けさ、下記の目次で発行(有料)しました。よろしくお願い申し上げます。
ジンクスでなく裏付けがある
10年周期で設備投資落込む
天安門事件はなぜ起こったか
4つの過剰が象徴する衰退期
「帝国主義論」に該当の皮肉
「持久戦」は中国の自殺行為
中国では、新中国建国の1949年以来、「9の付く年」に必ず波乱が起っています。中国流に解釈しますと、「風水」と関連付けられそうですが、そういう「易」とは関係ありません。景気循環という経済分析から説明が可能です。この説明は後で行います。先ずは建国以来、「9の付く年」にどのような波乱が起っているか。それを取り上げます。
ジンクスでなく裏付けがある
資料は、『大紀元』(1月9日付は、「『9が付く年に』中国社会が波乱 今年はジンクスから逃れられるか」と題する記事です。
1949年、中国共産党が政権を奪い、中華人民共和国が誕生。
1959年、チベット蜂起が発生。当時、8万以上のチベット人住民が死傷。チベット政府の首脳であるダライ・ラマ14世と一部の高官がインドに亡命。
1969年、中国当局とソ連が国境のウスリー川の中州であるダマンスキー島(中国語名は珍宝島)の領有権をめぐって、大規模な軍事衝突。
1979年、中国当局がベトナムに対して宣戦布告し、中越戦争が勃発。
1989年、中国当局は、天安門広場で民主化を求める学生と市民に対して、戦車や装甲車などを出動させ、軍による武力鎮圧を実行。
1999年、中国当局は、「真・善・忍」を理念とする伝統気功、法輪功学習者への弾圧政策を開始。
2009年、新疆ウイグル自治区ではウルムチで大規模な暴動、「2009年ウイグル騒乱」が勃発。
2019年?
以上のように、「9の付く年」には歴史的な大事件が起っています。なぜ、判で押したように世界を揺るがす問題が起るのか。その裏には、景気の落ち込みで経済成長率が急速に鈍化する事態に見舞われているのです。
いくら人為的に景気押上げを図っても、資本主義経済や社会主義経済では、景気循環を免れません。景気循環とは、定期的に景気が好不況のサイクルを織りなすことです。景気が良くて増産すれば、つくり過ぎてしまい売れなくなり、在庫が溜まります。そうなると、生産調整に踏み切らざるを得ません。資本主義経済では、在庫(短期)循環が平均して4年周期で起ります。
10年周期で設備投資落込む
一方、機械設備は経済的な耐用年数が、平均して約10年と見られています。物理的には十分に稼働できても、その間の技術進歩によって新しい設備を入れ替える方がコストダウンになるのです。ここから、設備投資(中期)循環(10年周期)が起ると考えられています。中国が、「9の付く年」に騒乱が起る背景は、企業が設備投資を控えることで、経済成長率の鈍化に見舞われる。これをきっかけに、社会不安が噴き出すのです。社会不安と中期循環との関連性は、私の「発見」したささやかな事実です。(つづく)





