鴨緑江を挟んだ中国と北朝鮮は、同じ専制国家であり、やっていることは同じである。罪のない人間を「人質」にとって、相手国と有利な取引をする狙いである。
「レコードチャイナ」(12月16日付)は、「中国がカナダ人2人拘束、カナダでは中国旅行取りやめる動きも―仏メディア」と題する記事を掲載した。
(1)「仏『RFI』(12月15日付)の中国語版サイトは、中国当局がカナダ人2人を「中国の国家の安全に危害を及ぼす活動」に従事した容疑で拘束したことを受け、カナダでは中国旅行を取りやめる動きが出ていると報じた。報道によると、中国当局は、カナダ当局が米国の要請で中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟(モン・ワンジョウ)副会長兼最高財務責任者(CFO)を逮捕したことに反発し、カナダ人の元外交官と実業家の2人を拘束した」
(2)「RFIがバンクーバー・サンの報道を引用して伝えたところによると、カナダ政府は中国への渡航に対して注意を呼び掛けており、ブリティッシュコロンビア州の政府関係者や企業経営者など約40人規模の訪中団が今週初め、渡航を取りやめた。また旅行会社によると、一般旅行客の間でも中国渡航への懸念が広がり予約をキャンセルする動きが出ているという」
中国政府によるカナダ人二人の拘束は、人質であることは明らかだ。米国国務長官も釈放を要求しているので、いずれ米中問題に発展するであろう。米国は、中国の新疆ウイグル自治区における人権弾圧問題を追及する姿勢に変っている。その一環として、今回のカナダ人拘束が取り上げられ、国際問題化することは避けられまい。米中摩擦では、米国が圧倒的な支配権を確立したので、中国は無駄な抵抗を止めるべきだ。
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