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70回目の国慶節で、中国は軍事パレーの予行演習を3回も行い30万人の兵士が動員されているという。中華の夢を世界に見せるはずだ。市民の方は、海外旅行で見聞を広めるという。事前の調査では、日本人気がトップである。

 

沢山の中国人観光客は、日本での印象や経験を帰国後、土産と一緒に伝えてくれるだろう。最近の中国世論で、「日本批判」が見られなくなった理由は、訪日旅行客の増加に比例している。

 

中国メディア『今日頭条』(9月17日付)は、ある中国人がこのほど、研修で日本を訪問する機会があり、その際に感じたことを紹介している。

記事の中国人筆者は今回の訪日で、「社会が各方面で非常に整備されている」と感じたそうで、「日本は先進国になって長いだけある」と感心している。日本に着いてまず驚いたというのは空港の荷物が「きれいに流れてくる」ことだ。空港職員が荷物をきれいに並べているのを見たと伝えている。

 

『レコードチャイナ』(9月20日付)は、「国慶節に携程のビザで出国する中国人、4人に1人が日本に」と題する記事を掲載した。

 

中国メディア『南方都市報』(18日付)は、来る国慶節に向けて、中国旅行大手の携程(Ctrip)では日本のビザの申請数が最多となっていると報じた。

(1)「建国記念日である101日から7日までの1週間、中国では春節と並ぶ大型連休「国慶節」を迎える。記事は、「日本の店舗でも、最近は『喜迎国慶』といった文言が張り出されている。また、台湾の人気歌手、ジェイ・チョウ(周杰倫)の新曲のミュージックビデオが東京タワーやスカイツリー、谷中銀座などで撮られたこともあり、多くのファンが国慶節を利用して日本を訪れたいと思っているようだ」と伝えた」

 

映像に描かれた日本の光景が、多くの観光客を呼込むのは事実だ。江ノ島近くを走る江ノ電のシーンに憧れて、多くの外国人観光客が、踏切で江ノ電の通過を待っているほど。今度は、下線を引いた地域に、中国人観光客が現れるだろう。

 

(2)「そして、「携程が発表した今年の国慶節の出国ビザ人気ランキングによると、9月中旬の時点で日本、シンガポール、韓国、タイ、マレーシア、米国、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、英国の順で多かった」と紹介。さらに、「国慶節旅行のビザ申請数のうち、日本ビザの割合は25パーセントを占めた。つまり、国慶節に携程が発行したビザを使って出国する中国人のうち、4人に1人は日本を旅先に選んだということだ」と説明した」

 

大変な旅行者が、国慶節の大型連休で日本を訪れるという。「ニーハオ」と「シェーシェ」が飛び交い、大いに日本を楽しんで貰いたいものだ。

 

(3)「このほか、「日本ビザを申請した顧客の都市別人数ランキングは、上海、北京、広州、深セン、杭州、南京、成都、蘇州、武漢、天津の順となった」と紹介。さらに、「西安では日本ビザの申請数が昨年比481%まで増加した。重慶、長沙、杭州、深セン、成都でも日本ビザの申請数が昨年の2倍以上となった」とし、「より多くの観光客が出国して世界を見てみたいと思うようになってきている。特に中国中西部の都市における上昇傾向が明らかだ」と分析した」

 

この日本ビザ申請数から見ると、中国人が大挙して日本列島へ移動してくる感じだ。従来は沿海地域からの観光客が多かった。今年は、内陸部からも増えている。西安では日本ビザの申請数が昨年比481%まで増加しているという。沿海部はリピーター。内陸部は初めての訪日が多いだろう。中国全土からの訪日旅行客である。大いに日本を楽しみ、旅の安全を祈りたい。