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中国は、あらゆる統計を改ざんしていると言われる。その中国で、出生率まで改ざんしているとの指摘が出てきたる。人口は、国力を測る重要な指標である。中国は、減っている出生率を、逆に増えていると発表しているのだ。

 

例えば、合計特殊出生率という数字がある。一人の女性が生涯に何人、赤ちゃんを出産するかというデータだ。中国では、これを誤魔化している。世銀データでは、2003年に1.60で底を打ち、04年から1.61になり18年には1.69まで回復しているというのだ。例の「一人っ子政策」を止めたのは、2015年である。翌年から1夫婦で2人まで子どもを持てることになった。

 

「一人っ子政策」を止めたのは、前記のように2015年である。合計特殊出生率低下に歯止めをかけるためだった。世銀データでは、2004年から回復していることになっており、辻褄が合わないのだ。中国の人口統計から計算された正規の合計特殊出生率は、1995年の1.05が最後で、その後は空欄になっていた。ところが最近は、過去の空欄が「ウソ数字」で埋められている。噓八百の国だ。中国が、自国の弱点を隠し始めている。

 


『大紀元』(9月14日付)は、「中国は人口統計を『でっちあげ』、危機を隠蔽ー経済学者」と題する記事を掲載した。

 

世界的に有名な経済学者インドのMICAビジネススクールの学長を務めるシャイレンドラ・ラージ・メタ氏は、中国が差し迫った人口危機を隠蔽するために、人口統計データを改ざんしていることを指摘し、中国の実際の人口問題は日本以上に深刻であり、その労働力の減少は今後10年間で深刻な不況を招く可能性があるとの見解を述べた。

 

(1)「メタ氏は98日、印ニュースサイト『インディアン エキスプレス』に『収縮中の中国』と題する記事を発表した。同記事では、中国が世界最大の人口を持つ国としての地位を維持するために、男女比の不均衡や急速に減少する労働力を隠蔽し、人口統計データを改ざんしていると指摘し、10年以内に中国の人口問題は必然的に表面化すると予測した」

 

国連統計の人口予測では、2027年にインドが中国を抜いて世界一になる。急に、人口1位の座をインドに奪われるのが口惜しくなって、ウソ統計を発表しているのであろう。こういうウソはすぐにばれるもの。10年後の労働人口が急減するであろう、と指摘している。

 

(2)「メタ氏は、最初に中国の過去40年間の出生性比(SRB)に焦点を当てた。出生性比とは、新生児の男児と女児の比率で、どの地域、どの時代でもほとんど変わることがない人口統計学における重要な概念である。同氏によると、「1982年の中国のSRBは108で、つまり100人の女の子が生まれるごとに、同時に108人の男の子が生まれているというデータがある。これは、アジア全体に共通していた「根強い男の子への社会的嗜好」を反映していると同時に、中国では1979年の一人っ子政策が実施されて以来、人工的な性別選択が横行するようになった」という」

 

世界的に女児100の出生に対して、男児は108である。中国では1979年の一人っ子政策が実施され、人工的に男児出生が増えている。

 

(3)「それ以来、中国のSRBは徐々に上昇し、数十年にわたり高値を維持したまま、ついに2009年には121というピークに達した。35年の間で、中国のSRBは110~120の間を行き来しており、これは世界で最も悪く、最も特別な男女比である」とメタ氏は述べた。しかし、同時期のすべての公式統計では、全人口の出生性比は104と106の間にとどまっており、例えば、2019年のデータでは104.45である」

 

中国の出産では、男児が異常な増え方である。35年間で、中国の男児出生は、110~120の間を行き来しており、女児の100を大幅に上回っている。この異常数値を隠して、「2019年のデータでは104.45」とウソを発表している。

 

(4)「数十年もの間、新生児の男の子が女の子より10~20%多いのに、人口比がわずか4.5%しか増えていないのは『あり得ない』ことであり、これには明らかな矛盾がある。これは、中国の男女比の不均衡さが公式データをはるかに超えていることを示している」と同氏は指摘した。中国国家統計局のデータによると、2019年末の人口は14億人となっており、うち男性が7億1500万人、女性が6億8400万人で、男女比率は104.5対100。出生数は1465万人、死亡数は998万人で、人口は467万人増加したという。「これらの数字は合理的に聞こえるが、実際にはただの美しい幻想でしかない」とメタ氏は厳しく指摘した」

 

習近平氏が、国家主席に就任以来、中国に不都合な経済データの発表は禁止されている。それ以前の報道では、結婚適齢期の男子が女子よりも2000~3000万人多いと報じられてきた。これは、結婚不可能な男子の存在を意味し、出生率急低下の原因である。2016年から「2人まで出産可能」になったが、「一人っ子政策」になれた中国の家庭では、さらに子どもを増やす意思が薄れている。これが現実なのだ。中国では習氏が引退したとき、これまでのウソデータが、一挙に「真正データ」に置き換わり、世界を混乱させよう。