勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

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    韓国は、日本が中国へ「2プラス2」の外交・防衛による閣僚会議を提案したとの情報に目を丸くしている。日米の揺るぎない同盟関係を基盤に、日中でも「2プラス2」閣僚会議を設置し、相互信頼関係を築く戦略であるからだ。

     

    日本は、米国との一体関係を強めて中国とも相互関係を深かめる安保戦略である。中国では、秦の始皇帝以来の外交戦術が、「合従連衡」である。相手の同盟を解体させて一対一の関係に持ち込み、そこで相手を飲み込む戦略である。だから、同盟を極端に嫌う。日本は、これを逆手にとり、米国との強いつながりを持って、中国と「連衡」しようというもの。成功したら、興味深い実験になる。この方式は「合従連衡」の2次元版と言えよう。

     

    『中央日報』(5月30日付け)は、「日本、対中外交も強化、日中2プラス2閣僚協議を提案、韓国外交の孤立憂慮」と題する記事を掲載した。

     

    日本政府が安全保障分野での協力強化のために「外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)」の創設を中国政府に提案したと共同通信が28日、報じた。

     
    (1)「 現在、外務・防衛当局の次官級レベルで進められている「両国安保対話」を閣僚級に格上げしようとの趣旨だ。 複数の日中外交消息筋を引用した報道によると、河野太郎外相は今年4~5月、中国の外交担当トップの楊潔チ共産党政治局員、王毅外交部長との会談でこのような提案を行った」

     

    中国は、日本の提案を慎重に検討しているであろう。中国の周辺国への疑心暗鬼は、きわめて強くスパイを多く抱えている理由の一つだ。日本を潜在的敵国と捉えている以上、その日本と定期的に協議する場があることは有意義であろう。

     

    実は、鄧小平の提案で日中の退役軍人は、相互理解を深める目的で毎年、日中の持ち回りで定期会合を開いているはずだ。時折、現役軍人も参加するという。全くの非公式会合である。こういう素地があるから、「2プラス2」の提案が実る可能性もあろう。

     

    (2)「 共同通信は現在、中国側は回答を留保していて、6月末に大阪で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の時に開かれる安倍首相と習主席会談で再び議論する可能性があると報じた。 日本は米国の同盟国だが、米中間の対立が激しくなる現状況の中でも中国との関係改善への努力を着実に続けている。 今回の2プラス2の創設提案について共同通信は、「習指導部は『海洋強国の建設』を掲げ、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海への公船侵入を続け、南シナ海で軍事拠点化も進めている」とし「日本としては東・南シナ海での緊張を緩和して不測の事態を避けるほか、対話強化によって一層の関係改善を図る狙いがある」と解釈した」

     

    中国の魅力は、間もなく来る経済疲弊時に軍拡が思うように進まなくなる時、「2プラス2」による定期会合で、生の情報交換が可能になる。これは、中国の軍事暴走を防ぐ上でも必要なことだ。

     

    (3)「日本は現在、米国、オーストラリア、ロシア、英国、フランス、インドネシアなどと閣僚級2プラス2協議を行っている。インドとも協議体の創設に合意している。 東京の外交消息筋は、「日本と中国が閣僚級2プラス2の創設に合意した場合、両国の関係改善にさらに弾みがつく」とし「最悪の韓日関係、停滞した韓中国関係に直面している韓国外交の孤立が深まるおそれがある」と懸念をにじませた」

     

    日本は現在、「2プラス2」で米国、オーストラリア、ロシア、英国、フランス、インドネシアのほか、インドとも協議体の創設に合意した。この中に、韓国は入っていない。日韓関係の不安定さが「2プラス2」を創設の障害になっているのだろう。

     

     

     

     


    ポールオブビューティー
       

    韓国外交は、完全に行き詰まっている。日本、米国、中国などとの間で意思疎通を欠いているからだ。日本が、中国との関係を復活させ、米国との親密度合いをさらに深めて、外交的な発展を目指す。米国とイランの間で仲介の労を取る。そこまで余裕を見せてきた。

     

