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韓国の文在寅大統領は、「千両役者」になりきって日本を批判しています。「加害者である日本が居直るような状況をけっして座視しない」とか、「我々は2度と日本には負けない」などと大段平を切っているのです。

 

国家元首として、日本を罵倒するときはどんな気持ちでしょうか。日韓併合時代の恨みを晴らす、という思いでしょう。ご自身が昂揚して発するものですから、日本を占領したような気持ちであろうと思います。実は、こういう文氏の動きは、決して韓国の評価を高めていません。逆に、韓国が経済的に難しい位置に追い込まれるのです。

 

米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、韓国経済を診断する上で、日韓反目を大きなマイナス材料に上げています。誰が見ても日韓紛争は、韓国により不利に働くと言うのが定説になっています。韓国は、それが分っているので、必死になって日本に対し「ホワイト国除外」の撤回を求めています。

 

韓国は、日本に「お願い」する立場にもかかわらず、「威張って」要求を通そうとしています。やり方を間違えているのです。いくら、国家間は対等とは言え、お願いする立場の韓国が、日本を侮辱する発言を続けていては話になりません。文大統領は、出発点から間違えているのです。

 

こういうことを書くとお叱りを受けますが、国家間でも、経済的な規模で自然と格が出来上がります。中国は、露骨に「小国のくせに」と差別用語を発しています。実はそれが、国際社会では暗黙の前提なのです。口に出せば、「下品」と言われます。ただ、言外にその国の経済規模や歴史、文化の高さが国家評価の標準になっています。

 

この尺度から言えば、文大統領は日本に対して、とてつもない「非礼」を働いていることになります。日本より格下の韓国が、「加害者である日本が居直るような状況を決して座視しない」とか、「我々は2度と日本には負けない」とか、口が裂けても言ってはならないことなのです。ここから、文氏の「痴呆症説」が出てくるのでしょう。

 

文氏から、こういう非礼な言葉が出てきた以上、日本が外交姿勢を硬化させるであろう,と言うのが第三国の見方です。韓国経済は、日本から厳しいお仕置きを受けるだろという推測です。前記の米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、韓国経済が抱える4大病根の一つに日韓関係の悪化を数えています。

 

日韓が、これ以上険悪な関係になることを望みません。それには、文氏も感情にまかせた発言を控えるべきでしょう。そう言っては失礼ですが、韓国は逆立ちしても日本に勝てません。蟹は甲羅に似せて穴を掘ると言います。柄にも合わない大言壮語は、身を滅ぼす元です。