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文政権は、恥も外聞もなく自らが任命した尹錫ヨル(ユン・ソクヨル)検察総長を辞任へ追込むべく圧力を掛けている。政権の暗部である原発廃止を巡るデータねつ造捜査から手を引かせる目的であろう。進歩派を名乗る文政権であるが、保守派も顔負けのデータ隠蔽を恥ずかしくもなく行っている。文氏が大統領引退後は、必ず検察のメスが入るだけに、それを阻止する狙いもあるのだろう。

 

『中央日報』(11月20日付)は、「法務部長官を前面に出して検察を修羅場にするのが大統領の考えなのか」と題する社説掲載した。

 

検察は本当に修羅場になりつつある。言うことを聞かない検察総長を追い出すために世論や慣行も無視して、ついには法規まで破る秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官と法務部の暴走は目を開けて見ていられない状況だ。

(1)「法務部(法務省)は19日午後2時、検察総長を対面監察する計画をひとまず引っ込めた。だが「最高検察庁が協力せず、訪問調査ができなかった」とし「原則通り手続きを進める」と明らかにした。監察拒絶フレームを作るための名分づくりのように見える。類例のない総長監察推進の意図が尹錫ヨル(ユン・ソクヨル)総長を追い出してこそ任期末と退任後の安全が保障されるという青瓦台(チョンワデ、大統領府)・与党の判断のためであることは国民全員知っている。検察を政権の忠犬にするという陰険な意図を今や隠そうともしない」

 


秋法務部長官は、これまで硬骨漢であるユン検察総長を辞任させるべく、捜査指揮権を発動してユン総長の捜査指揮権を3回も奪うという強硬手段を取ってきた。それにも関わらず、辞任しないユン総長に対して、今回は「対面監察」という侮辱手段で追込むという前代未聞の奇襲作戦に出ようとした。だが、あまりの強硬策だけに、ひとまず中止することになった。

 

こういうなり振り構わない政権側の「自衛策」で、検察機構を操っていることの誤りに気づかないほど、文政権は堕落している。今後20年間、政権を維持して南北統一するのが与党「共に民主党」の夢とされる。そのためには、検察機構を乗っ取ってまでも暴走する危険な政治集団に成り下がった。

(2)「監察手続きも慣行に合わない水準を越えて違法に近い。法務部は一方的に総長秘書官に電話をかけて日程を決めようとし、返事がないと分かると若手検事2人の手に公文書を握らせて派遣した。中国文化革命時期の紅衛兵を連想させる。平検事を監察する時でさえもこのようにはしない。法務部監察規定によると、監察時に検察の独立性を損なってはならない(第3条)。同じ条項には所属機関長と関係者の意見を取りまとめて、十分に準備する時間を与えなければなければならないとの手続きが明示されている。また、不正があったと認めるほどの相当な理由がある場合に限り調査するように(第15条)、監察要件を明記している」

 

検察の監察時には、検察の独立性を損ねないようにいくつかの条件がつけられている。第3条と第15条がそれだ。それにも関わらず、法務部は総長秘書に電話して返事がないとみるや、若い検事に公文書を持たせて強行しようという異常さである。検察総長の誇りを踏みにじる蛮行である。

 

(3)「したがって、監察理由を十分に通知してこそ違法かどうか判断することができるという最高検察庁側の主張にはなんら問題はない。もし誰かが秋長官を告発し、告発があったから捜査すると言って、検察が公開的に出席を要求すれば秋長官は何も反論せずに従うだろうか。今回監察を任せようと緊急に選出した部長検事が違法な監察として拒否し、2日後に送り返したという話もある。法務部は一線の地検人材を配慮した派遣解除だとしたが、派遣発令を出す時は眼中になかった一線の庁の事情をわずか2日間で考慮したという説明を本当に信じろということなのか知りたい」

 

検察庁内部でも、政権の法規を無視した強行策に批判が出ている。ユン総長を「対面監察」することをまかされた部長検事が違法監察として拒否したとも伝えられる。ユン総長の部下である部長検事が「対面監察」を行えば、下克上そのものになる。

(4)「このように違法だらけの監察の動きは後で職権乱用として処罰を受ける可能性がある。監察を主導した秋長官と監察担当官だけでなく、いわれなく動員された若手検事たちも対象に含まれるおそれがある。常識に外れることを秋長官一人でやっていると見るのは難しい。人事権者である大統領の沈黙は、検察組織が機能不全になり、秋長官が非常識な人になっても、尹錫ヨルさえ追い出せばいいという暗黙的な追認としかみることができない」

 

文政権は、何一つ業績になることをしなかった。やったことと言えば、自らの政権を守る違法行為だけである。ここまで、自らの政権を守るために違法行為を重ねるケースは、韓国政治史上でも珍しいであろう。

結局、この非正常的な状況を収拾する責任は大統領にある。法務部を違法部にしている秋長官をとめなければ検察と秋長官はもちろん、大統領も危なくなる。熱血支持層だけで政権を永久に維持することができると考えるならば、同じ道を歩んだトランプの末路を参考にしてほしい。