    韓国は、頼りの北朝鮮関係も手詰まり状態に陥っている。北朝鮮からは、過去2回の南北首脳会談の成果も吹き飛んだ形で、悪口雑言を浴びせかけられているほどだ。文在寅大統領は、どこで誤算をしたのか。それは、文氏が原理主義者であることだ。思い込み外交と言っても良い。「かくあるべし」という理念先行であり、現実とのギャップを調整できない融通の効かなさにあるのだろう。

     

    『朝鮮日報』(5月30日付け)は、「韓国の外交は今、どこにあるのか」と題する社説を掲載した。

     

    この社説では、韓国外交が過去に縛られて動きの取れない現実を嘆いている。日本外交は、中国との間にある過去問題を修復した点と比較している。日韓におけるこの違いは、文在寅氏が、過去に執着して自縄自縛になっている点にあろう。

     

    (1)「日本を国賓訪問したトランプ米大統領が28日、米国の大統領としては初めて日本の空母級護衛艦『かが』に乗船した。安倍首相は『日米同盟はこれまでになく強固になった。この艦上に我々(安倍首相とトランプ大統領)が並んで立っていることがその証しだ』と言った。こうした『日米蜜月ムード』の中、トランプ大統領は在日米軍海軍基地を訪れて、東海をためらうことなく『日本海』と呼んだ。これは単なる失言だろうか。トランプ大統領との会談を終えた安倍首相は来月、米国と対立しているイランを訪問する。幅広く迅速に動いていると評価せざるを得ない」

     

    韓国は、完全に過去の視点で日本を捉えている。70年以上昔の日本に適用された物差しで現在の日本を計っている。70年以上昔には、日本は米軍と敵味方に分かれて血みどろの戦争をしていた。今は、日米首脳が一緒にゴルフをし、日本の艦船で日米兵士に演説をする時代だ。こういう根本的な状況変化を見落として、日本が「普通に戦争する国となる」と言って警戒している。

     

    旭日旗に対して、戦犯旗だとか軍国主義復活とか空騒ぎしている。日本が、米国と一体になって中国の海洋進出に対抗している。そういう時代変化を見ない。客観的に捉えようとする努力を怠っているのだ。日本から見た韓国は、「箸にも棒にもかからない」厄介者に映る。韓国はもう、好き勝手にやってくれ。自滅しようと北朝鮮に飲みこまれようとご自由に。これが、多くの日本人の抱く韓国観であろう。

     

    (2)「中国と日本は歴史問題・領土問題から脱して急速に関係を修復している。両国は31日にシンガポールで行われるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)での国防相会談を推進している。先月の中国での観艦式には日本の自衛隊艦が旭日旗を掲げて参加した。日中外相は既に『両国関係の正常化』を宣言した。日本は習近平国家主席が力を入れているシルクロード経済圏構想『一帯一』を話し合う会議に代表団を派遣し、中国は牛海綿状脳症(BSE)を理由に中止していた日本産牛肉の輸入を再開した。来月、大阪で行われる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では日中首脳会談も予定されている」

     

    中国が、日本に接近したのは米中対立で孤児になる危険を避けた結果だ。日本とパイプをつないでおけば、間接的に米国と話をするルートが確保できる。さすが中国は、百戦錬磨の国である。中国にとって日本は、「ヘッジ」(保険)対象である。日本と真の友好国になろうとは思っているはずがない。中国は、尖閣諸島奪取の機会を虎視眈々と狙っていることに変わりない国である。

     

    (3)「韓国の外交は完全に『ひとりぼっち』状態だ。韓国国会外交統一委員会所属の議員5人は29日、日本に行って冷遇された。日本の衆議院外務委員長との面談は拒絶され、参議院外交防衛委員長がたった1人で出てきた。委員長とは言え、比例代表当選1回目の議員だ。尹相現委員長は『(強制徴用判決関連で)日本が要求した仲裁委員会設置を韓国側が拒否すれば、大阪G20サミットで韓日首脳会談を行わないと言われた』と話す。日本で開催される会議に出席する韓国大統領が、日本の首相と会談できないなんて考えられるだろうか。国が過去の歴史問題と現実を区別できなければ外交は成立しない。韓日関係は既に外交が成立しない状況に入っている。これが韓国の国益にとって何の助けになるというのか

     

