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中国の習近平国家主席は最近、中国版海兵隊を訪問して「戦争の準備をせよ」とアジ演説をした。開戦相手は台湾である。何か、きな臭い感じを抱かせるが、米国はこの脅しをどう見ているのか注目されている。

 

『大紀元』(10月19日付)は、「米高官、『中国の台湾侵攻に黙っていない』と警告、台湾に『防衛強化』呼びかけ」と題する記事を掲載した。

 

ホワイトハウスの国家安全保障顧問であるロバート・オブライエン氏は10月16日、「中国による台湾への武力侵攻には黙っていない」と警告すると同時に「台湾を孤立させる中国は、最終的に自らを孤立させることにつながる」とも忠告した。

 

(1)「オブライエン氏はさらに、中国は現在台湾を侵攻する準備が整っていないが、台湾は将来起こりうる攻撃や中国による非軍事的手段(禁輸など)で台湾を孤立させる作戦から身を守るために、「自国の防衛力を強化させる必要がある」と台湾に助言した。同氏は16日のアスペン研究所が公開した動画による対談でも、「台湾は、反侵入策について考え始める必要がある」とし、「(台湾は)中国からの水陸両用作戦およびグレーゾーンでの行動に真に対抗できる方法を採用する必要がある」と提案した。オブライエン氏は、中国による経済的措置または禁輸措置を通じて台湾を孤立させる作戦を「グレーゾーンでの行動」と表現した」

 

米国は、インド太平洋戦略の要としても台湾を中国の侵攻から守る姿勢を明確にしている。「一つの中国論」は、完全に有名無実化している。中国による経済的措置または禁輸措置を通じて台湾を孤立させる作戦(「グレーゾーンでの行動」)にも断固、戦うとしている。

 


(2)「現在、台湾海峡の緊張が高まっていることから、中国は米大統領選に乗じて、必要な時に台湾に対して武力行使を行う可能性があるのではないかとの憶測が出ている。これについて、オブライエン氏は、「中国が現時点で水陸両用の上陸を実行する可能性があるとは考えていない」とし、「我々が関与すれば、中国にとって、それは非常に困難かつ危険な作戦になるだろう」と付け加えた。「米政府は巡航ミサイルや大型の高空ドローン(無人機)、水中機雷などの中国の水陸両用作戦に対抗する武器を台湾当局に売却する計画がある」と交渉に詳しい関係者がロイター社に明らかにした」

 

米国は、地理的な条件から中国軍が「敵前上陸」作戦を敢行することに否定的だ。中国は、米国の海兵隊を模倣して「特殊部隊」を編成してしるが、台湾には作戦的に有効でないとしている。米国は、敵軍(中国軍)の兵力配置まで分析するほど余裕を見せている。

 

(3)「オブライエン氏は7日にも、中国に対し「武力で台湾を侵略することのないように」と警告を発した。「中国と台湾の間の距離は100マイル(約160キロメートル)で、台湾の島には上陸に適したビーチは非常に少ない」とし、「中国による水陸両用作戦は非常に困難である」と言及した。10月6日、ポンペオ米国務長官は「4カ国外相会合」に参加するために日本を訪れた時、中台問題について「中国の侵攻を黙って見ているわけにはいかない」と明言した。16日にも、「中国がミサイルで台湾を攻撃する可能性」について言及した時、ポンペオ氏は「彼ら(中国)はそれで何の得があるのか、私には分からない」と述べた。

 

米国は、中国軍が台湾を占領する上で、20万の兵力が必要と計算している。この兵力が一挙に上陸する地点が台湾にないというのだ。そこで、ミサイル攻撃案が取沙汰されている。これについて、米軍は、「そのメリットは分からない」としている。

 


(4)「
オブライエン氏はまた、「もし中国が台湾を孤立させるため禁輸措置などの行動をとった場合、自由世界全体とアジア太平洋地域のほとんどの国は、中国を排除する。そうなれば、北京は国際的に孤立することになる」と述べた」

 

中国が、台湾孤立を目指して禁輸措置を取れば、中国を排除する措置を臭わせている。これは、中国を米国経済圏から排除する意味であろう。ドル経済圏からの排除である。この措置は、私も一貫して主張しているもので、中国経済を「日干し」にする時限爆弾である。この経済制裁は、中国の寿命を確実に短くするはずだ。

 

(5)「中国政府は世界保健機関(WHO)に圧力をかけて台湾の参加を阻止したが、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大を阻止した台湾の対応は世界から称賛された。アレックス・アザー米厚生長官とキース・クラック国務次官による89月と続いた台湾訪問も、台湾を孤立させようとする中国の企みに対抗するトランプ政権の意思を反映している。9月28日、台湾当局は欧州連合(EU)の協力を受け、世界気象機関で「中国」と表記されていた台湾の6都市の名称を「中華台北(チャイニーズ・タイペイ)」に修正させた」

 

中国の強引な「台湾虐め」は、確実にブーメランとなって中国へはね返る時代になった。世界が、中国の横暴を許さないという気構えを見せてきたからだ。中国は、これを甘く見ていると、しっぺ返しを受けるだろう。「一つの中国」は、他国によって踏みにじられる時期が接近している。