勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

    2021年06月

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    先のG7では、メインテーマが中国であった。日本は、G7で海洋進出と一帯一路プロジェクトで世界覇権を狙う中国の危険性を強く主張した。欧州は、地政学的に危機感が薄いので、菅首相はドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領へ、その危険性と説明して納得して貰った。日本外交が、G7を動かしたと言える。

     

    『日本経済新聞』(6月20日付)は、「対中抑止 けん引狙う日米、G7『台湾』明記で欧州説得 G20・APECへ布石」と題する記事を掲載した。

     

    日米両政府は対中抑止の国際的な議論を主導する。「台湾海峡」を明記した主要7カ国首脳会議(G7サミット)の共同宣言は、日米首脳による「作戦会議」で欧州各国の背中を押した。中国も参加する秋の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)やアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に向けた布石となる。

     


    (1)「G7サミットは11~13日に英国で開いた。期間中、菅義偉首相とバイデン米大統領が個別に話す場面が断続的に続いた。「日米首脳会談の成果も踏まえて力強いメッセージを発出すべきだ」。開幕翌日の12日、首相はサミット会場があるホテルの一室でバイデン氏に呼びかけた。バイデン氏は「ともに議論をリードしよう」と答えた。両首脳がこだわったのは対中抑止の意識を醸成することだった。日米首脳会談の共同声明で半世紀ぶりに記した「台湾海峡の平和と安定の重要性」をG7共同宣言に盛り込む狙いがあった」

     

    G7の舞台裏で、日米は密接な協力をしながら、菅首相が独仏首脳を説得するという役回りであった。こうした協調によって、日本はインド太平洋の安全保障で牽引役になった。

     

    (2)「欧州も香港への統制強化や新疆ウイグル自治区の人権問題などを機に、中国への警戒を強めてはいる。地理的に遠い台湾海峡の問題への関心は日米ほど高くない。台湾海峡有事への危機感を強める日米は欧州も巻き込んだ対中抑止を目指した。菅首相はドイツのメルケル首相との会談で、大半を中国問題に割いた。東京五輪・パラリンピックの話題よりも対中政策を優先した。自動車産業など中国市場への依存が大きいドイツが台湾明記で関門とみたためだ」

     

    ドイツのメルケル首相は、これまで中国との経済関係を重視してきた。それだけに、G7共同声明で「台湾」を明記することに反対でないかと危惧されていたが、菅首相の説得でこの難関を乗り切った。

     


    (3)「欧州の独自外交を重視するフランスにも働きかけた。マクロン大統領は10日に「米国と提携せず中国の僕(しもべ)にもならない」と語っていた。首相が個別会談で中国問題への共同対処を訴えると、マクロン氏は「インド太平洋地域で日本と緊密に連携したい」と話した。一連の会談の合間に首相とバイデン氏は話し合いを重ねた。中心は台湾など中国関連の議題だった。菅首相は閉幕後、記者団に「作戦会議みたいだった」と振り返った」

     

    菅首相は、マクロン大統領との会談でも中国の海洋進出の危険性を説得した。その結果、「インド太平洋地域で日本と緊密に連携したい」という認識を引き出した。一方では、バイデン米国大統領と密接な連絡を重ねた。

     

    (4)「台湾海峡に関する文言は3月の日米外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で盛り込み、日米首脳会談やG7外相会合の共同文書などにも明記した。首相に同行した政府高官はG7共同宣言が「最後まで欧州との協議が続いた」と明かす。文言調整の裏では新興国のインフラ支援を絡めた調整があった。中国の広域経済圏構想「一帯一路(Belt & Road)」への対抗策として米国が打ち出した枠組みの名称は当初、対中色がにじむ「Green Belt & Road」だった。「これでは欧州の理解を得られない」。首相は米国や欧州と表現を擦り合わせた。名称は「Build Back Better World(世界のより良い再建)」に変わった」

     

    日本が、米国の足らざるところを補い、中国の一帯一路プロジェクトへの対抗策の名称も変えさせた。欧州の理解を得るためだ。

     


    (5)「G7は直後に開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議や10月のG20サミットに向けた足場となる。NATOの共同声明は「中国の強引なふるまいは国際秩序への挑戦だ」と書き込んだ。ロシアへの対処が中心のNATOで中国を名指しするのは珍しい」

     

    G7に続いたNATO首脳会議では、G7の中国警戒ムードをそのまま引継ぐ形となった。日本はNATOのパートナーになっている。通常から、日本はNATOへのパイプを生かして説明しているはずで、NATOも結束して「中国警戒論」になった。

     

    (6)「10月29日にはG20外相会合が開かれる。G20は中国やロシアなど権威主義的な体制の国も参加し、10月に首脳会議を開く。2022年に5年に1度の共産党大会を控える中国は外交面で譲歩しにくい時期に入る。バイデン米政権が重視する気候変動対策などで揺さぶりをかけてくる可能性がある。日米にはG20の前に国際社会で中国への共通認識をつくるべきだとの判断があった」

     

    日本外交は、7月1日の中国共産党創立100年を前に、その海外膨張政策を食止めるべき貴重な動きをしたことが分かる。G7とNATO、それにEU(欧州連合)が対中国認識で一致したことは大きな勝利だ。今後は、この連合戦線をいかに充実させて、中国の覇権主義行動を断念させるかにある。日本が、歴史的に大きな「仕事」をしたことは間違いない。

