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韓国は、日本が海外で注目されることにジェラシイを感じている。未だに日本を「戦犯国」と言って憚らない国である。韓国の日本に対する劣等感が、どれだけ強いか良く表わしている。気の毒にも思うが、つける薬はない。この際、大いに焼き餅を焼いて貰い、外交とは何かという重要なことを学んで欲しいものだ。日本が、米英からどれだけ高い評価を受けているか、韓国メディアが認めている。

 

『中央日報』(3月7日付)は、「『ウイグル集団レイプ』中国叩く英国、日本と近づく理由」と題する記事を掲載した。

 

1902年、2つの島国が手を握りました。産業革命の先頭走者で強大な海軍力を基に全世界を令した大英帝国、そして英国のように帝国になることを夢見た日本が同盟を結んだのです。20世紀の北東アジアの地図を揺るがし、韓半島(朝鮮半島)の運命にも決定的な影響を及ぼした日英同盟です。



(1)「この両国の最近の動きが尋常でありません。米国を輪に密着する姿はあたかも120年前の状況が再現されているようだという話も出ています。20世紀初めに覇権国の英国が日本と手を握ったのは、ロシアの膨張を警戒してのものでした。最近の密着もやはり覇権国の米国が中国の崛起を防ぐために同盟間の結束を強化する過程で起きています」

 

日本が、英米と外交的に協調するのは、世界情勢の変化によるものだ。世界覇権へ挑戦する国が新たに現れれば、主義主張を同じくする国が同盟を結んで対抗するのは当然のことである。日本が、そういう歴史の流れに沿って動いているだけである。

 

(2)「日米同盟は、第2次大戦以降続いた北東アジアの地政学の定数でした。ここに早くに日本との同盟関係を清算した英国まで、どんどん日本に視線を転じている姿は注目されます。2015年の英国のEU離脱決定前から英国は日本をアジアで最も近い安保協力国と指し示しておりその後だんだん密着してきました」

 

日英が友好関係を結んでいるのは、日本の皇室と英国王室の関係、日本の政治制度が議員内閣制で英国から導入したという関係もある。皇室と王室が長い流れで結ばれていることが、日英関係を落ち着かせるのであろう。

 


(3)「先月初めに英国と日本は外務・防衛閣僚会合(2+2)を開き、今年インド太平洋地域で日米英3カ国合同演習をすることにしました。英国はこの演習に向け2017年に建造した最新鋭空母で英国海軍最大級艦艇の「クイーンエリザベス」(全長280メートル・満載トン数6万5000トン)を日本近海に長期派遣することにしました」

 

英国は、EUを離脱して成長発展力のあるアジアを基盤にして新たな貿易関係を発展させる決意だ。それが、TPP(環太平洋経済連携協定)への加盟である。年内には加盟が実現する見込みである。こういう背景の下に、安全保障でも日英一体化を目指している。英国は、かつてのアジア植民地を失ったものの、TPPと安全保障で再飛躍を目指している。

 

(4)「英国の空母が北東アジア近海で長期間任務を遂行するのは異例です。これまでこの地域には米国と周辺国以外の国の空母が長期間とどまったことがないためです。国立外交院のチョン・ヘウォン教授は「四方を海に囲まれた英国がアジアに目を向ける時に日本と密着しなければならない理由の中には、日本の地政学的な位置、すなわち空母を長期間派遣する時に停泊と支援が容易だという要素もある」と説明しました。

英国が、アジアとりわけ日本と密接な関係を築くことは、日英両国のプラスである。英国は欧州で、独仏と並ぶ三大国家である。NATO(北大西洋条約機構)では、大きな発言権を持っている。将来、「アジア版NATO」を結成する場合、大きな役割を果たしてくれるという期待が日本側にある。日本は、先の先まで読んでいる。

 


(5)「興味深いのは、こうした様相がいわゆる「アングロスフィア」復活の動きとともに進んでいるということです。アングロスフィアは英語を使い似た文化的価値観を共有する圏域を称します。英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどです。情報機密を共有するいわゆる「ファイブ・アイズ」を構成する国々です。これらの国をひとつにまとめさせる契機は中国の浮上です。覇権国の米国が新興覇権を夢見る中国を牽制するのは別の見方をすれば当然に見えます。ここに英国もEU離脱後にアジアに目を向け対中牽制の先鋒に乗り出しています」

 

日本が、「アングロスフィア」に迎えられようとしている。この背景には、英国が日本を推薦していることが挙げられる。日英は、既述のとおり皇室と議員内閣制の二点で共通項を持っている。皇室尊重では保守的だが、議院内閣制では民意を即刻反映する政治システムである。伝統的だが、新しいことに即応するというダイナミズムを持つ点で、日英は似通った面があるのだろう。

 

(6)「アングロスフィア諸国が約束でもしたかのように日本と密着しています。北東アジアで中国と対立点を立てられる国であるためです。あたかも120年前に英国がロシアを牽制する馬を探している時に日本がすでにロシアとの戦争を準備していたという状況を連想させます。国立外交院のキム・ハングォン教授は「中国に積極的に対抗してきた前歴も反中戦線を構築しようとする米国と英国に『信頼感』を与える要因だろう」と評価しました」

 

日本には、「脱亜入欧」という背伸びをした時期もある。これは、日本が開国に当たり欧米から不利な条件で条約を押し付けられたことへの反発である。欧米と同じ土俵に立つべく採用したのが、「脱亜入欧」なのだ。以来、これが日本近代化のバックボーンになった。「アングロスフィア諸国」と、同じ価値観を持つようになった理由である。明治維新以来、実に153年の歳月を経て、「アングロスフィア諸国」の仲間として認められるようになった。感無量である。



(7)「これらの国の結束はまず「情報同盟」として現れる可能性があります。「ファイブ・アイズ」に日本を参加させるべきという声が出ているためです。昨年12月に米戦略国際問題研究所(CSIS)は日本が含まれた「シックス・アイズ」の構築に向けワシントンと東京が真剣に努力を傾けるべき時だと提言する報告書を発表しました。別の見方をすれば、「血縁同盟」と見ることもできるアングロサクソン族を基盤とする国の会合に日本が公式参加する可能性を排除することはできない雰囲気ということでしょう」

 

日本が、「血縁同盟」と見られるアングロサクソン族を基盤とする「ファイブ・アイズ」に、公式参加する可能性が高まっていることは、極めて名誉なことである。日本の安全保障の基盤がそれだけ固まっていることを証明している。この信頼をインド太平洋戦略に生かしていくべきだろう。

 

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