    日本は、韓国外交にサジを投げた形である。協定を結んでも最後まで守る意思がないからだ。日本が、当てにならない韓国に見切りを付けたのは、傷を浅くする上で不可欠である。隣国日本を敵視し積弊扱いしている韓国に、もはや親しみを感じる理由もなくなった。6月末のG20で、日韓首脳会談が見送られれば、日韓関係は凍結という意味であろう。


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    文在寅政権に奇っ怪な事件が持ち上がっている。8年前に廃船された漁船の位置情報が、北朝鮮と仁川海洋警察専用埠頭に現れているからだ。存在しないはずの漁船の位置情報が記録されているとは何か。北朝鮮への経済制裁逃れに、この「幽霊船」が暗躍しているという筋書きが生まれるのだ。

     

    そう言えば、北朝鮮への「瀬取」では韓国船が最も利用されているというが確証はなかった。意外にも、今回の位置情報によって、韓国政府が絡んでいるとなれば、文政権は吹き飛ぶ大事件になろう。

     

    朝鮮半島の周辺海域には、米国や日本だけではなく、英国、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど各国の海軍が配置されている。海上における北朝鮮の違法密売を摘発するために、24時間体制で監視活動を行っている。こうした摘発において主役となるべき韓国の姿が見られないばかりか、むしろ制裁の穴となっているのではないかと国際社会から疑いのまなざしで見られてきた。今回の「幽霊船」の出現は、この謎を解く鍵になる可能性も出てきたようである。

     

    『中央日報』(5月30日付け)は、「8年前に廃船の漁船、韓国と北朝鮮で位置情報表示の形跡」と題する記事を掲載した。

     

    8年前に廃船となった漁船「ゴールデン・レイク801」の位置情報が昨年から韓国と北朝鮮の双方で相次いで表示されていることが分かり、関心を集めている。米政府系放送『ボイス・オブ・アメリカ』(VOA)が5月28日に報じた。しかし韓国海洋水産部(省に相当)の資料によると、この船はここ3年の間に韓国の港を出入りした記録がないことから、「幽霊船」だとか「国家情報院の工作船」などさまざまな疑惑が持ち上がっている。

     

    (1)「VOAによると、『ゴールデン・レイク801』は300トン級の漁船で、2009年に運航会社が倒産したため11年に廃船となった。ところがリアルタイムの船舶位置情報を示す『マリン・トラフィック』によると、昨年95日に同船の位置は一般の船舶が出入りできない仁川海洋警察署の専用埠頭(ふとう)に表示された。それから1カ月後の10月4日には西海(黄海)北方限界線(NLL)を越え、北朝鮮の黄海道にある長山岬から7キロ沖合で再び表示されてから消えた。その後、この船の信号は昨年11月15日に再び仁川海洋警察署専用埠頭で表示された。さらにVOAによると、今年53日には突然、平壌の関門と呼ばれる北朝鮮の南浦港に現れ、今月21日には再び仁川海洋警察署専用埠頭で表示されたという」

     

    昨年95日に仁川海洋警察署専用埠頭

    昨年11月15日に仁川海洋警察署専用埠頭

    今年5月21日に仁川海洋警察署専用埠

     

    一般船舶が入港できない海洋警察専用埠頭へ「ゴールデン・レイク801」が入港している。北朝鮮への瀬取りの疑いは十分だ。韓国大統領府が噛んでいることは疑いあるまい。

     


    (2)「これについて海洋水産部はVOAからの取材に『ここ3年の間にこの船が韓国の港を出入りした記録はない』と明らかにした。仁川海洋警察も本紙の電話取材に『ここ1年で民間の船舶が専用埠頭に停泊した事実はない』と説明した。匿名のある関係者はVOAに対し『GPS(衛星利用測位システム)の単純なエラーだろう』という説明を仁川海洋警察署から受けていたと伝えた」

     

    このパラグラフは、真っ赤な噓であることがわかる。「GPS(衛星利用測位システム)の単純なエラーだろう」であるはずがない。エラーならば、同一埠頭に停泊することを示さず、アトランダムになるはずだ。噓噓、大嘘である。

     


