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韓国外交が大慌てである。米国バイデン政権から日韓関係改善への強い圧力を受けているからだ。韓国は、こういう米国の意図を完全に見誤っていた。

 

バイデン外交は、米同盟国間の結束である。とりわけ、日米関係をインド太平洋戦略において「礎」と称するほど重視している。韓国は、その日本と対立しているのだ。原因は、いずれも韓国の国際法違反である。国際法を重視する米国が、韓国の国際法違反を見過ごすはずがないのだ。

 

本欄はバイデン氏の米国大統領当選後、一貫して韓国外交の「敗北」を指摘してきた。韓国はこのことに気付かず、バイデン政権が日本を説得してくれることを期待する外交感覚のなさを露呈してきた。韓国は、米国からの国際法遵守という強い要請によって、土俵際にまで追詰められている。

 

『東亜日報』(2月15日付)は、「政府高官、韓日関係の修復『南北関係より先』」と題する記事を掲載した。

 

(1)「文在寅(ムン・ジェイン)政府が任期末の外交戦略の最優先順位に韓日関係の修復を挙げ、南北関係修復のために韓日関係から先に改善するという構想を検討していることが分かった。バイデン米政権が北朝鮮、中国問題で日米韓3国協力の重要性を強調し、このために韓日関係の改善を注文しているため、韓日関係を先に解決してこそ、バイデン政権と対北朝鮮政策の調整が順調に進むと政府が判断したということだ」

韓国が、南北関係修復には日韓関係改善が先であるとの認識に変わったのは、米国の北朝鮮から「足元」を見透かされないようにせよという要望によるだろう。南北交渉でも、国際法という概念がキーワードになる。そのとき、韓国自身が国際法違反によって日韓で揉めているのでは、北朝鮮への説得力を欠くという配慮だ。

 

韓国が、米国からこういう形で迫られたとすれば、グーの音も出ないはず。急遽、方向転換して日韓関係改善に舵を切り替えるというお粗末さである。



(2)「政府関係者は14日、「南北関係の修復より韓日関係の修復を先にしなければならない」とし、「現在、韓国の外交・安保が早く解決しなければならない課題は韓日関係」と明らかにした。このため、政府当局者はバイデン政権との意思疎通の過程で、韓国が日米韓3国協力に参加する意向をまず明らかにし、韓日関係の改善に向けた韓国の努力を説明し、米国も韓日関係の改善に役割を果たしてほしいという趣旨で話をしていると、関係者らが伝えた」

韓国は、米国に対して「日米韓」三ヶ国協力に参加する旨を明らかにしたという。この問題では、ずっと言葉を濁してきたのである。具体的には、三ヶ国の防衛協力を確約したのだろうが、口先のことと言えなくもない。日米韓三ヶ国の協力とは、中朝への共同防衛を意味するはずだ。敷衍すれば、日米豪印の「クアッド+α」を指すが、そこは例によって曖昧にしているに違いない。ここが、韓国外交の狡さである。日本への説得を米国へ依頼しているからだ。

 

(3)「こうした中、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官とブリンケン米国務長官が12日、電話会談で、「韓米日の持続的な協力が重要という点で共感した」と外交部が明らかにした。米国務省も同日、電話会談の内容を伝え、「米韓日の協力継続の重要性をブリンケン長官が強調した」と明らかにした」

 

韓国は、口先では何とも言えるのだ。この調子で、中国とも話しているのであろう。中国は、それを額面どおりに受け取って、後から実行を迫ってくる。韓国の「二股外交」で、こういう不誠実な態度をとっていれば、米中双方から信頼を失う。日本のように旗幟を鮮明にしていれば、中国から逆に一目置かれる国になるのだ。

 


(4)「国務省報道官室関係者は11日(現地時間)、米政府系放送局『ボイス・オブ・アメリカ』(VOA)に、「現在、韓国と日本の間に存在する緊張は遺憾」とし、「バイデン政権は米国と同盟の関係だけでなく同盟間の関係も強化している。韓日関係以上に重要なことはない」と強調した」

 

米国が現在、最も重視している外交防衛戦略といえば、インド太平洋戦略である。その中で果たす日韓の役割は極めて大きいのだ。現実は、韓国の国際法違反でガタガタになっている。これでは、中朝に隙を与えるもので「オウンゴール」になりかねない。米国が、こういう視点から日韓関係の改善を韓国に求めているのだ。

 

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