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文大統領は3月1日、「三・一節」(独立運動記念日)の演説で日本へ対話を呼び掛けた。具体案を提示せず、ただ「お互いに会いましょう」という話であり、日本政府は具体案を要求する行き違いを見せている。

 

この日本の反応に対して、韓国外交部報道官は「返事をするのが日本の責任」と冷淡な対応をしている。このことから、文大統領のラブコールは、米国大統領を意識した「演技」に過ぎず、日本の譲歩を求めるという「強かさ」を見せている。

 

『朝鮮日報』(3月2日付)は、「『いつでも日本と向き合う準備ある』発言の翌日 『意思疎通は日本の役目』」と題する記事を掲載した。

 

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が三一節(独立記念日、31日)記念式典のあいさつで「わが政府はいつでも日本政府と向き合って対話する準備ができている」と述べ、日本に向けて融和のメッセージを投げ掛けた。

 


(1)「韓国政府が1日後に出した解説は異なっていた。「文大統領は誠意を伝えたが、ここからの意思疎通は日本の役目」というわけだ。文大統領は前日の31日、ソウルで行われた三一節の記念式典で、対日関係を改善したいという意思を表明した。「韓国の成長は日本の発展に役立ち、日本の成長は韓国の発展に役立つ。今後もそうだろう」「過去にとらわれているわけにはいかない。過去の問題は解決しながら、未来志向的な発展にいっそう力を注ぐべき」「両国の協力は韓・米・日の3か国の協力にも役立つ」などの発言があった。1919年の3・1運動当時の独立宣言の目的について「日本を憎み、排斥しようというものではない」とも述べた」

 

文氏は、「巧言令色」の人である。歯の浮くような言葉を平気で並べるが、ただのお世辞である。キザな男性が、女性に投げかける無責任な言葉と同じような感じであろう。一国大統領が、具体策もなく発言すべき言葉ではない。そのたびに、日本は韓国を異質に見るだけである。

 


(2)「文大統領からの新たな提案はなかった。「いつでも向き合って対話する準備ができている」という意思も、昨年9月に日本で菅義偉首相が就任した際に送った祝賀の書簡で明らかにしている」

 

文大統領の演説には、具体案がなかった。それは、韓国国民の反発を恐れたからだろう。韓国が、日本へ譲歩しない限り、日韓の融和はあり得ないからだ。

 

(3)「日本政府の反応は冷ややかだった。日本政府の加藤勝信官房長官は前日の定例記者会見で、文大統領の三一節でのあいさつに関してコメントを求められ「重要なのは両国間の懸案解決のために韓国が責任を持って具体的に対応すること」だとして「懸案解決に向けた韓国側の具体的な提案を注視したい」と述べた。さらに「日韓(韓日)関係を健全な関係に戻すためにも、日本の一貫した立場に基づいて引き続き韓国側に適切な対応を強く求めていくということに変わりはない」とも述べた」

 

日本は、文大統領演説を「また始まったな」程度にしか受け取っていない。日本が、ここまで韓国に対して冷たく対応できるのは、韓国が国際法に違反しているからだ。米国バイデン政権も、国際法という錦の御旗に対して賛成せざるを得ない立場であろう。米国にとって、日韓いずれが重要であるかを無言のうちに示している場面だ。

 


(4)「これに関連し、韓国外交部(省に相当)の崔泳杉(チェ・ヨンサム)報道官は定例記者会見で、「過去事の問題に関して政府次元で議論中の解決策はあるのか」との質問に対し「現段階で付け加える内容はない」と述べた。崔報道官はさらに「強調したいのは、解決策を議論するためには対話をしなければならないということ」だとして「わが政府が(考えている)対話を通じた問題解決の重要性と韓日関係の発展に向けた誠意を、大統領が重ねて伝えたのだ」と説明した。その上で「よって今後、韓日間の正常な外交的意思疎通は日本の役目だという点をもう一度強調したい」と述べた」

 

韓国は、外交とはどういうものか全く理解していない。互いに国益を背負って交渉するものである。韓国は、首脳同士が合えばそれを外交と錯覚している。首脳会談は、表敬訪問と違い、課題を解決する場である。韓国は、そういう具体案を用意せず、首脳会談を「外交ショー」と間違えている。

 

(5)「わが政府は最近、日本に和解のメッセージを繰り返し投げ掛けているが、成果の代わりに両国の非正常的な状況ばかりが浮き彫りになっている。新たに着任した姜昌一(カン・チャンイル)駐日大使は日本の茂木敏充外相といまだに面会できておらず、鄭義溶(チョン・ウィヨン)新外交部長官も依然として茂木外相との電話会談を実施できずにいる」

 

日本が、文政権をまともな交渉相手と見なしていないことに気付かないようだ。具体案を出さない韓国と交渉する意義はない。

 

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