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若者の期待裏切る文在寅

家計破綻に追い込まれる

出産望まずが過半占める

党派を超えて公正が基軸

次期政権は野党が獲得へ

 

ソウル市の有権者数は、韓国全体で23%を占める。ソウル市長選は、来年3月の大統領選を占う意味でも関心を集めてきた。前ソウル市長は、与党民主党出身であったが、セクハラ問題で自死した結果を受けた選挙である。

 

選挙結果は、野党候補の呉氏が大差で当選した。事前の世論調査でも「野党優勢」という結果が出ていたので番狂わせは起こらなかった。同時に行なわれた韓国第二の都市である釜山市でも市長選が行なわれた。釜山市も、セクハラ問題で与党出身市長が辞任。その後任選挙となった。こちらも、野党候補が大差で当選を果たした。

 

昨年4月の総選挙では、与党が議席の6割を占める圧倒的な勝利を収めた。その一年後に、皮肉にも今度は与党が大敗したのはなぜか。それは、文政権が、強引は政権運営を行なったからにほかならない。進歩派与党が、野党を完全無視の議会運営を行なったのだ。これが、国民の厳しい審判を招くことになった。

 

常識から言えば、進歩派は民主的な議会運営を行い、民意を十分に汲んだ丁寧な政権運営を想像する。韓国の与党「共に民主党」は、こういう常識からかけ離れた民族主義的保守派である。朴槿惠(パク・クネ)前大統領が国政壟断で弾劾された後の政権ゆえに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の施策に大きな期待が掛かっていた。それが、前述のような「暴走政権」になって、期待は絶望に変わったのである。

 


若者の期待裏切る文在寅

今回のソウル市と釜山市の市長選は、そういう国民の絶望感を示したと見るべきだろう。ソウル市長選では、これまで文政権支持の核であった20~30代が、野党候補の選挙カーへ志願して同乗し、演説する従来にない光景を見せた。若者と言えば、進歩派候補を応援するというこれまでの姿が一変した。

 

野党「国民の力」は、ソウルで3月27日から若い有権者を遊説車両へ乗せ演説させた。「20~30世代市民参加遊説団」と称して実行したのだ。一日平均で、20人程の演説が続いたと報じられている。本来は、進歩派が行なうべきことを、保守派が先行した。

 

以下は、『中央日報』(4月6日付)から引用した。

 

1)野党候補支持の演説を志願した大学生(20歳)は、次のように訴えた。

「ソウル市は大統領の次に最も重要な地位」とし「民主党にソウル・釜山(プサン)市長を任せた過去の日を思い出してほしい。公共医療、粒子状物質、民主主義がすべて退歩した」と主張した。

 


2)野党候補応援の大学院生(26歳)は、生活苦を率直に訴えた。

「私の友人は5坪にもならないワンルームで50万ウォン(約4万5000円)、60万ウォン(約5万4000円)を出して暮らしている。昨年までは家賃を払っても暮らすことができたが、今は不動産価格が上がって、家賃を支払えば残るお金はなく貯蓄することもできない」と話した。

 

上記二つの演説は、若者の危機感を率直に訴えている。

要約すれば、民主主義の危機と生活の危機である。進歩派政権の下で民主主義の危機とは、極めて奇異なことである。これは、先述の通り韓国進歩派は、革新派でなく民族主義の一派であることだ。北朝鮮へ異常なまでの譲歩を重ねる裏には、自由と民主主義を犠牲にしてでも、民族統一を実現したいという強い欲求が存在する。はっきり言えば、韓国が共産化してもいいから南北を統一したいのである。

 

文政権支持者に、米軍は朝鮮戦争で中朝軍と戦ったことで、南北統一を妨げたと考える層が多い。マッカーサーは、仁川へ奇襲上陸し北朝鮮軍の補給路を断ち、戦況を一変させた。これが、韓国を敗戦寸前から救ったのである。仁川には、マッカーサーの偉業を称える「銅像」が建てられている。進歩派はこれを不快に思い、ペンキを塗ったり、放火する事件が跡を絶たない。これでは、韓国で戦死した3万6524人の米軍兵士の霊も浮かばれまい。韓国を救った米国を恨む異常心理である。

 


文政権によって生活苦が進んだことも事実である。2018~20年にかけて最低賃金を30%余も引上げたことが、雇用情勢を急速に悪化させた。最低賃金は、雇用主が守らないと罰せられる。生産性上昇を上回る最低賃金の引上であったので、雇用主はやむなく解雇せざるを得なかった。こうして、文政権下で3年間も最賃嵐が吹き荒れ、失業者を増やしたのである。まさに経済的人災である。(つづく)

 

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2021-04-01

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