中国のファーウェイ(華為技術)が、「バックドア」によって個人情報を秘かに収拾しているとして問題になっている。今度は、天気予報アプリを使って、メールなどの個人情報秘かに収拾していると指摘されている。中国の底なしの「スパイ行為」にほとほと手を焼く事態だ。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』(1月3日付)は、中国企業の天気予報アプリ 個人情報を世界で大量収集」と題する記事を掲載した。
(1)「中国企業が作成した人気の天気予報アプリが、スマートフォン経由で世界中の個人情報を大量に収集していることが、英セキュリティー会社の分析で分かった。利用者の許可なく、有料サービスへと移行させようとしていた疑惑も浮上している」
率直な感想を言えば、「また、中国か」というところだ。ここまでして違法行為を重ねる動機は、単なる金儲けか。あるいは、中国情報筋と打ち合わせ済みのことか。疑惑は深まるばかりだ。
(2)「問題となっているのは、深圳に拠点を置くTCL通信科技控股が作成した「Weather Forecast -- World Weather Accurate Radar(天気予報ー世界天候正確レーダー)」と呼ばれる無料アプリ。TCLは「アルカテル」や「ブラックベリー」ブランドのスマホを手掛ける。同アプリは、利用者の位置情報だけでなく、電子メールや15桁の国際移動体装置識別番号(IMEI)を中国のTCLのサーバーに収集していたとみられている。モバイル事業者向けに調査を実施していた英アップストリーム・システムズが問題を発見した」
電子メールや15桁の国際移動体装置識別番号(IMEI)を中国のTCLのサーバーに収集していたとみられている、という。
(3)「TCLはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)から昨年11月に、アプリの活動について問い合わせを受けた後、グーグルのアプリストア「Google Play」経由で配布している同アプリを更新した。アップストリームによると、同アプリはユーザーを有料サービスに加入させる試みは止めたものの、情報の収集は継続していたとしている。モバイル向けアプリ分析会社アップ・アニーによると、TCLが2016年12月に配信を開始して以来、同アプリのダウンロード回数は1000万回を突破。天気予報アプリとしては約30カ国で上位5位に入っている。同アプリは2018年、英国とカナダで人気の天気予報アプリ第6位だったほか、2017年には米国でもトップ20に入っていた。とりわけブラジルやメキシコ、フィリピンなどで人気が高いという」
TCLが配布した天気アプリは、約30ヶ国で上位5位に入っているという。思わぬ所に落し穴があるので気をつけたいものだ。
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