指定されている。住民は強制的にPCR検査を受けさせられているほどだ。こういう「準危険地帯」になっている以上、難を避けて避難したという説に真実味が加わる。

 

1989年の天安門事件の際、中国共産党幹部は、在中米国大使館へ殺到して「米国亡命」を話合ったという説が伝えられている。彼らは、民衆を信じていないのだ。弾圧している相手だけに、いつ逆襲されるか分からないという不安心理に陥っているのであろう。こういう大衆を恐れる中国が、どこまで成長できるか、はなはだ疑問である。

 

『大紀元』(6月26日付)は、「チャイナ・セブンは今どこ?感染拡大の北京で憶測飛び交う」と題する記事を掲載した。

 

6月11日、中国北京市の食品卸売市場で新型コロナウイルスの集団感染が発生してから、市政府は学校の閉鎖や移動規制を実施し、市内の大半の地域で都市封鎖を行った。中国最高指導部である共産党中央政治局常務委員会の7人のメンバーは、公の場に現れる回数が急激に少なくなった。国内外では、「チャイナ・セブンはどこにいるのか」との声が上がった。


(1)「習近平国家主席が6月11日以降、公の場で顔を出したのは全部で2回。1回目は6月17日、アフリカ諸国の首脳と行ったテレビ会議だ。2回目もテレビ会議で、6月22日、習主席と李克強首相は欧州連合(EU)首脳会議に出席した。中国官製メディアの報道をまとめると、習主席は、市内で感染者が出る前に2回、公の場に姿を現した。習氏は6月2日、北京市で開催された専門家・学者らとの座談会に参加し、発言を行った。8~10日まで、視察のため寧夏回族自治区にいた。同氏は7日、すでに北京市を離れたとの憶測が出ている。官製メディアの習主席に関する報道は、地方政府の会議やイベントへの祝辞、行政令を出すことなどにとどまった」

 

習近平国家主席は、6月7日以降、北京を離れて地方へ退避しているという見方だ。

 

(2)「李克強首相は6月22日、EU首脳会議に出席したほか、6月15日、北京市で開かれた第127回中国輸出入商品交易会のオンライン開会式に臨席した。国営中央テレビ(CCTV)の報道では、李首相は6月17日、国務院常務会議を主催した。しかし、同報道には映像がなく、文字しかなかった。ほかには、6月1日と2日、李氏は山東省を視察した。4日、北京市で防疫対策会議に列席し、同日夜に英政府が主催したグローバル・ワクチン・サミットのオンライン会議に参加した。また、李首相は9日、国務院常務会議に出席したが、官製メディアの報道では映像はなかった。11日、オンライン上でドイツのメルケル首相と会談した」

 

李克強首相は、国務院常務会議に出席したが、官製メディアの報道では映像はなかった。映像の報道がなければ、オンライン出席であろう。李氏の場合も6月9日ごろから北京を脱出した気配である。北朝鮮の金正恩国務委員長が、雲隠れしているのも「コロナ回避」といわれている。中朝の首脳部は、同じパターンであろう。

 


(3)「中国政府系メディアの報道をみる限り、北京市で感染者が確認されて以降、チャイナ・セブンは公の場に登場する回数が非常に少ないのがわかる。時事評論家の鍾原氏は大紀元への寄稿で、党中央政治局常務委員の7人は北京市を離れて退避した可能性があると指摘した。チャイナ・セブンの現在の居場所について、同氏は「北京市に近い場所にいるか、または、7人がそれぞれ他の場所に分散されたかもしれない」とした」

 

北京市でコロナ感染が拡大した6月11日と前後して、最高指導部7人の動静が消えたのは、余りにも不自然な一致である。どこかへ避難していると見られても仕方ない。

 

(4)「6月11日以降、北京市は物々しい雰囲気に包まれた。市民の楊さんによると、警官は、市内の地下鉄駅の出入り口で警官を増員し、利用者の身分証や感染リスクを示す「健康コード(スマホの画面上に表示されるQRコード)」などを厳しくチェックしている。また、楊さんがタクシーを利用した際、運転手から「発言を慎重に」と小声で注意を促された。タクシーの中での会話はすべて録音されているからだという。楊さんによると、天安門広場や人民大会堂などが位置する幹線道路、長安街では通行人の姿が消え、代わりに厳戒態勢の警官や私服警官が、普段と比べて多く配置された。他の匿名の市民は、「街のあちこちに警官がいて、道を歩いている時だけでなく、携帯電話の通話まで監視されている。プライバシーが全くない。本当に恐ろしい」と述べた

 

北京市は6月11日以降、物々しい雰囲気に包まれているという。警察官が携帯電話の中身まで立ち入るという異常な警戒である。チャイナ・セブンが北京を離れている間に、攪乱工作の起こることを警戒しているように見えるというのだ。タクシー内での会話まで常時、盗聴されている北京だ。運転手さんが、乗客に「小さい声で」と注意するほど。

 


(5)「
鍾原氏は、「中国最高指導部は、高官らが早くも退避したと、市民や政敵に知られたくないだろう。市民が知れば、強く反発するだろうし、政敵も7人(チャイナ・セブン)がいない間にクーデターを起こす可能性がある。だから、当局は市内で警備態勢を強化した」との見方を示した。同氏によれば、チャイナ・セブンの退避で中国政治の中枢である北京市は、今「権力の真空状態」になったと懸念されている。しかし、「最高指導部が最も不安に感じているのは、『権力の真空』というよりも、自身が感染するかどうかのことだ

 

これが、「人民民主主義」を標榜する中国の現実である。庶民を搾取して弾圧する。感染症が流行れば、いち早く逃げ出す。この中国共産党が、世界覇権を握るとは、とうてい思えないのだ。