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福島原発の汚水処理では、トリチウムの海洋放出が話題になっている。専門家や国際機関のIAEA(国際原子力機関)も、トリチュウムを希釈して放出すれば無害と折り紙をつけている。このトリチウム問題が、韓国の月城原発で持ち上がっている。韓国与党と政権支持メディアは、こぞってその危険性を騒ぎ立てているのだ。韓国専門家は「問題なし」としているが、与党は「月城原発疑惑」隠しを狙って大騒ぎである。

 

『朝鮮日報』(1月14日付け)は、「与党が今度は月城原発のデマ主張、経済性評価ねつ造を隠そうとする企み」と題する記事を掲載した。

 

政権側の新聞・放送は最近、相次いで月城原子力発電所の敷地内の地下水が放射性物質のトリチウムで汚染されていると報じた。すると、民主党は「月城原発1号機の閉鎖決定は国民の安全を守るための当然の措置だったことが確認された」と主張した。李洛淵(イ・ナギョン)民主党代表は「1年以上月城原発を検査しながら、放射性物質の流出を確認できなかった監査院は何を監査したのかとても疑わしい。原発マフィアとの結託があったのかなどを明らかにすべきだ」と述べた

 


(1)「原発の建屋の地下集水槽にたまった水から1リットル当たり71万ベクレルの濃度のトリチウムが検出されたという。原発排水の基準値(4万ベクレル)の18倍に達する数値だという。しかし、集水槽などの水は浄化処理されるか、冷却水で希釈されて最終的に10~20ベクレルまで濃度を下げた後、海に排出される。その過程には問題はない。「18倍」というのも、中身を見れば大騒ぎすることではない。放射能濃度4万ベクレルの水を成人が1日に2リットル飲んだとしても、年間の放射線量は医療用CTスキャン1枚を撮影した場合の10分の1にすぎない。デマは科学的事実をよく知らない大衆を「18倍」という数字で幻惑する」

 

ここに出てくる話は、福島原発のトリチウム騒ぎと同じである。韓国では、福島原発のトリチウム放出を誇大宣伝して、韓国まで害が及ぶとして地方自自体が「反対決議」するほどの科学的無知を示している。このことから言えば、韓国市民は意外と韓国与党の「噓話」に乗せられる危険性があろう。

 


(2)「韓国水力原子力(韓水原)は2014年から2回、月城原発周辺の住民数百人を対象に尿検査を実施した。トリチウムの濃度は最高でも年間の放射線被ばく量がバナナ6本、カタクチイワシ1グラムを摂取した場合と同じレベルだった。月城原発を巡るトリチウム汚染報道は極めて小さい事実を前提に誇張した事実上のフェイクニュースにほかならない。韓水原は月城原発1号機の経済性評価ねつ造を実行した機関だ。月城原発1号機閉鎖の前衛部隊の役割を果たし、文在寅(ムン・ジェイン)政権の言いなりになる機関だ。そんな機関が月城原発1号機の安全性を問題にできず、経済性評価をねつ造しなければならなかった理由は何か。安全性に文句を付けることができなかったからだ」

 

韓国の政権と与党は、自らの疑惑隠しに懸命である。科学的知見に耳を貸さず、ひたすら噓を広めることに夢中だ。こうした醜い姿を見るにつけて、韓国の政治的後進性を嗤わざるを得ない。

 


(3)「それでも与党は、「衝撃的だ」とか「原発マフィアと結託した」だとかいう反応を示している。脱原発派で占められた原子力安全委員会や韓水原の責任者が「問題はない」と言っているにもかかわらず、与党が無理に針小棒大に事を荒げている。検察は現在、月城原発1号機の経済性評価ねつ造事件を捜査している。文大統領が直接関与している事件だ。トリチウム検出報道に乗じて安全性に難癖を付け、月城原発1号機の閉鎖を合理化しようとしているのだ。国会が監査院に月城原発1号機の監査を依頼したのは、経済性評価が適正かどうかについてだった。監査院に放射性物質の件で言いがかりをつけるのもおかしい。話にならないことを言っている本人たちが承知しているはずだ」

 

検察は現在、月城原発1号機の経済性評価ねつ造事件を捜査している。これを交わすために、持ち出したのがトリチウムである。

 

(4)「BSE(牛海綿状脳症)やTHAAD(超高高度防衛ミサイル~を巡るデマの当時も同様だった。2008年のBSE問題も扇動する歪曲報道がきっかけだった。14年のTHAADデマもそうだ。脳に穴が開いて死ぬ、THAADの電磁波で人体が加熱されるという主張だった。今聞けば笑えるデマだが、当時には随分と大衆を幻惑した。民主党は月城原発1号機の捜査を阻止するため、デマを再現しようとしている。しかし、BSEやTHAADのデマの経験がある国民にどれだけ通用するかは疑問だ」

 

韓国市民は、科学的知識よりも噂話しに信憑性を置いている。これは、発展途上国特有の現象である。今回のトリチウム騒ぎを真実と受け止めれば、韓国市民のレベルはその程度ということになる。まさに、「リトマス試験紙」だ。