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中国の「戦狼外交」は、あちこちで反発を生んでいる。威張り散らして歩く姿が、各国で非難されているもの。中国は、「自国が一番偉い」と鼻に掛けているが、裸の王様に過ぎないのだ。

 

『大紀元』(9月27日付)は、「『中国に真の同盟国はない』、米政権の対中政策ブレーン余茂春氏、習氏の多国間主義主張を否定」と題する記事を掲載した。

 

米国のマイク・ポンペオ国務長官の中国政策首席顧問で、中国安徽省出身の余茂春(マイルズ・ユー)博士は9月22日、珍しく公のイベントに出席し、国連総会で習近平国家主席が提唱した「多国間主義」を否定した。中国の国営メディアが、近代史における中国民族の最大の反逆者と呼んでいる余茂春氏は、習主席の発言は「自己認識の欠如」から来ていると述べた。

 

同氏は、中国を統制している中国共産党は北朝鮮、そして「その気がないふり」をしているロシアを除けば、真の同盟国がなく、「孤立している」と話した。また、香港における中国共産党の「残忍で半ファシスト的な」行動が示すように、中国共産党の信頼性の欠如についても言及した。これらの発言は、カナダのシンクタンクであるマクドナルド・ローリエ研究所が主催した、中国共産党の香港での政策の意味合いに関するオンラインディスカッションで述べられたものだ。

 


(1)「
同氏は、「共有できる価値観。これが多国間主義の基盤である」と述べた。「私たち(米国)にはオーストラリア、日本、英国、カナダ、EU、NATO、ASEAN加盟国などの国がある。私たちはみな同じ価値観を共有している」。余氏は、米国と価値観を共有する世界中の友好国や同盟国に対し、「中国の脅威に対抗するために民主主義の同盟を構築すること」を呼びかけた。「世界のほぼ全ての自由民主主義国は中国が脅威であると認識している」と同氏は言った。中国には真の同盟国として信頼できる国がないということを覚えておいてほしい。だから、昨日国連で習近平が、中国が多国間主義の擁護者だと話したのはとても皮肉なことだ」。余氏は習氏の主張を退け、「自己認識の欠如を完全に反映している」と話した」

 

中国には、真の友好国はないと言い切っている。それは、相手国を支配しようという目的であるからだ。儒教独特の秩序意識が災いしているのであろう。

 

(2)「余氏はまた、米国は「世界的に実存する中国の課題に直面する際、世界のどの国よりも多元的だ」としながらも、「多国間主義には目標がないといけない」と話した。米国の前政権が他の5カ国との間で行った多国間協議で、北朝鮮問題が進展しなかったことに触れて、余氏は「パーティー、会話、宴会はうわべの付き合いで、世界のあらゆる問題を解決することはできない」と述べた。余氏は、ドナルド・トランプ大統領は別のアプローチを取り、金正恩氏と直接話すことを選び、「3年半もの間、彼を無力化した」と述べた」

 

ここでは、トランプ式の外交術を評価している。「パーティー、会話、宴会はうわべの付き合い」という月並みなことでなく、「国益」を前面に据えた外交交渉であるからであろう。このトランプ式の外交術を理解した安倍前首相は、実益を得たというべきだ。

 


(4)「さらに、「中国と周辺地域における米国の目標は、香港で消滅した自由や法の支配などの価値を守ることだ」 と強調した。「中国は国際システム全体を、中国の社会主義(中国の特色を持つ社会主義)と世界のその他の国々との終わりのない戦いと見なしている。だから彼ら(中国)は、2つのシステムの体系的、政治的、イデオロギー的な違いを忘れてほしいと思っている」と余氏は話した」

 

中国は、自国が滅びるまで米国覇権に対抗して戦い続けると見られる。これが、帝国主義の恐ろしさである。韓国進歩派メディアは、中国を資本主義国という見当違いの意見を持っている。とんでもない間違いである。古い国際共産主義の夢を捨てずに持ち続けている。それが中国である。

 

(5)「余氏は9月22日のオンラインディスカッションで、1997年以降の香港の状況を「惨めな失敗に終わった壮大な実験だ」と表現した。香港は「中国共産党の信頼性を試す実験」であり、失敗に終わったことで、中国政府は信頼できないことを世界に示した、と同氏は述べた。1997年、英国が香港を返還した際、中国は「一国二制度」を50年間維持すると約束した。しかし中国共産党はすでに約束を破り、共産主義と全体主義を香港の人々に押し付けようとしている」

 

香港に対する「一国二制度」破棄は、世界の中国に対する見方を一変させた。中国は、国際的約束を守らない国という烙印を自ら求めたのである。これから大きな代償を払わせられるのだ。

 


(6)「余氏は、中国共産党の「一国二制度」は「内面の矛盾」を抱えた「破産したアイディア」だと見ている。中国にとっての「国家統一」は、「政治的自由」をなくしては意味がないと指摘し、東西ドイツの統一や朝鮮半島を例に挙げた。同氏は、中国共産党が民主主義を残忍に弾圧し、香港に国家安全法を課したことで、香港での「一国二制度」モデルが「台湾への模範的な影響」を完全に失ったと述べた」

 

習氏にとっては、2047年まで有効な香港との「一国二制度」を途中で破棄したのは、中国国内の内部矛楯の噴出である。国内経済は、破綻状対に向かっている。失業者の急増に伴う社会不安が社会騒動に発展しかねないのだ。香港デモが、本土のデモを誘発する危険性を遮断したかったのだろう。