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一国大統領に立候補しようという人物が、複数のスキャンダルを抱えていることが分かった。李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事は、先に与党「共に民主党」の予備選で党代表候補者に選ばれたものの、50%少々という際どい勝利であった。50%に達しなければ、元首相との決戦投票になる僅差の勝負であった。それだけに、党内にも多くの反対者を抱えていることを覗わせている。

 

この李氏は、名うての「反日派」である。弁が立つので「反日演説」をすれば、それだけで支持率を高めるという「口舌の徒」だ。だが、深刻なのは多くのスキャンダルを抱えていることである。女優との不倫で訴えられている外に、暴力団関係者から賄賂を受取ったというほかに、李氏が市長を務めていた城南市における都市開発事業で不正事件が発覚したのである。いずれの問題でも、国家元首の椅子を汚すことは確実である。李氏が大統領に当選すれば、韓国の品格は格段に落込むことになろう。

 


『朝鮮日報』(10月19日付)は、「韓国野党『李在明知事は暴力団から20億ウォン受け取った』 与党『札束の写真は偽物』」と題する記事を掲載した。

 

李在明・京畿道知事が城南市長時代、暴力団「城南国際マフィア派」から20億ウォン(約1億9000万円)を受け取ったという主張が18日、国会で行われた京畿道庁に対する国政監査で飛び出した。国会行政安全委員会所属の金用判(キム・ヨンパン)議員(国民の力)が国際マフィア派の元行動隊長であるパク・チョルミン氏から提供された情報として明らかにした。

 

(1)「金議員によると、パク氏は「5万ウォン札と1万ウォン札の札束5000万ウォンを李知事と(国際マフィア派出身の実業家)イ・ジュンソク代表が喫茶店で話している間に李知事の車に積み込んだ」と証言したという。金議員は「パク氏の友人というJ氏も5万ウォン札と1万ウォン札で現金約1億ウォンを李知事に渡したという」と発言した」

 

これは、国会の場で持ち出された問題である。日本人には事情がよく分からないので、これ以上、深入りしない。だが、暴力団から資金を得たとなれば「大事件」である。いずれ検察の捜査がはいるであろう。

 

もう一つは、李氏がかつて市長を務めた城南市の大庄洞開発疑惑である。文大統領までが10月12日、「検察と警察は積極的に協力し、迅速かつ徹底した捜査で実体的真実を速やかに究明することに総力を挙げてほしい」と発言する事件に発展している。

 


この事件は、大庄洞開発をめぐって
賄賂、不正、口止めに100億ウォン(約9億5000万円)以上の金がばらまかれたという大型犯罪である。当時、李氏はこの開発事業を統括する責任者の立場にあった。「知らなかった」では済まされない事件である。事件関係者には、司法関係者(大法院判事・検察庁幹部・弁護士など)が名を連ねている。李氏も弁護士出身であるから、これらの名前を見れば李氏が一枚噛んでいると見るのが普通であろう。

 

事件の真相が分からない以上、さらに突っ込んだことを書くことは控えねばならぬとしても、都市開発は市民の住宅問題に直結している。大庄洞開発疑惑問題は、文政権になって以来、高騰する住宅価格への怨嗟もあって、李氏の大統領選にはプラスになるはずがない。

 

すでに、市民の怒りは世論調査に表われている。

 

李在明京畿道知事が、与党「共に民主党」の大統領候補に正式に選出された10月10日以降、民主党と李在明候補の支持率は同時に下落している。18日に発表された世論調査では、民主党の地盤である湖南地域(全羅道)で支持率低下が目立った。与党内で危機感が広がっている理由である。

 

世論調査会社リアルメーターが、10月12~15日に全国の成人2022人を対象に調べた結果、与党「共に民主党」の政党支持率は前週を1.9ポイント下回る29.5%だった。これに対し、最大野党「国民の力」の支持率は前週を2ポイント上回る41.2%で結党以来最高を記録した。朴槿惠(パク・クネ)前大統領の弾劾事件で失墜した支持率は、完全に回復した形である。

 

与党にとって衝撃なのは、民主党地盤である湖南地域で支持率が49.4%となり、前週に比べ13.9ポイントも急落したことだ。李在明候補が選出される直前の10月第1週の調査で、湖南地域での民主党支持率は63.3%だった。10日に、李在明候補が選出された直後、民主党に失望した湖南地域の有権者が増えたと受け止められている。

 

いくら与党支持者といえども、度重なる李氏のスキャンダルでは、支持しようがないのであろう。今後、これがどう動くのか。韓国社会の倫理性を見る「リトマス試験紙」であろう。