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韓国政界が大揺れである。秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が24日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の職務執行停止と懲戒請求を発表したからだ。政権の絡む事件でも、忠実に捜査するユン検察総長が、文政権にとって邪魔な存在になったことが真相である。米国のトランプ大統領が、次々と政府高官を解任している状態と瓜二つの状況になってきた。

 

『朝鮮日報』(11月25日付)は、「これ以上秋法相の後ろに隠れていないで文大統領は直接検察総長を更迭して責任を取れ」と題する社説を掲載した。

 

韓国法務部(省に相当)の秋美愛長官は24日、「重大な不正の容疑を数多く確認した」との理由で、尹錫悦検察総長に対する懲戒を請求し、職務停止命令を下したと発表した。尹総長に対する監察の結果、五つの不正の疑いが明らかになったというのだ。検察総長の職務停止は歴史を見ても例がない。尹総長に対していわば辞任を強要した形だ。これに対して尹総長は即座に「違法で不当な処分には最後まで対抗する」との考えを示した。懲戒と職務停止の取り消しを求める訴訟などを起こし、裁判で争う構えだ。

 


(1)「秋長官は尹総長による「不正」について、「言論社主との接触」「裁判部への査察」「チャンネルA・韓明淑(ハン・ミョンスク)事件を巡る側近擁護と監察妨害」「監察への協力義務違反」「検察総長としての政治的中立と信望損傷」を挙げた。いずれも話にならないこじつけだ。言論社主との接触は検察のトップとしてただ食事を共にしただけであり、裁判部査察とは大検察庁(最高検に相当)が裁判部忌避申請に備え公開された情報について調べたものだ。いわば通常の情報収集を「査察」とこじつけているのだ。チャンネルA事件と韓明淑・事件を巡る偽証疑惑はいずれも詐欺師らが訴えたものだ。これらはどれも捏造(ねつぞう)された虚偽の内容ばかりで、詐欺師らと共謀して一連の工作を行っているのは他でもない、与党勢力と秋長官だ。にもかかわらず「尹総長が真相解明と監察を妨害した」と逆に罪をかぶせているのだ。これ以上の開き直りがあるだろうか」

 

秋法務部長官が、ユン検察総長の任務停止命令を出した5つの理由について、すべて「こじつけ」とされている。「悪を追及するのが趣味」とされるほど、検察任務に生涯を賭けてきたユン総長に対して最大の侮辱であろう。朴政権時には、政権の意向に沿わないとされて左遷された人物である。文大統領は、その反骨精神を買って検察総長へ任命した。進歩派には甘い捜査を期待したのだ。ところが、ユン総長は政権の右・左に関係なく悪を退治する姿に、文政権が恐れおののいた結果が、今回の職務停止命令となった。解任でないところが「ミソ」である。ユン氏が自ら辞表を出すのを狙っているのだ。

 


(2)「
最も話にならない部分は、尹総長が次期大統領選挙候補者に関する世論調査で1位になったことについて「検察総長としての信頼損傷」と指摘した点だ。尹総長は世論調査を依頼したこともなく、政治をする考えを表明したこともない。国会国政監査において「退任するまで与えられた職務を忠実に全うする」と述べただけだ。現職の検察総長が「次期大統領選挙候補者の世論調査で1位」となったのは秋長官が原因であり、これは誰もが知る事実だ。ところがこれを理由に尹総長を辞任させるというのだ」

 

文政権は、自らの犯罪隠しに懸命である。それを暴く検察に国民の期待がかかる結果、ユン総長の人気が高まる背景である。原因をつくっているのは文政権である。このまま、ユン総長を辞任に追い込めば、文政権は大きな打撃となってはね返ってくるに違いない。その因果関係が分からないほど、文政権は切羽詰まったところへ追込まれているのだ。

 

(3)「監察には不正の具体的な根拠が必要であり、それに伴う職務停止はさらに確実な証拠がなければならない。ところが秋長官による監察指示と尹総長の職務停止には何の根拠もない。違法な監察を指示しておきながら、監察に応じなかったとの理由で出ていけというのだ。本当に辞任すべきは尹総長ではなく、職権を乱用している秋長官の方だ」

 

ユン総長は、法的手段で対抗すると明言している。文政権は、裁判所にまで手を回して「ユン氏追放」となれば、韓国政治史に大きな汚点を残す。

 


(4)「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、尹総長の職務停止について報告を受けたという。しかし秋長官が文大統領の指示や黙認なしに独断で尹総長を攻撃したことはこれまで1回もなかったはずだ。尹総長違法監察も文大統領の指示があった可能性が高い。理由は分かり切っている。今や目の上のこぶとなった尹総長を追い出すことで政権の不正を隠すことが目的だ。それでも遠い山を見つめながら法務部長官の後ろに隠れ、自分とは何の関係もないかのように文大統領は振る舞っている」

 

ユン検察総長は、文大統領自らが任命した人事である。その人物が、政権にとって不都合な存在になったからと言って追放することは、文氏の人間的価値がどの程度のものかを示すバロメーターになる。おやりなさい。文在寅はエセであることを世界に示しなさい。