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韓国は、北朝鮮に気に入れられたい一心である。当の北朝鮮は、残り任期が1年余の文政権と話合ったところで、成果を上げられないと踏んでいる節が強い。盧武鉉(ノムヒョン)政権がそうであった。4ヶ月の任期を残す段階で南北首脳会談を行ったが、何一つ実現されなかったからだ。

 

韓国は、こうした北朝鮮の本音が分からずに、北朝鮮の利益代弁をしようとしているところに文外交の最大の矛楯が潜んでいる。米国バイデン政権は、北朝鮮の非核化を徹底して行う方針である。一方、韓国民主平和統一諮問会議の首席副議長は21日、「米国が、北朝鮮が核兵器を保有していることを認め、拡散しない方向で管理することができる」とも述べているのだ。ここら当たりが、韓国の腹の底にあるものだろう。将来の南北統一を前提にして、日本へ核で対抗するという野心を持っているに違いない。

 


『東亜日報』(1月25日付)は、「
北朝鮮核問題への『新たな戦略』を予告した米、『平和プロセス』に固執する韓国」と題する社説を掲載した。


バイデン米政権が、対北朝鮮アプローチと関連して、「新たな戦略をまとめる」と明らかにした。大統領報道官は22日、「バイデン大統領の立場は疑問の余地なく北朝鮮の核弾道ミサイルと核の拡散は世界の平和と安全保障にとって深刻な脅威だというものだ」とし、このように明らかにした。バイデン政権が北朝鮮に対する「新たな戦略」に触れたのは初めて。

(1)「バイデン政権の『脱トランプ政策』で北朝鮮政策も例外ではないということを公式化したのだ。首脳間の親交や大統領の突発行動による対話の進展といった「トランプ式アプローチ」は今後ないということだ。ホワイトハウスは新たな戦略について、「現在の圧力策や将来的な外交努力の可能性など、日本や韓国などの同盟国と緊密に協議しながら対北朝鮮政策の見直しを進めていく」とし、同盟間の協議を強調した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「強対強、善対善」の対米戦略を掲げたことに対してバイデン政権が新たな戦略で応酬したことで、米朝間の神経戦が本格化した」

 

バイデン政権は、北朝鮮の非核化を目指すことに変わりないことを明確にしている。韓国は、公式には南北融和を進めて非核化を目指すという姿勢である。だが、韓国の非核化はかなり曖昧な部分がある。南北統一が先で非核化を後回しにしてもいいという本音もちらついているからだ。南北統一後に、米国がどうやって北の非核化を実現できるのか。韓国は、こういう不可能なことを、さも実現できそうに提案する「ずる賢さ」がある。

 


(2)「韓米の安全保障担当が23日、国防長官が24日、電話会談を行い、韓米同盟の堅固さと緊密な協力を再確認したことは、最近新型SLBM(潜水艦弾道発射ミサイル)「北極星5」などを公開して核の脅威を強めている北朝鮮に向かって「挑発するな」という警告だ。オースティン米国防長官が、米戦略兵器の韓半島の展開といった「拡大抑止力」を強調したのも、これと無関係ではない」

 

米国は、北朝鮮に対して核兵器の禁止方針を貫いている。

 

(3)「しかし、韓米国防長官会談ではなかった北朝鮮に対する「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」方針が、日米国防相会談では言及された。日米韓の北朝鮮核問題への見解で相違が生じているのではないか懸念する声もある。民主平和統一諮問会議の首席副議長は21日、「米国が、北朝鮮が核兵器を保有していることを認め、拡散しない方向で管理することができる」とも述べた」

 

日米国防相会談は、北朝鮮の非核化で一致した。米韓国防長官会談では非核化で一致したというコミュニケが出ていない。韓国側が反対したのであろう。現に、民主平和統一諮問会議の首席副議長は21日、「核管理方式」を提案している。この非核化を巡る米韓の食違いは今後、米韓の対立点になる可能性が出て来た。

 

(4)「韓半島の平和の核心条件は北朝鮮の非核化であり、これは米国が北朝鮮と解決しなければならないということを政府も認めている。バイデン政権が北朝鮮核問題に対する新たな政策を設けるまで時間がかかるため、政府はこの機会を積極的に活用しなければならない。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日、終戦宣言で始めて平和体制の構築で終わる「韓半島平和プロセス」に対して、「選択ではなく進まなければならない道」と述べた。米国が北朝鮮核問題の新たなアプローチの模索に乗り出したことで、政府も柔軟に対応する必要がある」

 

北朝鮮の核問題は、韓国だけの問題でない。日米にも深く関わる問題である。となれば、文大統領が、単独で北朝鮮と取引する問題を超えていることが分かる。韓国は、北朝鮮が核を持っていることで、単なる南北問題では終わらないことを自覚すべきである。北朝鮮の代理人になることは許されないのだ。

 

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