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米国は、中国の積極的な海洋進出を封じ込めるべく、米海兵隊に新部隊を結成して対応する。実戦経験のない中国海軍は、さしずめ「張り子の虎」の存在である。周辺国には脅威を与えるが、歴戦の米海軍にとっては穴だらけの海軍に見えるようだ。中国海軍は強がっているが、いざ実戦となると萎縮して戦線離脱艦船も出る。これが、日清戦争での清国海軍の実態だった。中国人民解放軍になってどう変わったか。それは、未知数である。

 

『大紀元』(7月26日付)は、」米海兵隊、27年までに沖縄に新部隊、対中国戦略を強化」と題する記事を掲載した。

 

米海兵隊司令官は日本当局と、沖縄に米海兵隊の機動部隊を配備するための協議を始めた。2027年までに対艦、対空ミサイルを装備する「海兵沿岸連隊」を沖縄、グアム、ハワイに配置し、自衛隊と緊密に連携し、中国共産党政権による太平洋進出を阻止する構えだ。複数の日米メディアが23日に伝えた。

 

(1)「ニューヨーク・タイムズによると、米海兵隊のデビッド・バーガー総司令官は部隊配備について「潜在的な敵が次の一歩を踏み出すのを抑止し、阻止することが目的だ」と電話インタビューで語った。さらに「中国から見れば岩のように強固な連携が見える」と付け加えた。バーガー総司令官は3月、海兵隊の向こう10年間の方針を示す「戦力デザイン2030」計画を発表した。同年までに約1万2000人の人員削減、輸送機部隊の廃止、戦車の全廃などがある。その代わりに高機動ミサイルやロケットランチャー、無人機など飛行部隊が追加される」

 

米海兵隊は、機械化を進めて人員削減を進める一方、分散して島嶼部に配置され、中国艦船を封じ込める機動化作戦を進める。南シナ海や東シナ海を舞台に、中国海軍の動きを封じる作戦を展開する。従来、中国海軍は米艦戦の近接作戦を防ぐ戦術を立ててきたが、米海兵隊はその裏をつく戦術と見える。

 

(2)「さらに海上・離島戦闘準備体制を強化する、海兵連隊(MLR)が創設される。「海兵連隊は離島に機動的に展開して対艦任務を行うことができ、対艦ミサイルは中国艦隊を圧倒できる」と司令官は述べた。戦力構成を抜本的に見直し、対中国にシフトする姿勢を鮮明にしている。司令官は、米国の戦力の焦点を大国競争、インド太平洋地域に移すべきだとの考えを示した。時事通信の電話取材にも応じた同司令官は、既存の海兵連隊を再編するため、沖縄に駐留する総兵数は増えないとした。また、MLR規模は1800~2000人程度だという」

 

米海兵隊は、新たに海兵連隊(MLR)を創設する。離島に機動的に展開して対艦任務を行うことができるという。完全に小回りの効く部隊編成になるので、ゲリラ的な戦闘が可能になる。これまでの米軍にない戦略転換であろう。MLR規模は1800~2000人程度だという。米海軍の新発想である。

 

(3)「海兵連隊の主な役割は、米海軍による制海権確保を支援することにある。有事には島嶼部に分散展開し、陸上から中国軍艦艇を攻撃して中国軍の活動を阻害するという。報道によると、司令官は、自衛隊が水陸両用車や輸送機オスプレイ、最新鋭ステルス戦闘機F35など相互運用性のある装備を保有していることから、海兵隊との補完性を指摘している。また、南西諸島での自衛隊との合同演習にも期待を示した」

 

海兵連隊は、自衛隊との連係プレーが前提である。ということは、尖閣諸島防衛の基本構想日米でできあがったことを意味する。これは、日本にとってこの上ない朗報である。中国軍が、尖閣諸島奪取を目指して行動を開始しても、日米両軍が従来にない戦術で対抗する構想ができあがったのだ。米海軍は、「潜在的な敵が次の一歩を踏み出すのを抑止し、阻止することが目的だ」と冒頭で発言している。「高機動ミサイルやロケットランチャー、無人機など飛行部隊が活躍する」という。敵前上陸するという従来型海兵隊の動きと大きく異なってくるようだ。日米軍は科学総力を挙げて、中国軍と対抗する構図となった。