a1180_012903_m
   

韓国の輸出に占める対中シェアは、約26.8%である。中国経済の影響を強く受ける関係にある。中韓の経済関係は切っても切れない関係なのだ。

 

韓国経済は、景気循環の判定から言えば、昨年10月から「不況局面」に入っている。ただ、韓国統計庁が正式発表をしないだけ。不思議なことに、韓国メディアはこの問題について一切、言及していない。景気循環の知識が欠如しているのか。その理由は不明だが、政府もお構いなしである。

 

『中央日報』(2月1日付)は、「韓国の1月の輸出5.8%減、半導体・原油価格下落に中国成長鈍化の三重苦」と題する記事を掲載した。

 

(1)「今年1月の韓国の輸出が前年同月比5.8%減少した。昨年12月(1.3%減)に続いて2カ月連続のマイナスだ。輸出が2カ月連続で減少したのは2016年9、10月以来。半導体価格と原油価格が下落したうえ、米中貿易紛争の影響などで対中国輸出が減少する『三重苦』のためと考えられる。1月の半導体輸出は74億2000万ドルで、前年同月比23.3%減少した。半導体輸出は昨年9月の最高実績(124億3000万ドル、28.3%)から減少傾向だ」

 

今年1月の輸出減少率(前年同月比5.8%)が、昨年12月の減少率(同1.3%減)を上回ったことは、韓国を取り巻く輸出環境の悪化、とくに中国経済の急減速が影を落としている。この点については、後で取り上げる。

 

(2)「イ・マンウ高麗大経営学科教授は、『特に半導体は固定費の比率が高く、単位当たりの変動費が少ないため、売上減少が営業利益に大きな影響を及ぼす業種』とし、『半導体業界の利益が大幅に下落するかもしれない』と述べた。オン・ギウン崇実大教授は、『輸出の減少はしばらく続く可能性が高い』とし、『世界景気の鈍化が1、2年ほど続くと予想され、半導体を中心に輸出単価の下落も続く見通し』と話した。また『輸出の減少で国内の経済成長率も2%台維持が厳しくなりそうだ』と語った。一方、今年の半導体メモリー価格と輸出減少局面は『上低下高』で、下半期に安定化するという分析もある」

韓国の輸出減少で痛手になるのは、半導体輸出の減少である。半導体製造は、装置産業と言われるように膨大な設備投資を必要とする。そのため、固定費が大きくのしかかる特性と持っている。好況時の利益幅は大きいが、不況時で価格が下落すれば赤字になりかねない。韓国経済には、こういうリスクを抱える半導体産業に依存する欠陥があるのだ。輸出が落込めば、純輸出(輸出-輸入)が内需不振をカバーできず、マイナス成長に落込む危険性が大きい。

 

(3)「1月の対中国輸出は108億3000万ドルと、前年同月比の減少幅は19.1%だった。韓国の最大輸出国(2018年基準で輸出比率26.8%)である中国の成長鈍化の影響により3カ月連続で輸出が減少している。1月の対中国輸出は船舶・コンピューターを除いて多くの品目が振るわず、特に半導体・石油製品・石油化学が大幅に減少した」

 

このパラグラフでは、対中国について重要な事項の指摘がある。

    成長鈍化の影響により3カ月連続で輸出が減少

    1月の対中輸出は、前年比19.1%減

    半導体・石油製品・石油化学が特に大幅減少

 

上記の3点から見ると、対中国輸出はかなり警戒しておかなければならない。

 

メルマガ26号 「『ファーウェイ激震』中国へ依存する韓国経済の決定的危機」を発行しました。こちらもどうぞ。