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    中国が、対米報復の切り札としてレアアース(希土類)の輸出規制に踏み切るか、関心が集まっている。中国は2010年、対日報復の手段として実施した経緯がある。この時は、日米英の3ヶ国がWTO(世界貿易機関)に提訴し、中国が撤回に追い込まれた。その後、中国では、輸出規制の後遺症に悩まされたこともある。輸出規制は、諸刃の剣である。この問題では、本欄は既に取り上ているので参照をお願いしたい。

     

    中国がまた、レアアースの輸出規制に踏み切れば、前回の失敗の経験に懲りていないという批判が殺到するほか、世界のハイテク産業に大きな影響を与えることは必至である。

     

    『大紀元』(5月30日付け)は、「米中戦の駒、中国レアアース規制、中国資源依存から脱却急がれる」と題する記事を掲載した。

     

    中国が、レアアース(希土類)の輸出制限を行い、米国に反撃するとの見方が出ている。レアアースはスマートフォン、電気自動車(EV)などの消費財から、軍用機にいたるまで高い需要のある資源。しかし、専門家らは、米中のみならず世界産業に大きな影響をもたらすレアアース規制が行われる可能性は低いと見ている

     

    (1)「中国中央政府はこれまでのところ、米国へのレアアース輸出制限を明言していない。しかし、官製メディア・環球時報英字版の胡錫進・編集長は28日、SNSで「中国は駒の一つとして真剣に検討する」と警告した。同日、中国国家発展改革委員会(NDRC、発改委)高官は、レアアースは国内需要を優先する方針を表明した」

     

    レアアースは、電気自動車、スマートフォン、風力タービン、衛星、ミサイル、半導体チップなどの主要技術の重要な部品の製造に使用される17の要素のグループ。これらの金属は精密誘導兵器、通信機器、ジェットエンジン、バッテリー、その他の防衛用電子機器に使用されているため、防衛分野でも重要となっている。

     


    (2)「米国は1980年代まで希土類元素の最大の生産国だった。しかし、コストと環境への懸念、そして安価な中国産レアアースとの競争で、過去数十年の間に多くの工場が閉鎖された。現在、米国はレアアースで輸入に依存している。中国新華社通信によれば、米国はレアアースの78%を中国から輸入している。シカゴ拠点シンクタンク、ハートランド研究所リチャード・トルズペック氏は、中国のレアアースにおける優位性は、米国にとって大きな脅威とした。トルズペック氏によると、中国がレアアース禁輸を決定すれば、米中双方の経済のみならず、先進国全体の産業を窮状に追い込むという。このため、輸出規制などの可能性は示唆するも、実際には講じる可能性は低いとみている」

     

    中国は、レアアース輸出規制の与える影響が余りにも大きく、自らも被害を受ける点を考えると、簡単には踏み切れない悩みを抱えている。2010年に、一度行なってWTO違反に問われた「前科者」である。

     

    (3)「ワシントンを拠点とするシンクタンク・ピーターソン国際経済研究所の上級顧問ジェフリー・スコット氏は、数年前に世界貿易機関(WTO)により提訴され、レアアース制限の解除を経験しているため2度も国際的な影響を出す輸出制限を実施することは考えにくいとした。清華大学政治学科の元講師呉強氏は、中国当局がレアアース禁輸措置を講じれば、中国と米国の間のサプライチェーンの分離を加速させ、さらなる貿易戦の深刻化に繋がると指摘する」

     

    中国の果たしているサプライチェーン機能が、レアアースの輸出規制を行なうことで、大きな深傷を負う危険性が高い。

     

    (4)「トランプ大統領は昨年8月、2019会計年度のジョン・マケイン国防権限法(NDAA)案に署名した。新法第871条では、米国国防総省が中国、ロシア、イラン、北朝鮮から希土類磁石を購入することを禁止している。さらに、米国上院は、国内の希土類生産に経済支援を与える法案を可決した。米国の多くの廃棄物リサイクル会社もまた、使用済み製品からより効率的に希土類金属を回収するために、新しい技術を積極的に開発している。レアアースの世界埋蔵量の37%は中国にあるとされるが、ほかにも米国、インド、南アフリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、マレーシアでも、採掘可能な希土類資源がある」

     

    米国は、レアアースで中国依存の危険性に気づいており対策を打っている。この動きはさらに加速化されよう。

     


