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米国トランプ大統領による「G7拡大構想」は一時、韓国を天にも昇らせる気持ちにさせた。その後G7参加国から、トランプ氏の拡大構想に「反対意見」が表明される事態へと逆転だ。すでに日本は、米国に対して「反対」を申入れた。ドイツ外相も最近、正式に反対意思を表明した。メンバー国の増減決定には、全員一致が原則である。日独が、反対している以上、もはや実現の望みは消えたのである。

 

この問題は、トランプ大統領は6月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で、G7首脳会議に韓国などを招きG11体制に拡大改編する構想を明らかにした。G7のほか韓国、オーストラリア、インド、ロシアの4カ国を追加するというものだった。

 

『中央日報』(7月27日付)は、「日本に続きドイツも『G7拡大反対』、韓国『既得権の壁』越えられないか」と題する記事を掲載した。

 

日本に続きドイツも主要7カ国(G7)首脳会議にロシアと韓国などを参加させようというトランプ米大統領の構想に反対する立場を出した。事実上G7の拡大改編は難しくなった状況だ。

(1)「ドイツのマース外相は26日、独日刊ライニッシェポスト紙とのインタビューで、「G7と主要20カ国(G20)は合理的に組織された体制。われわれはG11やG12を必要としない」との考えを明らかにした。特に過去G8に属していたが2014年のウクライナのクリミア半島併合後にG8から除外されたロシアの復帰に否定的な見方を示した。マース外相は、「ウクライナ東部だけでなくクリミア半島の紛争を解決するのに意味ある進展がない限りロシアがG7に復帰する余地はない」と話し反対の意思を明確にした」

 

ヨーロッパ諸国にとって、ロシアをG7拡大構想に含めることが承服できるはずがない。ロシアが、ウクライナのクリミア半島を強引に併合したからだ。同時に、日本にとっての韓国も、「天敵」的な存在である。あらゆることで「反日」材料にする国を、仲間に加えたいと思うはずがない。韓国が、世界でステップアップを目指すならば、日本との関係改善が不可欠である。

 

(2)「トランプ大統領の提案が報道されると、G7各国は日本を筆頭に反対の立場を示した。先月29日の共同通信の報道によると、日本政府は韓国のG7参加に反対する立場を米国政府に伝えた。アジアで唯一の参加国という地位を維持したいとの考えや、文在寅政権の対北朝鮮・対中政策がG7の立場と異なることを理由にしたという」

 

韓国は、日本の国連常任理事国昇格構想に対して、中国と一緒になって反対した。日本が、その「お返し」をするのは当然であろう。受けた恩義に答えるが、受けた傷には「倍返し」である。冷酷であるが、「目には目を歯には歯を」である。これが、国際関係の基本である。韓国は、それを忘れた振りをしているのだ。

 

(3)「欧州連合(EU)もトランプ大統領の提案が報道されたのを受け、G7にロシアが復帰するのを許容してはならないとの立場を明確にした。EUの対外政策を総括するボレル外交・安全保障政策上級代表は先月2日にロシアの復帰に反対し、「参加国と形式を恒久的に変えることはG7議長の特権ではない」と指摘した。続けて英国とカナダもロシアのG7復帰を支持しないという立場を公開的に明らかにした。G7拡大再編は既存参加国すべての合意で決定されるだけに、韓国のG7参加は事実上水泡に帰すものとみられる」

EU・英国・カナダも、ロシアの「G7拡大案」に反対している。国際関係は、これだけ複雑ということだ。韓国が、トランプ氏から声を掛けられたからと言って「G10構想」の一員になれるのではない。

 


(4)「韓国政府は、G7拡大に対し積極的に対応するとの立場を明らかにしたが、今では鼻白む状況になった。6月、トランプ大統領の構想に文大統領は「喜んで応じる」と前向きな返事をした。当時、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)はG7招請が「もし推進されるスケジュール通りに年末に文大統領の訪米が実現するならば一時的なオブザーバー資格ではない、G11またはG12という新たな国際体制の正式メンバーになるもの」と期待感を示した。その上で、これは「韓国が世界秩序を導くリーダー国のひとつになるという意味」と評価した」

 

韓国は、日本がなぜ「G7」の一員であるかを吟味すべきである。韓国から見た日本は、蛇蝎のごとき存在でも、国際社会ではしかるべき地位を占めているのだ。韓国は、その日本を足蹴にしている。韓国が、奇異な目で見られて当然であろう。

 

(5)「高麗(コリョ)大学国際大学院のキム・ソンハン教授は、「相手がどうするかもわからないのに韓国がすでにG11になったかのように行動し、『取らぬタヌキの皮算用』になる懸念がある」と話した。状況を誇張して評価することになれば、ややもすると逆効果を生む可能性があるとの指摘だった」

世界の勢力図は、完全にできあがっている。それを尊重せず、自国本位の振る舞いは顰蹙を買うだけであろう。韓国は、今回の「G7拡大」騒ぎによって、日本への対応を改めるべきなのだ。