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文大統領は先の大統領府会議において、日米豪印の「インド太平洋戦略」への参加に前向き姿勢を示した。米ワイトハウス高官も、これを既定事実として受取とっており、韓国はもはや引き下がれない局面に向かっている。

 

昨年までは、中国に気配りして「米中曖昧戦略」を取ってきた。中には、韓国が米中関係のバランサー役になるとまで、理想論を語ってきたものだ。米中対立の長期化必至の状況下で、韓国がバランサー役とはおこがましい話である。米韓同盟によって、米国に守られている韓国が、米中の仲裁役とは自惚れも甚だしいこと。韓国の反日は、こういう自惚れが生んでいる産物とも言える。

 


『東亜日報』(1月25日付)は、「米大統領補佐官『韓米同盟はインド太平洋地域の核心軸』」と題する記事を掲載した。

 

(1)「徐薫(ソ・フン)大統領府国家安保室長は23日、バイデン米政権のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と初めての電話会談を行い、北朝鮮核問題の解決策と韓米間の協力について協議した。サリバン氏は、「韓米同盟はインド太平洋域内の平和と繁栄の核心軸」と表現したことをめぐって、バイデン政権が文在寅(ムン・ジェイン)政府に中国牽制の必要性を強調したという観測が流れている。ホワイトハウスは、「サリバン氏が、北朝鮮核問題に対する韓米間の調整の重要性を強調した」と明らかにした」

 

米バイデン政権のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、米韓同盟が「インド太平洋域内の平和と繁栄の核心軸」と発言した。これは、韓国が「インド太平洋戦略」のクワッド(日米豪印)に加わることを意味する。米前政権時にも、韓国へ「クワッド+α」のαとして参加するように求めていた。米国の上げた「α」候補国は、韓国・ベトナム・ニュージーランドの3ヶ国である。

 

トランプ政権時の「勧誘」に対しては、曖昧戦術で通してきたが、バイデン政権ではもはや曖昧戦術は通用しない雰囲気になってきたに違いない。ここで宙ぶらりんな立場であれば、北朝鮮問題も棚上げされることを懸念してきたからだろう。

 


(2)「康珉碩(カン・ミンソク)大統領府報道官は同日、書面で、「両者は最近の韓半島情勢に対する評価を共有し、韓半島の非核化と平和定着という目標達成に向けて協議し、努力していくことで意見が一致した」と明らかにした。また、「サリバン氏は『韓米同盟はインド太平洋域内の平和と繁栄の核心軸だ。民主主義、法治の価値を共有する同盟として、今後韓国と様々な懸案について緊密に協議していく』と話した」と伝えた。これに先立ち、バイデン大統領も就任前の昨年11月、文大統領との電話協議で、韓国を「インド太平洋地域の安全保障と繁栄の核心軸」と強調した」

 

バイデン政権は、北朝鮮問題をインド太平洋戦略の中で捉えている。北朝鮮の核問題は、東北アジアの安全保障と深く関わっている。仮に、北朝鮮に核保有が認められるならば、自動的に日韓の核開発問題に繋がるはずだ。米国にとって、日本が核保有国になることは絶対に阻止しなければならない命題である。太平洋戦争で死闘を繰り広げた相手の日本が、核武装することは米国の安全保障上において、最大のリスクであるのだ。

 

日本がなぜ核兵器禁止条約に加盟しないか。これは、日本の曖昧戦術で米国をけん制している結果だ。米国が、日本の核開発を止めたいならば、北朝鮮に核保有を許すなという示唆であろう。こういう解釈が成り立つとすれば、北朝鮮の核問題は短期間に解決せず、文政権が意図する南北交流開始は相当先のことになろう。

 


(3)「サリバン氏が、「民主主義、法治を共有する同盟」とまで強調したのは、韓米は中国とは違って「民主主義価値同盟」であるため、中国への圧力に韓国が参加しなければならないという考えを繰り返し表わしたとみられる。オースティン米国防長官も24日、徐旭(ソ・ウク)国防部長官との電話会談で、「韓米同盟は北東アジアの平和安定の核心軸であり、最も模範的な同盟と評価する。同盟関係をさらに堅固に発展させるよう緊密に協力する」と述べた」

 

バイデン氏は、同盟国の結束を呼び掛けている。米韓同盟が、一枚岩になることが不可欠なのだ。この前提に立てば、韓国の二股外交はあり得ない。韓国が、インド太平洋戦略に参加するのは当然という結論になろう。

 

(4)「ホワイトハウスは、両者が電話会談を行ったことを明らかにし、「サリバン氏が、韓米同盟をさらに強化するというバイデン政権の公約を強調した」とし、「新型コロナウイルスや気候変動の対処など地域やグローバルな問題だけでなく、北朝鮮問題に対する緊密な調整の重要性を強調した」と述べた。文大統領は早ければ今週にもバイデン氏と電話会談を行うとみられる。大統領府関係者は、「国防部に続き外交部長官など韓米の外交安保トップ間の電話会談の後、近く首脳間の電話会談があるだろう」と述べた」

米韓首脳会談で、韓国の「将来コース」が決められる。米国から、米韓同盟の精神に則った行動が要求されるだろう。

 

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