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2月から3月にかけた新型コロナウイルスの猛威で、韓国もマスク不足に悩まされた。現在、マスク需給は落ち着いているが、それは政府承認の「正規マスク」の話しだ。「非正規マスク」は中国からの安値品も流入して、価格が急落している。新規参入した非正規マスク業者は、倒産必至の状態である。

 

韓国統計では、「医薬部外品」として食品医薬品安全処の認証を受けたマスクに限定した数値だけが発表されている。食品医薬品安全処は9月22日、9月第3週(9月14-20日)のマスク総生産量を2億8452万枚と明らかにした。

 

それによると、マスク価格もオン・オフラインでともに安定している。保健用マスク(KF94)は、オンライン販売価格が1枚あたり1149ウォン(9月10日)から1109ウォン(約100円、9月17日)に下がり、オフライン販売価格は1枚あたり1576ウォンから1578ウォンと似た水準を維持したという。『中央日報』(9月22日付)が報じた。



一方では、産業団地工場設立情報網(ファクトリーオン)によると、韓国の「非正規」マスク工場は2月の380カ所から8月末には1090カ所と3倍近く増加して、大混戦である。ある産業団地関係者は、「京畿道地域のマスク工場は3月に3カ所にすぎなかったが現在は100カ所を超える。新型コロナ流行後に、それまでの部品工場をたたんでマスク市場に参入した中小企業が多い」という。『韓国経済新聞』(9月21日付)が報じた。

 

政府統計に集計される「正規」マスク業者は安定しているが、「非正規」マスク業者はブームが去って、淘汰の時代を迎えている。中には、新規参入したが、生産後僅かで倒産という悲劇も生まれている。中国の「マスク狂想曲」を見るような感じだ。儒教国家の「一発屋」は、中韓共通のようだ。

 

『韓国経済新聞』(9月21日付)は、「『雨後のタケノコ』状態の韓国マスク工場で相次ぐ休廃業」と題する記事を掲載した。


仁川南洞(インチョン・ナムドン)産業団地近くでデンタルマスクを製造するA社が最近売りに出された。この会社は、4月にマスク製造設備を導入して稼動に入ったが、最近の1カ月は休業状態だ。この会社の代表は「マスク事業は絶対につぶれないという話を聞きノンバンクから融資を受け中国から設備まで購入して工場を作ったが、最近は売り上げがほとんどない」と話した。

(1)「9月20日の「食品医薬品安全処」の発表によると、正規のマスク生産業者は1月末の137社から8月末には396社と2.9倍に増加した。保健用・手術用・飛沫遮断用マスク品目も1月末の1012種類から2179種類と2.2倍に増えた。9月第2週に生産されたマスクだけで2億7311万枚に達する」

 

この統計は、「医薬部外品」として食品医薬品安全処の認証を受けたマスクに限定した数値だ。産業団地工場設立情報網(ファクトリーオン)によると、政府の認証を受けていない「非正規」マスク工場は、2月の380カ所から8月末には1090カ所と3倍近く増加した。ある産業団地関係者は「京畿道地域のマスク工場は3月に3カ所にすぎなかったが現在は100カ所を超える。新型コロナ流行後にそれまでの部品工場をたたんでマスク市場に参入した中小企業が多い」と伝えた。

 

マスクに医療用と一般用がある。医療用は、需要先が確保されているので価格は安定している。一般用マスクは、店頭での販売に頼る。供給過剰があれば、すぐに値崩れするのは致し方ない。

 

(2)「現在、韓国のマスク供給量(医療用・一般用)は、需要の2倍以上と分析される。業界関係者は、「全国民が1日1枚マスクを使うとしても1日の需要は3000万枚水準」と話す。だが食品医薬品安全処未認証業者を含むと1日平均生産量は8000万~9000万枚に達する。食品医薬品安全処は、認証を受けたマスク業者のうち今年廃業したのは2カ所だと明らかにした。だが未認証マスク業者を考慮すると実際に廃業したり、休業に入ったところは数十カ所に達するというのが業界の推定だ」

医療用マスクでも、今年度に入って2つの企業が廃業した。一般用マスクを入れると、数十カ所が倒産の憂き目に遭っている。

(3)「7月に公的マスク制度が廃止され、1500ウォンで売れた食品医薬品安全処認証マスクが最近は700~900ウォン台で販売されている点も零細業者には負担だ。あるマスク業者の営業担当者は「マスク供給過剰に最低賃金上昇など人件費負担によりマスク1枚売って残る利益は10~50ウォン水準にしかならない」と話した。「今年に入り工場を立てた業者は枯死するほかない構造」という」

 

マスク1枚売った利益は、10ウォン(約90銭)~50ウォン(約4円50銭)水準にしかならないという。これでは、内職レベルの利益である。これからますます、マスクの乱売が活発化する勢いだ。