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中国の習近平国家主席は7月1日、中共100周年で西側諸国へ「宣戦布告」し、絶対に屈服しないと宣言した。これに呼応するように、EU(欧州連合)議会と英下院外交委員会が、来年の北京冬季五輪への外交官などの出席ボイコットを呼びかける決議(EU)と報告書)英下院外交委員会)を発表した。中国にとっては、とんだ「やぶ蛇」になった感じだ。

 

『中央日報』(7月9日付)は、「欧州議会、香港の人権が改善されなければ『北京五輪ボイコット』決議」と題する記事を掲載した。

 

欧州議会が香港の人権状況が改善されなければ、来年北京冬季オリンピック(五輪)をボイコットするように加盟国に勧告する決議案を成立させた。

 


(1)「AFP通信によると、8日(現地時間)欧州議会で中国政府が香港やチベット、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区などの人権状況を検証することができるように改善したと立証しなければ、政府代表団や外交官の北京五輪出席の招待を拒否してほしいと欧州連合(EU)と加盟国に促す決議案が議決された」

 

EU議会は、北京冬季五輪への政府代表団や外交官の出席拒否をEU各国へ促す決議を行った。選手ではない。

 

(2)「議員578人が決議案に賛成して29人が反対し、73人は棄権した。決議案には香港反中メディア「蘋果日報(アップル・デイリー)」が「強制廃刊」されたとし、これを強く批判する内容が盛り込まれた。蘋果日報の廃刊をめぐり「香港の自由社会を解体し、報道機関と表現の自由を抹殺する中国当局のもう一つの措置だった」と批判した。

 

EU議会の決議案は、85%の議員が賛成するという圧倒的多数で可決された。中国当局は、香港紙『アップル・デイリー』を廃刊に追込んだが、この無謀な行為へ痛烈な反対意思を表明している。こういう中国が、平和の祭典である五輪を開催する資格がないというもの。

 


(3)「決議案は香港の人権侵害状況に責任のある個人と団体を制裁するようにEU加盟国に促す一方、中国に香港国家安全保障法の廃止を求めた。また、英国・オーストラリア・カナダが香港市民に移住の機会を提供した点を歓迎し、EU加盟国も香港の民主活動家と政治指導者の移住に協力するべきだと促した」

 

EU決議は、英国・オーストラリア・カナダが香港市民に移住の機会を提供した点を歓迎した。EUは、西側諸国の一翼として中国の人権圧迫へ鋭く対立する姿勢を明確にした。一方、英国下院も人権圧迫を理由にして、北京冬季五輪への一部ボイコットを提案した。

 

『大紀元』(7月9日付)は、「英下院委員会、ウイグル問題で中国への制裁強化求める 北京五輪ボイコットも」(大紀元)と題する記事を掲載した。

 

英下院外交委員会は7月8日に提出した調査報告書で、新疆ウイグル人の人権問題に対して政府がより強い制裁を実施し、2022年北京冬季オリンピックの一部をボイコットするよう求めた。

 

(4)「37ページに及ぶ同報告書は、中国共産党政権が新疆ウイグル自治区で「人道に対する罪」と「ジェノサイド」を行っていると非難し、英政府に、この暴挙を制止するための具体的な政策方針を提言した。外交委員会は、ジョンソン政権に対して、国際刑事裁判所(ICC)を通じて新疆ウイグル自治区での人権問題を捜査することを提案した」

 

英下院外交委員会の報告書は、英政府に対して中国が新疆ウイグル自治区で行っている犯罪捜査をICCへ申入れるように提案している。こういう「犯罪国家」の開催する北京冬季五輪は、違法という認識であろう。

 


(5)「報告書は、中国当局はウイグル人住民に対して「強制労働、再教育施設での恣意的拘禁、ウイグル文化の消滅、レイプ、強制不妊、ハイテク技術による監視」などを実行しているとした。「中国当局による深刻な人権侵害の証拠には反論の余地がない。ウイグル人に対するこれらの行為はすべて中国の中央指導部が承認している」とした」

 

中国当局による新疆ウイグル自治区での犯罪行為は反論の余地がない自明のことと指摘している。

 

(6)「外交委員会のトム・トゥーゲントハット委員長は、「英政府が議会の決定を認め、政府の対応を強化すべきだ」と示した。報告書は、英政府が「新疆綿」の輸入・取引禁止令を衣料品業界から他業界に拡大するよう求めた。同時に、来年の北京冬季オリンピックの開幕式と閉幕式に、同国高官を派遣しないほかに、英企業は同大会のスポンサーにならないよう求めた 

 

報告者は、政府高官が北京冬季五輪の開会式や閉会式へ出席しないように要請している。英国の外にEU各国の政府関係者の多くが欠席すれば、中国政府の受ける打撃は大きくなる。

中国政府は、これを恐れて東京五輪には全面協力すると発言している。北京冬季五輪で、日本政府が欧州へ同調して欠席しないように釘を刺しているのだ。