111
   

朝鮮は、中国と国境を接して来たばかりに政治的な支配を受けて来ました。韓国は、その流れを汲むだけに、中国に対しては「絶対服従」という哀しい性(さが)を生んできたように思います。中国は旧宗主国ですから、仕方ないと言えばそれまでですが、いま少し毅然と振る舞えないでしょうか。

 

韓国は、中国に頭が上がらない分を日本に向けて悪口雑言を言ってきます。こうやって、辛うじて精神的な安定感を得ているとすれば気の毒に思います。日本は、韓国の受けているフラストレーションのはけ口とすれば、日本が一番、損な役回りと言えるでしょう。

 

韓国は、北朝鮮の核危機に備え、THAAD(超高高度ミサイル網)を国内に設置しました。これが、中国の安全保障危機につながるとして、韓国に経済制裁を科した理由です。韓国はこの制裁を回避すべく、独立国家として絶対にやってはならない安全保障の約束をしたのです。

 

韓国政府は一昨年10月、中国に対して「三つの約束」(三不)を文書で出しました。

    THAADの追加配備は行わない

    米国によるMD(ミサイル防衛)には参加しない

    韓米日同盟には加わらない

 

この「三不」によって、経済制裁を解除して貰えると期待しましたがなしのつぶてでした。中国という国は、約束を守らない国であることを改めて知らされたのです。

 


中国は、THAADが、中国にとって有害でないことを知り抜いています。レーダー照射範囲が中国領土にかからないように設計されているからです。それでも韓国から「証文」取り、制裁を解除しない。厚かましい限りのことをやって、韓国政府を振り回しています。文大統領のように、「肝っ玉」の小さい政治家は震い上がっているのでしょう。

 

日本には、こういう脅しは効きません。「武士の国」という歴史があります。相手国が脅してくれば、「倍返し」で対抗するという負けん気があります。韓国は、日本に対してはところ構わず噛みついて来ます。相手が、中国となると「シュン」としてしまいます。

 

韓国は、なぜ中国と日本に対して態度を変えるのでしょうか。

 

中国は、獰猛(どうもう)であることを知り抜いているのです。日本はどうか。秀吉の朝鮮出兵の原因をつくったのが朝鮮側にあること。日韓併合時代も、文化・教育など手厚い政策を行い、中国ほど獰猛でないことを肌身で知っているのです。台湾の人々が中国本土を嫌い、日本へ親愛の情を持つのは、まさに韓国で行った政策であったからです。

 

でも、韓国人は前記のようなことを絶対に言いません。朝鮮朱子学によって、日本よりも民度が高いと信じているからです。この迷妄が解けるとき、反日も消えるのでしょう。その時期はいつか。英国の歴史家アーノルド・トインビーによれば、「1000年単位」とか。「30世紀」のころでしょう。その時、韓国は人口が急減して存在しているかどうか分りません。文政権は、これほど危険な政策をやっているのです。