a0960_005453_m
   

韓国地裁による旧慰安婦賠償判決に対して、日本政府は控訴しなかったので一審が最終判決になった。日本は、国際法(主権免除論)違反の裁判であり違法としてきたので、一度も法廷に出席せず、文字通りの「欠席裁判」となった。

 

茂木外相は談話で、「判決は断じて受け入れられない。韓国に対し、国家としてみずからの責任で直ちに国際法違反の状態を是正するために適切な措置を講ずることを改めて強く求める」と明らかにした。今回の判決が、1965年の韓日請求権協定と2015年の慰安婦合意に反するものであると繰り返し指摘している。

 


『中央日報』(1月24日付)は、「韓国政府、慰安婦勝訴判決に『日本に追加請求しない』」と題する記事を掲載した。

 

韓国政府は23日、慰安婦被害者が日本政府を相手取り損害賠償を請求して勝訴した判決と関連し、「政府レベルでは日本に追加請求しない方針」と明らかにした。その上で「慰安婦被害者と相談し円満な解決に最後まで努力したい」と説明した。

 

(1)「外交部はこの日発表した「慰安婦判決関連日本側談話に対する立場」で、「政府は2015年の慰安婦合意が韓日両国政府間の公式合意であることを認める。同時に被害当事者の意思が反映されていない政府間の合意だけで真の問題解決にはならないという立場を明らかにしてきた」とした。続けて「これに伴い、韓国政府は日本に対し政府次元ではいかなる追加的な請求もしない方針」としながらも、「被害当事者らの問題提起を防ぐ権利や権限を持っていない」として線を引いた」

 


文政権は、被害者の意思が反映されない合意は無効という立場を貫いている。だが、事後的とはいえ、日本政府の提供した資金10億円に対して、被害者の4分の3が受領している。これは事後的であるが被害者意思を反映したものと見て良いだろう。

 

現実に、今回の訴え起こした原告団は、判決による賠償金を受領しない意向である。原告団の大半が、日本政府提供資金を受領しているからだ。ここで再び、賠償金を受領すれば「二重取り」の批判を免れないのだ。賠償金を受け取らないということは、裁判を起こしながら許されるのか。「日本政府が違法」という判決が出たから、それで十分というのは不思議な感じだ。

 

韓国政府は、日本政府に賠償金の支払いを求めないと発表している。文政権は、これまで「司法の判断に介入しない」としてきたが、今回の日本政府に負担させないという発表は、司法判断に介入したことになる。ならば、こういう正義ぶった言い方でなく、日本政府が提供した10億円の残額で処理すると、正直に発言すべきなのだ。

 

(2)「外交部は、「韓国政府は慰安婦被害者らと相談し円満な解決に向け最後まで努力するだろうが、日本側もまた自ら表明した責任痛感と謝罪・反省の精神に立脚して被害者らの名誉・尊厳回復と心の傷の治癒に向けた真の努力を見せるべきだろう」と強調した。これに先立ち、ソウル中央地裁は8日、ペ・チュンヒさん(故人)ら12人が日本政府を相手取り起こした損害賠償請求訴訟で「原告に1人当たり1億ウォンを支払え」と命じ原告勝訴の判決を下した」

 

下線部は、国家と個人レベルを混同している感じである。2015年の日韓慰安婦合意で決着済みの問題を蒸し返した以上、日本政府は何ら言及をする必要がないのだ。「最終的にして非可逆的」とまで合意した慰安婦問題について、日本政府は何と発言するのか。「あのときは、お詫びが足りなくてごめんなさい」とでも言えば、韓国は気が済むのかも知れないが、個人レベルでも法的に決着した問題の蒸返しは不可能である。

 


(3)「これに対し日本政府は判決直後に南官杓(ナム・グァンピョ)駐日韓国大使を呼び不快感を示したのに続き、この日茂木外相が「(判決は)国際法に明らかに反するものであり、極めて遺憾」という談話を発表した」

日本政府は、前駐日韓国大使の南官杓氏が、離任する際に恒例の首相との面会を拒否したほどの怒りを見せた。新しい駐日韓国大使の就任に当っても、首相は面会しないとい伝えられている。それほど、今回の慰安婦判決は国際法に違反しているのである。日本政府のこの怒りを知れば、「責任痛感と謝罪・反省の精神に立脚した」声明など出すはずがない。完全に、韓国の甘えである。

 

次の記事もご参考に。

2021-01-09

韓国、「反日裁判!」旧慰安婦判決、国際司法裁判所の判例に合わず 文政権「窮地に立つ」

703

2021-01-11

メルマガ222号 「断交寸前」反日判決、旧慰安婦賠償で危機招く文在寅「日本は無傷」

2021-01-21

メルマガ225号 日本へ「白旗」掲げた文在寅、慰安婦・徴用工など歴史問題で「自縄自

2021-01-24

韓国、「特報!」慰安婦判決確定、原告は賠償金受領放棄という摩訶不思議「裁判目的は何