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習近平国家主席は、人民解放軍への過激な訓示を続けている。10月13日、広東省東部潮州市を視察し、同市に駐屯する海軍陸戦隊基地を訪ね、「戦争への備えに全精力を注ぐよう」などと発言した。南シナ海など各海域で、中国軍が挑発行為を繰り返している中、習近平氏の中国版海兵隊の視察は注目を集めている。

 

広東省深圳市の危機管理当局、市応急管理局は10月14日、「災害に備えるための指導」と称し、「深圳市過程非常備蓄品推奨リスト」を発表した。市民の間では、リストについて「戦争に備えるためか、それとも疫病の感染拡大に備えるためか」などと様々な憶測が飛び交った。

 

13日と14日、同じ広東省で習国家主席による「戦争準備命令」と、深圳市の「災害備蓄指導」が重なって、中国市民は政府の「戦争準備命令」か、と訝るほど。独裁政治下での問題解決は「戦争」である。習氏もいよいよ、戦争に訴えざるを得なくなってきたかと見られているのだが。

 

中国メディアによると、10月13日午前、習近平氏が海軍陸戦隊を訪問した際、「海軍陸戦隊は陸・海の精鋭部隊である。国家の主権安全と領土、国家の海洋権益、国家の海外利益を守ることに重要な責任を負っている」と述べた。習氏は、「新時代の党の強軍思想」と「新時代の軍事戦略方針」を徹底的に行うことを強調した。また、習氏は同部隊の兵士らに対して「戦争への備えに全精力を注ぎ、高度な厳戒態勢を保つように」と指示し、訓練レベルや実戦能力を高めるよう求めた。『大紀元』(10月14日)が伝えた。

 

習氏の訪問した部隊は、海軍陸戦隊である。米国では海兵隊に当るもの。敵前上陸を任務とする部隊だ。わざわざ、この部隊を訪問した理由は、「台湾解放」目的である。習氏が、「戦争への備えに全精力を注ぎ、高度な厳戒態勢を保つように」訓示したのは、台湾牽制であるとしても、気になるのは深圳市での「災害備蓄指導」である。中国が、台湾解放で戦争を始めれば、深圳市が米軍によって報復攻撃されるという想定であろう。最近、米軍は中国沿岸部分の偵察を繰返している。

 

『大紀元』(10月17日付)は、「中国深圳市、災害時緊急物資の備蓄を市民に『指導』憶測飛び交う」と題する記事を掲載した。

 

(1)「中国広東省深圳市の危機管理当局、市応急管理局は10月14日、「災害に備えるための指導」と称し、「深圳市過程非常備蓄品推奨リスト」を発表した。市民の間では、リストについて「戦争に備えるためか、それとも疫病の感染拡大に備えるためか」などと様々な憶測が飛び交った。リストが発表された14日、中国の習近平国家主席は深圳市で開かれた経済特区設立40年の記念式典に出席した。また、その2日前、習近平氏は同省潮州市に駐留する海軍陸戦隊を視察し、「全身全霊で戦争に備えよ」と兵士らに指示した」

 

中国は、用意周到に台湾を牽制する準備を始めている。「深圳市過程非常備蓄品推奨リスト」を発表して、有事に備える命令を出した。市民の方は、さぞや驚いたであろう。

 


(2)「深圳市過程非常備蓄品推奨リスト」は、「基本版」と「拡充版」がある。「基本版」には、非常時用道具、緊急時の医薬品、多機能懐中電灯、救命用ホイッスル、消火器、レスピレーターなどの非常用アイテムを挙げた。「拡充版」は、食料、日用品、貴重品、書類などをリストアップした。これを受けて、一部の市民は「福建省アモイで戦争が起きるのだろうか」と推測した。一方で、中国当局が「単に(緊迫した)雰囲気を作り出したいのではないか」と指摘する人もいる」

 

備蓄品リストを見ると、天災に備える品々である。爆撃による災害にも使える。こういう開戦への雰囲気をつくりだして台湾へ圧力を掛ける積もりであろうか。

 

(3)「広東省の実業家である王氏は16日、米『ラジオ・フリー・アジア』(RFA)に対し、「少し前は、全国の多くの都市で防空訓練が行われ、市民は『空襲に備えろ』と言われたけど、今度は『非常備蓄品リスト』を発表した。彼ら(中国当局)がやっている事はよくわからない。台湾への威嚇に合わせた雰囲気作りかもしれない。虚勢を張っているだけ」と語った。福建省に住む学者の林氏も同様の見解を示した。「習氏の海軍陸戦隊視察も、深圳政府が講じた一連の措置も、全て国民に見せたショーだ。中国当局は戦争をしたくないのに、戦おうとするふりをしている。今までずっとそうだ」と語った」

 

全国の多くの都市で防空訓練が行われたという。今度は、深圳での「非常備蓄品リスト」の発表である。国民に見せたショーとしても、中国は戦争を視野に入れていることは間違いない。危険な動きである。