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ウソで固めた文氏の就任演説

「紅衛兵」放置して言論壟断

鬱憤社会へ追込んだ大きな罪

7つの視点で採点すれば零点

 

文在寅(ムン・ジェイン)大統領には、金大中(キム・デジュン)元大統領が備えていた反対派を認める度量がなかった。不慮の死を遂げた、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の仇討ちという感情論が、「積弊一掃」という言葉に表われ、保守派20人を死に追詰める過酷な仕打ちをした。

 

こうした「悪行」が、大統領就任演説で見せた「社会統合」を空論に終わらせたのだ。進歩派の「保守派狩り」が、徹底的に行われたのである。それは同時に、保守派=親日派という位置づけとなり、厳しい「反日運動」を展開した。

 

朴槿惠(パク・クネ)政権によって結ばれた日韓慰安婦合意は、被害者の意向を無視して取り決めたとして、空中分解させてしまった。これは、「積弊一掃」の象徴的な案件として扱われたのである。被害者の意向を無視したとされたが、韓国外交部は旧慰安婦支援市民団体に慰安婦合意の概略を事前に説明していたのだ。外交部文書を公開すれば明らかになるが、文政権はそれを認めなかった。すべて、朴槿惠政権が「憎い」で始めた反日運動の一環である。

 

ウソで固めた文氏の就任演説

文大統領は、すでに全任期の73%を終えている。残りは4分の1である。大統領就任時、国民に向かった何を約束したか。就任演説を要約してみると、興味深い理想論が語られていたのである。随所に美辞麗句が踊り、韓国国民を新しい発展段階へ誘うという「ピカピカ」に輝いたものだった。

 

1)私の胸は今、一度も経験したことのない国を作るという情熱で燃えています。そして私の頭は今、「統合と共存」の新しい世の中を開いていく青写真でいっぱいです。

 

2)今日から私は、国民みなの大統領になります。私を支持しなかった国民の一人一人も私の国民、私たちの国民として仕えます。私は恐れることなく約束します。2017年5月10日、この日は真の国民統合が始まった日として歴史に記録されることでしょう。

3)国民と常に心を通じ合わせる大統領になります。主要な事案は大統領が直接、メディアに伝えます。一日の終わりには市場に寄って、出会う市民と格式のない対話を交わします。時には光化門広場で大討論会を開きます。

 


4)今回の選挙には勝者も敗者もいません。私たちは新しい韓国を共に率いていくべき同伴者です。これからは、し烈な競争の瞬間を後にし、共に手をつないで前に進んでいかなければなりません。

5)分裂と葛藤の政治も変えていきます。保守、進歩の葛藤は終わらなければなりません。大統領みずから直接対話します。野党は国政運営の同伴者です。対話を定例化し、頻繁に会っていきます。

 

6)全国的に満遍なく人事を登用いたします。能力と適材適所を人事の大原則にします。私に対する支持如何とは関係なく、有能な人材を三顧の礼で迎え入れ、仕事を任せます。国の国外で経済が厳しいです。民生も困難です。選挙の過程で約束した通り、何よりもまず雇用に取り組みます。

7)私は大韓民国大統領の新しい模範となります。国民と歴史が評価する成功した大統領になるために最善を尽くします。そうして支持と声援に応えます。清廉な大統領になります。

 

以上に要約した7項目を見ると、一点の非の打ち所のない演説である。純粋な若者たちは双手を挙げて演説に賛同して、新しい韓国が始まると期待を膨らませた。だが、時間の経過と共に現実政治は、就任演説から乖離するようになった。その乖離した事実は、後で取り上げる。これこそ、「文政権の罪業」の数々である。

 

「紅衛兵」放置して言論壟断

文政権を批判する意見が、陣営内でボツボツ出始めた時、文在寅「紅衛兵」(約1000人)は、SNS上で猛烈な逆批判をし、それは人身攻撃をするほどの酷さであった。文政権への批判意見が、こうして完全に封殺されたのである。

 

朴槿惠氏は、知人を国政に絡ませ壟断したとして非難されてきた。文氏は、「紅衛兵」がその役割を演じていた点で、全く同じ構図である。朴氏は、特定人物である。文氏は、不特定多数という点で暴力団的な圧力を国政に掛けたのである。文氏は、こういう紅衛兵の存在に「スパイスのように刺激があってよい」と受入れていたのだ。その認識が、韓国政治を混乱の坩堝に追込んだと言える。文氏自身が、紅衛兵の暗躍で反省する機会を逸したと言える。

(つづく)