ムシトリナデシコ
   

日韓でまた紛争の火種が生じた。韓国政府が、東京五輪のホームページに竹島が描かれていることに抗議して削除を求めている問題である。日本政府がこれを拒否したことから、韓国の前首相が「東京五輪不参加も」と発言した。騒ぎは、大きくなりそうである。

 

事態の推移はこうである。

 

『中央日報』(5月26日付)は、「日本、東京オリンピックの日本地図から『独島表示』削除を再度拒否」と題する記事を掲載した。

 

日本が東京オリンピック(五輪)のホームページに独島(ドクト、日本名・竹島)を日本の領土のように表示した地図を修正できないという立場を韓国政府に再度明らかにした。



(1)「5月25日、外交筋によると、外交部は独島を日本の領土のように表示した東京五輪の地図を直ちに是正することを前日駐韓日本大使館に求めた。しかし、日本政府は要求を受け入れられないという既存の立場を繰り返した。駐韓日本大使館高位関係者は「竹島に対する日本政府の立場に変わりがない」として「地図の是正要求は受け入れられない」とした。外交部当局者は「独島は歴史的・地理的・国際法的に明白なわが固有の領土として、日本側が東京五輪のホームページ上に独島を日本の領土のように表示したのは決して受け入れられない」と明らかにした。同時に、「韓国政府は2021年東京五輪の開催を控えて関連状況を注目しながら、文化体育観光部、大韓体育会など関連機関との協議を通じて積極的に対応していく予定」と説明した」

 


竹島が、日本領土であることは米国も認めている問題である。韓国の李承晩大統領が、戦後の混乱時を利用して日本海で「李承晩ライン」を引き、韓国領海と宣言したのがことの始まりである。このラインの中に竹島があったので以後、竹島は韓国領内に組入れられたのが真実である。

 

隠岐の島へ旅行すれば分かるが、竹島は戦前から日本領として地元漁民の好漁場であった。ここでの漁は、皇室に献上されるのが習わしとして続けられていたという。韓国が、自らの劣等感を吹き飛ばす材料に「韓国領」として取り上げてきたものだ。

 

(2)「日本はこれに先立って、東京五輪のホームページ内で聖火リレーのコースを紹介する全国地図で島根県の上段の独島の位置に該当する所に小さな点をつけて独島がまるで日本の領土のように表示した。これを受け、韓国政府は2019年7月、日本側に抗議して削除を求めたが、日本側は不可だという立場を維持してきた。その後、東京オリンピック組織委員会が地図のデザインを変えて肉眼で見ると独島が見えなくなったが、画像を拡大すれば依然としてその位置に小さな点がある

 

日本側の措置は下線のように、韓国との間で穏便にことを運ぼうとする一種の妥協をしたが、韓国はそれすら拒否した。ならば、日本はこれ以上の妥協を拒否するのは当然である。韓国が、図に乗ってきたと言うほかない。

 


『中央日報』(5月27日付)は、「韓国前首相、『日本、地図から独島を削除しなければ東京オリンピックへの不参加も考慮』」と題する記事を掲載した。

 

丁世均(チョン・セギュン)前首相は26日、日本政府が東京オリンピック(五輪)のホームページに独島(ドクト、日本名・竹島)を日本の領土のように表示したことに対して「五輪の地図に表記した独島を削除せよ」とし、「日本が最後まで拒否すれば、『五輪不参加』などの手段を総動員すべきだ」と述べた。

 

(3)「丁前首相はこの日、フェイスブックに「日本政府は五輪の地図に表記した独島を削除せよ。独島は不可逆的な大韓民国の領土」と書いた。また、「独島はわが領土だ。ただのわが領土でなく、40年間の痛恨の歴史がはっきりと刻まれている歴史の土地だ。独島は日本の韓半島(朝鮮半島)侵奪の過程で一番初めて併呑されたわが領土だ」という故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の過去の演説内容を紹介した」

 

丁前首相は、次期大統領選に立候補する意向である。それだけに「東京五輪不参加」をこれから声高に訴えるであろう。韓国が政治問題化させても、日本はこれ以上の妥協をできないはずだ。最悪の場合、韓国が「東京五輪不参加」を決めることになろう。それがもたらす不利益は、全て韓国が負うことになる。

 


(4)「外交部は前日、駐韓日本大使館に東京五輪の地図を直ちに是正することを再度求めた。しかし、日本政府は、要求を受け入れられないというかつての立場を繰り返した。外交部当局者は、「独島は歴史的・地理的・国際法的に明白なわが固有の領土として、日本側が東京五輪のホームページ上に独島を日本の領土のように表示したのは決して受け入れられない」と明らかにした。同時に、「政府は2021年東京五輪の開催を控えて関連状況を注目しながら、文化体育観光部、大韓体育会など関連機関と協議を通じて積極的に対応していく」とした」

 

領土問題は妥協できない以上、韓国が東京五輪参加の決定権を握っている。ご自由に決めていただくほかないだろう。