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    韓国国会は、文国会議長の発案による超党派議員で構成する議員団5人を日本へ派遣した。悪化する日韓関係の改善を目的にした「議員外交」である。訪日の結果は、惨憺たるもので日本側の冷たい対応に事態の深刻さを肌で痛感したという。

     

    文国会議長と言えば、今年2月に元慰安婦への謝罪で天皇が訪韓せよ、と言い放った人物だ。日本側が抗議すると、「盗人猛々しい」とまで追い打ちをかけ、日本を激怒させた。これにより、日韓関係はさらに悪化した。責任を感じたのか、超党派の議員団を訪日させた結果が、この通りである。

     

    『中央日報』(5月30日付け)は、「合わせて20選韓国議員5人を日本は初当選議員1人が相手、このような冷遇初めて」と題する記事した。

     

    韓日関係がどれほど悪化しているかを東京で肌で痛感した。コリアパッシングが深刻だった」。 29日、東京のあるレストランで特派員に会った尹相ヒョン(ユン・サンヒョン)国会外交・統一委員長は席に座ると同時にこのように話した。尹氏は外交統一委所属の議員と共に28日~29日の1泊2日の日程で東京を訪れた。 悪化した韓日関係の実状を現地で実感し、日本国内の専門家と解決方法について話をするためだった。

     
    千正培(チョン・ジョンベ、民主平和党・6選・元法務部長官)、兪奇濬(ユ・ギジュン、自由韓国党・4選・元海洋水産副長官)、鄭鎭碩(チョン・ジンソク、自由韓国党・4選・元院内代表)、李貞鉉(イ・ジョンヒョン、3選・無所属・元セヌリ党代表)議員ら、重量感のある野党重鎮が尹委員長(3選)に同行した。


    (1)「衆参両院のカウンターパートに会って深いレベルの話をしようとしたが、出張を準備していた段階から日本側の反応は冷ややかだったという。尹委員長によると、駐日韓国大使館を通じて接触した衆議院外交委員会(自民党所属・若宮健嗣議員)側は最初から連絡を避け、特別な理由もなく回答をしなかったという。 参議院の渡邉美樹・外交防衛委員会(委員長)とは会った。だが、当初日本側から渡邉委員長の他に議員3~4人が出てくるだろうと期待していたが、約束場所に現れたのは渡邉委員長1人だった」

    韓国議員団が訪日することは、本欄でも取り上げた。私は、面会せず日本の怒りを教えなければならないと主張したが、ほぼそういう結果でよかった。韓国議員団が、何らの提案も持たない訪日である以上、当然の対応だろう。

     

    (2)「 結局、参議院比例代表初当選の渡邉委員長が、当選回数をすべて合わせると20選に達する韓国の重鎮議員5人を1人で相手にした格好だ。 兪奇濬(ユ・ギジュン)議員は「これまで公務で日本を7~8回訪問したが、このような冷遇を受けたのは今回が初めて」と打ち明けた。 訪問団と会った渡邉委員長は「徴用裁判に関連し、日本政府が要請した仲裁委員会の設置に韓国は応じるべきで、もし応じない場合には6月末の大阪主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)での日韓首脳会談開催は難しい」という日本の立場を再度強調したと尹委員長は伝えた。

    下線を引いた通りである。文大統領が、提案を持たない場合、首脳会談を開くべきでない。

     

    (3)「 尹委員長一行は日本メディアの複数の「知韓派」専門家にも会って助言を聞いた。日本側の専門家は「極端な対立を避けて時間を稼ぐためには徴用問題をICJ(国際司法裁判所)に任せた方がいい。ICJを恐れるな」「(慰安婦)和解・癒やし財団を解散した韓国を信じることができないので財団設立を通した徴用問題解決に反対する」「たとえ日本企業が賠償する考えがあっても、政府が強く反対しているので不可能」という意見を提示したという」

    日本側の知韓派専門家は、韓国が日本の国際司法裁判所へ提訴することに同意せよと伝えたという。韓国は敗訴を警戒しており、同意を渋っている。それほど自信のない韓国大法院判決に、日本が反発するのは当然だ。日本が、韓国を信用できない事態を招いた責任は、すべて韓国が負うべきである。



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