中国製ワクチンは、有効性について詳細データを発表されない「疑惑のワクチン」である。それにも関わらず、WHO(世界保健機関)は中国製の使用を承認した。だが、世界中から聞えてくる中国製ワクチンの評判は、気の毒なほど悪いのだ。この調子では、中国の「ワクチン外交」が、怨嗟の的になりかねない。
『AFP』(6月26日付)は、「医師14人、コロナワクチン接種後に死亡 中国製の効果に疑念も インドネシア」と題する記事を掲載した。
インドネシアで、少なくとも14人の医師が、規定回数の新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた後に死亡していたことが分かった。インドネシア医師会(IDI)が25日、発表した。インドネシアではワクチン接種を受けた医療従事者が重症化するケースが相次いでいる。
(1)「インドネシアで新型コロナウイルスによって死亡した医療従事者は累計で1000人近くに上っている。インドネシア医師会は、新型コロナウイルスに感染して死亡した医師401人のうち14人が規定回数のワクチン接種を受けていたと明らかにした。同医師会の新型コロナ対策責任者、モハンマド・アディブ・クマイディ氏は記者団に対し、14人のほかにもコロナワクチンの接種を受けた後に死亡した医師がいないか調べていると述べた」
インドネシア医師会は、新型コロナウイルスに感染して死亡した医師401人のうち、14人が規定回数のワクチン接種を受けていた。まだ、調査中であるのでさらに死亡医師が増えるかも知れない。一般には、米国製ワクチンでは、接種後の感染があっても軽度で済むとされる。中国製ワクチンには、命を落とすリスクがあるとなれば、「殺人ワクチン」になる。
(2)「人口2億7000万人のインドネシアでは感染者が急増し、21日には累計200万人を超えた。インドネシアは、主に中国製薬大手シノバック・バイオテック製のワクチンを使用して、1億8000万人以上の予防接種を来年の早い時期までに終える方針だが、接種を受けた医療従事者に重症者が増えていることで、その有効性に疑念が生じている」
インドネシアは、主に中国製薬大手シノバック製ワクチンを接種しているという。このワクチンが「毒ワクチン」になっている。一方で、「毒にも薬にもならない中国製ワクチン」という評価も出ている。
『朝鮮日報』(6月26日付)は、「中国製ワクチンは効果も副作用もない『水ワクチン』?」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙のキム・ミンチョル論説委員である。
(3)「南米チリはワクチン接種のスピードが速い国の一つだ。チリの人口1900万人のうち63.3%が1回以上ワクチン接種を受け、接種を全て終えた割合も50.0%に達している。しかし、チリでのコロナ感染者数は減少していない。最近も1日5000人以上の感染が確認されており、今月8日には7294人もの感染者が出た。チリは中国製のシノバックを主に使用している」
チリは、中国製のシノバックを主に接種している。人口の63.3%が、1回以上のワクチン接種を済ませている。それにも関わらず、感染者は激増しているのだ。
(4)「チリだけではない。モンゴルでも全人口の58.7%が1回以上、さらに52.1%が接種を全て終えたが、人口335万人の国で1日2000人以上の感染者が出ている。人口100万人当たりの感染者数を計算すると世界第2位となる数だ。モンゴルでも中国製ワクチンを使用している。米国の『ニューヨーク・タイムズ』紙は「中国製ワクチンに依存してきたモンゴル、チリ、セイシェル、バーレーンなど90以上の国ではワクチン接種率が最高で70%に達しているが、今もコロナ感染者数は急増している」と報じた。つい先日には、インドネシアでシノバックのワクチン接種を受けた医療関係者350人以上が一気に感染したことも確認された」
世界90ヶ国以上で、ワクチン接種率が最高で70%にも達している。だが、コロナ感染者数は急増している。この中には、中国の「ワクチン外交」に関係した国が多く、中国製ワクチが効かなかった証拠と見られている。
(5)「香港大学の研究チームがシノバックとファイザーの接種を受けた1000人を対象に抗体検査を行った。研究チームは具体的な数値は公表せず、ファイザーの接種を受けた人の方がシノバックよりも抗体の数がかなり多かったと発表した。さらに「シノバックの接種を受けた人はブースター・ショット(ワクチンの効果を高めるために行う追加の接種:3回目の接種)を受ける必要がありそうだ」との見方も示した。シノバックについてはその効果が信頼できないことを遠回しに指摘したのだ。実際にチリの保健当局は「9月には3回目の接種が必要」との方針をすでに発表している」
香港大学が、シノバックとファイザーの接種を受けた1000人を対象に抗体検査を行った。それによると、ファイザー(米国)は抗体ができていたが、シノバック(中国)は少なかったようである。シノバックワクチンは、3回目の接種が望ましいと勧めている。シノバックの有効性が劣るという証明である。