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中国は、GDP統計ですら改ざんする国である。中でも出生データは誤魔化しのし放題である。合計特殊出生率(一人の女性が生涯に生む子どもの数)は、国際統計でも噓の数字を掲載している。2018年は臆面もなく「1.69」と記載した。中国は、出生データを誤魔化している。中国の国力が、外部からのぞき見されるためである。自らの弱点を隠しているのだが、無駄なことである。2019年の正しいデータは、末尾に記載した。

 

中国が人口データを水増ししているとの主張を裏付けるため、次の出生と入学のデータの相違を挙げたい。例えば2000年の新生児は統計局によると1771万人だったが、2014年の中学入学者(14歳)はわずか1426万人だった。14年間で345万人が「死亡」したことになる。2000年の乳児死亡率3%前後である。約43万人に過ぎない。となると、約300万の差は説明できないのだ。結局、最初から生まれていなかったことになる。

 


『大紀元』(10月28日付)は、「中国の高齢者人口、5年内に3億人突破」と題する記事を掲載した。

 

中国民政部(省)養老サービス司の李邦華副司長は10月23日の記者会見で、2021~25年までの5年間、中国の60歳以上の高齢者の人口は3億人を超えると明らかにした。同氏は中国の高齢化が急速に進んでおり、当局の「養老サービスが一段と厳しい局面に直面する」と示した。

 

(1)「中国の民間シンクタンク、恒大研究院は今月、出産調査報告書、「中国生育報告2020」を発表した。同報告書は、2021~25年にかけて、中国の人口は「マイナス」になると予測した。また、2022年に、総人口に占める65歳以上の国民の割合は15%以上となり、33年には同割合が20%以上に達し、中国は超高齢化社会に突入すると指摘した」

 

民間シンクタンク恒大研究院の報告書によれば、2021~25年にかけて、中国人口は減少過程に入る。これまでの人口推計では、2028年の14億4200万人をピークに減少に転じる見通しであった。これ以降、中国の「苦難の時代」に直面すると予想されていた。それが、最新の人口推計では、かなり繰り上がる見通しが強まっている。2022年には、総人口に占める65歳以上の国民の割合は15%となり、中国が「高齢社会」(14%以上)に入るのだ。「高齢化社会」は65歳以上が7%以上である。「高齢社会」の中国が、世界覇権を狙うというのだ。80歳のお年寄りが、エベレストに登頂するようなもの。不可能である。

 

(2)「同報告はさらに、「日米韓などの各国では、総人口に占める高齢者の割合が12.6%に達した時、1人当たりの国内総生産(GDP)がすでに2万4000ドル(約251万円)を上回った。これに対して、中国の1人当たりのGDPは1万ドル(約105万円)程度にとどまっている。これは、中国社会は、豊かになる前に老いるという深刻な状況に陥っていることを反映している」との見解を示した」

 

総人口に占める高齢者の割合が12.6%に達した時、日米韓1人当たりの名目GDPは、2万4000ドル(約251万円)を上回った。中国の1人当たりの名目GDPは、約1万ドル(約105万円)に過ぎない。この差は大きい。習氏は、この現実に目もくれずに「中華の世界」を夢見ている。不可能なのだ。

 


(3)「中国問題専門家の薛馳氏は、以前の大紀元とのインタビューで、中国当局が今まで厳しく実施してきた「計画生育(出産)政策」が、人口構造のアンバランスを招いた最大の原因だとした。また、当局が伝統文化を破壊したため、家族間で高齢者を扶養する伝統的な考え方がなくなり、「政府が高齢者介護サービスの課題を解決しなければならなくなった」。しかし、「中国当局は年金制度や社会福祉への財政投入が非常に少ないのが現状」と同氏は批判した」

 

中国は1979~2014年までの一人っ子政策に馴れきってしまった、一人の子どもにたっぷりと教育費をかける生活が定着しており、「二人以上の子ども」を持つ気持ちは消え失せている。こどもが減れば「高齢化」の進行を早める。2017年の65歳以上の高齢者は1億5847万人となり、人口の11%に達した。2022年には「高齢社会」へ移行する。中国社会にこれを受入れる準備がないのだ。最大の悲劇はここにある。

 

(4)「近年、中国では少子高齢化が進んだため、生産年齢人口や人口ボーナス(総人口に占める働く世代の割合が増え続けて、経済成長が後押しされること)が激減した。中国当局は出生率の上昇を促そうと、2016年「二人っ子政策」の実施を決定した。しかし、一般市民の多くは、住宅ローン、医療費、教育費などの負担が大きく、「産めても養えない」との不安を抱いている。このため、同政策の効果は限定的だ。2019年、中国本土の合計特殊出生率はわずか1.048%だった。1949年以来の過去最低を記録した

 

2019年の合計特殊出生率は、わずか「1.048」である。初めて秘密のベールが剥がされたのだ。国際統計では、前述の通り「1.69」(2018年)である。中国当局は、大嘘の数字を発表している。これほど噓にまみれた国家も珍しい。