韓国メディアの安倍批判は、すっかり影を潜めている。「右翼」「軍国主義者」などと言いたい放題であったが、日本経済の好調と外交で成果を上げていることから「絶賛」に転じた。確かに、G20の首脳会談に見る集合写真で米大統領の横に映っている。
かつて、中曽根首相(在任期間1982~87年)が国際会議で米大統領の横に立った写真が報道されたことがある。日本国内では、驚きの声が上がったものだ。後日、中曽根氏の述懐によると、米大統領の横に立つことを狙っていた。撮影直前に、スッと前に出て「成功した」というのだ。当時、日本のGDPは世界2位。それでも、こういう涙ぐましい努力が必要であったのだろう。国際社会で一目置かれるには、それなりの外交成果が求められる。
安倍首相は、ごく自然にトランプ大統領の横に立っている。韓国の文大統領の姿を探すと2列目に立つ。韓国メディアが日本に羨望の念を持つのも分る。
『韓国経済新聞』(12月4日付)は、「安倍氏の実利外交」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙のキム・ソンテ論説委員である。
(1)「最近、日本の安倍晋三首相の足取りはいつも以上に軽快だ。「失われた20年」を克服して、経済に復活の道筋をつけたうえに国際政治舞台でもこれまでにない存在感を放っているからだ。安倍氏は先週末、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議期間中、どの国の指導者よりも忙しい日程をこなした。米国、中国、ロシア、フランス、インドなどの首相と相次いで単独および3国間会談をしながら安保と経済という“二兎”をすべて捕まえた」
G20で安倍首相は、文大統領と握手を交わしただけだったという。APEC(アジア太平洋経済協力会議)では、文氏の方が安倍氏に駆け寄り握手を求めて来た。その時、中国首相が話しかけて来たので、文氏とは会話せずに終わったという。文氏は、安倍氏と話をしたいのだろう。何か、文氏の淋しい立場が伝わってくる。
(2)「何よりも米国と中国の間で徹底的に実利を取ろうとする姿が際立っていた。トランプ米大統領に米中貿易戦争の緩和を注文する一方、北朝鮮非核化のための制裁維持も要請した。トランプ大統領は「歴史上、両国がこのように近かったことはなかったと思う」という言葉で満足感を示した」
(3)「習近平中国国家主席との首脳会談では「両国関係が過去よりも良い状態で、経済貿易分野での協力潜在力が非常に大きい」という好意的反応を引き出した。また日中は東アジア包括的経済連携(RCEP)の早期妥結に向けて協力することにした。
(4)「安倍氏の実利外交でほとんど唯一の「例外」は韓国だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領とは首脳会談を5回しているが、依然として両国関係は冷え込んだままだ。日本側の誠意に欠ける態度や慰安婦和解・癒やし財団の解散、日帝強制徴用賠償判決などが関係改善をさらにこじらせている局面だ。安倍氏の実利外交が韓日関係でも光を発揮することを期待する」
実利外交とは、「ウイン・ウイン」がなければ成立しないはず。日韓には、その肝心な点が存在しない。韓国の日本への姿勢は、「ギブ・ギブ・ミー」である。「もっと呉れ」では外交は成立しない。安倍首相が、米国・中国・ロシア・フランス・インドの各首脳と会って話せるのは、そこに共通の利益確保が存在する結果だ。
メルマガ8号 「日本に背を向ける韓国、来たるべき経済危機をどう克服するのか?」が、『マネーボイス』で紹介
まぐまぐの『マネーボイス』で抜粋が紹介されています。どうぞお読みくださるようお願い申し上げます。
https://www.mag2.com/p/money/590125
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