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中国は随分、子どもじみたことを始めたものだ。米国は外来種に対して厳しいチェックをしている国である。そこへ、中国が悪意ある「種」を送っても、必ず弾き飛ばされることを知らなかったのだ。なんと、とんまなことを始めたものだと「笑いの種」だ。

 

『大紀元』(7月29日付)は、「米農務当局が警告『中国からのあやしい種』侵略種や病原菌、虫害の恐れ」と題する記事を掲載した。

 

最近、米国のいくつかの州の住民の多くが、中国産と疑われる不審な種子の入った小包を受け取った。 農務局の関係者は、これらの外来種は農業、環境、生態学的安全性を損なう可能性があり、受取人は処分のために種子を返送するか廃棄するなどして、許可なく植えないように警告した。

 

(1)「こ12週間で、バージニア州、ユタ州、ルイジアナ州、テキサス州の住民が、自宅の郵便受けに不審な種のパッケージを受け取ったと通報している。 住民たちは種子を通販で購入していない。ほとんどの小包の説明書きには、「イヤリング」「宝石類」で、中国語が印刷されている。「中国郵政」と書かれているものもあることから、中国から送られてきた可能性が高いという」

 

中国からの迷惑な「プレゼント」である。「イヤリング」「宝石類」の説明書で、中身が「種」であれば、誰でも疑うはず。幼稚な犯罪だ。

 

(2)「各州の住民が受け取った種子には様々な形や大きさのものがあり、農務省の担当者によると、どのような植物の種かはまだわかっていない。ワシントンD.C.の郊外に位置するバージニア州は、住民が不審な種を受け取った最初の州の一つ。 バージニア州農業消費者サービス局はこのほど、「バージニア州の住民が、中国産と思われる種子が入った小包を受け取った」との声明を発表した」

 

保守的な米国人農家にとって、「中国嫌い」は普通である。その中国から得体の知れないものが届いて、「ありがとう」と蒔くはずがない。幼稚な振る舞いだ。これで、ますます「中国嫌い」が増えるだろう。

 

(3)「バージニア州農業・消費者サービス局広報担当マイケル・ウォレス氏はボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に対して、不明の場所からの種子は未知の植物であり、「侵略的な植物種が送られてきた可能性がある」と語った。「外来種は環境にダメージを与え、在来種の植物や昆虫を排除したり破壊したりして、農作物にも深刻な被害を与える可能性がある」とウォレス氏は付け加えた。侵略的な種の侵入を防ぐため、パッケージを開けず、植えたりせず、最寄りの州農業部に連絡するよう通知している」

 

不明の場所からの種子は未知の植物であり、在来種の植物や昆虫を排除したり破壊したりして、農作物にも深刻な被害を与える。これは、米国農家の常識である。

 

(4)「アイオワ州中西部の歴史的な大豆農家デイビッド・ミラー氏は、VOAの取材に応じた。「通関を経ていない不審な種子を受け取った場合、地元の農務省事務所か、最寄りの動植物安全・害虫駆除担当官に連絡するべきだ」と語った。「何の植物なのか、誰が送ってきたのか、種には病気や虫が含まれているかもしれない」と付け加えた」

 

米国は、世界有数の穀物生産国である。通関を経ていない不審な種子を喜んで蒔くほど愚かではあるまい。

 

(5)「米国では種子の輸入が厳しく規制されており、米国農務省の動植物保護検疫機関(APHIS)が植物や種子の輸入を規制している。 APHISのスポークスマンであるセシリア・セカイラ氏は、米国農務省が米国税関国境警備局や州の農業部門と協力して、各州の住民が受け取った種の出所や、種類の不明な種子の流通などを調査しているとメディアに語った。英メディアは最近、数百人のイギリスの庭師もまた、起源不明の中国の種子の小包を受け取ったと報じた。台湾でも最近、中国上海から混合培養土の小包を受け取ったと現地メディアが伝えている。台湾の国防検査局は28日、その小包を処分したと発表した

 

中国からの犯罪行為は、英国や台湾にも向けられている。

 


(6)「中国外交部の汪文斌報道官は28日、一連の米国に到着した「中国郵政」の小包に関する報道について、中国側の関与を否定した。報道官は、中国郵政部に確認したところ、郵便物に使用された素材は偽装されたもので、レイアウトや情報には誤りが多いという。また、中国郵政部は、米国郵政公社に連絡して、中国側で調査を行うために疑わしい郵便物を中国に返送するよう要請している」

 

中国外交部は、本格調査をすると言うが、本当だろうか。ウヤムヤにして終わりだろう。期待はできまい。新型コロナウイルスも曖昧にしたままだ。