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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、精神状態がおかしくなったのでないかと思うほど,起伏が激しくなっています。この8月、一ヶ月をとっても山あり谷ありでした。

 

8月15日の光復節では、日本と手を取り合おうと言ったほど。これは、日本への和解メッセージだったそうです。日本が沈黙していると激怒。8月22日には「GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)破棄」に出ました。日本が輸出規制を取り止めないから、GSOMIAを延長しないというのです。日本へのお恵みとして、GSOMIAを結んでやっていたような振る舞いで驚きます。

 

これまで沈黙してきた米国が、韓国の「GSOMIA破棄」に対して、敢然として怒りを表明しはじめました。米国が、日本の代わりになって韓国を非難する構図です。日韓GSOMIAは、日米韓三カ国による安全保障インフラである。米国が、こう主張して韓国に翻意を迫る事態です。

 

文氏は、米国には反論できないので、日本に向けて鬱憤晴らしを始めました。それが、8月29日の反日演説です。

 

    日本は正直でなければいけない。日本は経済報復の理由も正直に明らかにしていない

    日本政府がいかなる理由で弁解しようと、過去の問題を経済問題と連係させたのは明らかだが、率直でない態度と言わざるを得ない

    過去の過ちを認めず反省もせず歴史を歪曲する日本政府の態度が、被害者の傷と痛みを深めている

    日本帝国主義侵略の最初の犠牲になった独島(竹島)も自国の領土という根拠のない主張も変わらない

 


いやはや驚くばかりです。この日本批判は二度目です。ここまで常軌を逸した発言をしている姿を見ると、ゆとりを失って哀れに見えますね。裏を返せば、韓国の外交と経済が行き詰まっている証拠です。内憂外患に追い込まれている事情をまとめておきます。

 

    米国からはGSOMIA破棄で責められている

    次期法相に指名した人物が疑惑満載で、文氏の支持率を下げている

    経済は急落状態

 

文氏がここまで追い込まれた原因は、日韓関係の悪化です。文氏の大統領としての評価をガタ落ちさせた最大の要因は、日韓関係に歴史問題を持ち込んで、日本の強い反発を受けていることでしょう。国連事務総長を務めた潘基文氏(パン・ギムン:元韓国外相)は、含蓄ある発言をしています。

 

「歴史を外交の最優先順位に置けば国民感情を刺激することになり、これに逆らえるほどの勇気がある人はいない。この問題は冷静にアプローチして実利を取るやり方で接近しなければならない。大統領の決断が必要だ」(2019年1月)と言っています。

 

文氏は、この外交上のタブーに真っ向から切り込んできたのです。 文氏が政治家として未熟ゆえに、こういう間違いをしでかしているのでしょう。もはや、ここまで言ってしまった以上、取り返しできません。