米国は、本気で中国に怒りを向けている。中国が、米国の技術を窃取しながらそれを認めない。そういう老獪なやり方に堪忍袋の緒が切れたのだ。中国による米国の知財権窃取は金額換算で6000億ドルに及んでいるという。濡れ手に粟で、米国の先端技術を盗み出そうという卑劣な行為に対して、鉄槌を下そうということだろうか。
『大紀元』(7月28日付)は、「米、中国人研究者の入国ビザを不発給、技術漏えいを警戒」と題する記事を掲載した。
(1)「米当局は、7月米国で開催された国際学術会議に出席する中国代表団全員のビザを不発給した。中国人『学術スパイ』による技術流出を強く警戒することが背景にあるとみられる。カリフォルニア州で15〜16日に開催された第42回「宇宙空間研究委員会(COSPAR)」で中国代表団は、地震電磁気観測衛星について研究発表を行う予定だった。しかし、米政府は全員にビザを発給しなかった。トランプ政権は、中国当局による米企業のハイテク技術の窃盗を防ぐため、6月11日から中国人留学生と研究者らへのビザ発給を制限し始めた。米通商代表部が昨年発表した調査では、中国による知的財産権侵害は、米企業に約6000億ドルの損失をもたらしたという」
米国は、中国の送り出す「学術スパイ」に目を光らせている。国際学術会議への出席で入国ビザを申請した中国人研究者全員に不許可とした。これが、前例になって、中国人学者の米国入国は、事実上、不可能になった。米国の怒りのほどが分る。
(2)「香港英字紙『サウス・チャイナ・モーニングポスト』(19日付)は、今回の代表団に元米国籍の中国人研究者もいると報じた。中国生物科学者で北京大学の饒毅(ジョウ・キ)教授は、1990年代米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)やハーバード大学で神経科学や生物化学の研究に従事していた。ミズーリ州のセントルイス・ワシントン大学で講師、教授を務めた後、米国籍を取得した。しかし、同氏は2007年、中国当局の海外人材呼び戻し計画、『千人計画』に応じ、米国籍を放棄し中国に帰国した。現在、北京市政府がバックアップしている北京脳科学と類脳研究センターの主任と同センター法人代表を務めている。饒氏は2016年以降、学術交流活動のほか、親族訪問のための渡米ビザも拒否されている」
米国籍まで得た中国人学者が、米国籍を捨てて帰国して、米国で得た技術を中国へ持ち帰った例が報じられている。このように、米国を裏切る形になっただけに、米国の怒りは倍増している。その後、この当人は全ての米国入国を拒否されているという。当然であろう。
(3)「米『ラジオ・フリー・アジア』(23日付)によると、在米中国人学者の楊占青氏は、『饒氏は米国で長い間、科学研究活動に携わった後、米のハイテク技術を中国に持ち帰り、現在中国でその分野の第一人者になっている。このような過去を持つ人に対して、米政府は警戒せざるを得ない』と分析した。米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は今年2月、上院情報委員会の公聴会で、中国人スパイが『教授、研究者、学生』の立場を利用して、米国の学術研究機関から技術情報を漏えいさせていると警告した」
中国人が、「教授、研究者、学生」の立場を悪用して学術スパイを働く。これでは、中国人の信用は失墜してゼロであろう。孔子学院もその内に閉鎖命令が出るのか。すでに、FBIの厳重監視下に置かれている。中国政府は、罪なことを個人に課しているものだ。習近平氏の狙う世界覇権のために、個人が使い捨てになっている。反旗を翻す勇気ある人物はいないのだろう。