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    日本政府がベトナムに無償提供する新型コロナウイルスのワクチンが6月16日夜、首都ハノイのノイバイ国際空港に到着した。日本国内で製造された英アストラゼネカ製で約100万回分。日本から海外へのワクチン無償提供は124万回分を届けた台湾に続く2例目になる。

     

    1億人の人口を抱えるベトナムは感染を大幅に抑えており、累積の感染者は約1万2000人にとどまる。ただ、4月下旬からインド型の変異ウイルスなどが流行し、封じ込めに時間がかかっている。ワクチンを1回以上接種した国民の割合は2%に達しておらず、ワクチン不足に悩まされている。空港ではグエン・タイン・ロン保健相がワクチンを載せた航空機を出迎えた。ロン保健相は「ありがたい支援であり、日本政府や日本国民に感謝したい」と話した。到着したワクチンの多くは感染者が増えている南部の商業都市、ホーチミン市の工場や市民向けに振り向けるという。以上、『日本経済新聞 電子版』(6月19日付)が伝えた。

     


    日本は、すでに台湾・ベトナムへ無償でワクチン提供を行なった。これは、中国に比べて極めて明朗な方法での提供と評価されている。

    AP通信の報道では、中国は少なくともパラグアイに対してワクチン供与と引き換えに台湾との断交を迫っており、台湾の呉外交部長(外相に相当)が批判を表明している。中国は、このように相手国の弱みにつけ込む嫌らしい戦術を取っている。

     

    『大紀元』(6月19日付)は、自国における予防接種の高速化を図る一方で、日本は世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策における自国の役割強化を推進している。

     

    (1)「日本政府は最近、他諸国の支援を誓約して深刻なワクチン不足に直面している隣国台湾にワクチンを無償提供した。2021年6月2日、菅義偉首相は国際連合などが主導するイニシアチブ「COVAXファシリティ」に800億円相当(8億米ドル)を追加拠出すると表明している。AP通信が報じたところでは、これは前回日本がCOVAXに拠出した額の4倍に相当する。また、日本国内で製造するワクチン3000万回分を目途としてCOVAXなどを通じて各国・地域に供給していく考えも示した」

     

    日本は、国内で製造するアストラゼネカ社製ワクチン3000万回分を無償提供する方針である。韓国は、まだワクチンの受託生産をしていない。日本は、他国への無償提供を行える段階にまで来ている。

     


    (2)「AP通信によると、COVAXワクチン・サミットで「今こそ行動する時だ」と述べた菅首相は、今回の拠出を合わせると日本のCOVAXへの合計拠出額は1000億円相当(10億米ドル)になると話している。最近になって感染が拡大している民主主義の島国、台湾を支援するため、日本は確保していたアストラゼネカ製ワクチン124万回分を寄贈した。ワクチンを乗せた飛行機は、64日に台湾に着陸した」

     

    日本も積極的にワクチン外交を行なっている。先の台湾に続き、今回はベトナムへ行なった。いずれも無償提供である。

     

    (3)「国際社会では長年にわたり、中国が自国の経済的・戦略的利益のみのために対外援助を利用しているという批判の声が上がっている。2021年5月にG20や主要機関が参加して開催された「グローバル・ヘルス・サミット」で、中国の習近平主席は、開発途上国のコロナ復興支援として3000億円相当(30億米ドル)を供与すると誓約し、ワクチンの協力に関する国際フォーラムの設立も提案したと、ロイター通信が報じている」

     

    中国は、30億ドルと日本の3倍の支援を発表している。だが、そのやり方は、台湾と断交させることを条件にワクチンを提供しようという「黒い取引」である。

     


    (4)「中国は債務を負わせた諸国での影響力強化を目的とする略奪的融資政策「借金地獄」戦略を行使しているとの非難も高まっている。ウィリアム・アンド・メアリー大学のグローバル・リサーチ・インスティテュート(GRI)が実施した2021年の調査報告書には、
    中国の契約条項は債権者が債務者の国内政策と外交政策に影響を与えられるように構成されている」と記されている2017年に中国からの過重な建設融資の返済に行き詰まったスリランカ政府が、中国国有企業により建設されたスリランカの港湾運営権を99年間貸し出すことを余儀なくされた事例を指摘する声も多い」

     

    下線のように、中国は貸付先国の国内政策や外交政策まで干渉する、極めて悪辣な契約条項を含んでいるという。こういう高利貸し的行動は、いずれ相手国から総スカンを食うはずである。

     

    (5)「開発援助などのデータを提供するウェブサイト「Donor Tracker」によると、中国とは対照的に、日本は市場金利を下回る金利とより長い返済期間で構成された譲許的融資を優先して提供している。近年、陸海を問わず中国との領有権紛争を抱え、中国の拡張主義に懸念を抱く諸国は日本政府からインフラ援助を受けるようになってきた。ドイツに本拠を置くデータ分析機関によると、2019年に日本が実施したODA(政府開発援助)の支出総額1兆5500億円相当(155億米ドル)は、世界第4位を誇る額であり、インド太平洋地域に限れば最大額となる。中国は外国援助額が国家機密であるとして発表していない」

     

    日本のODAは、借入れ国側の利益を主体に組まれている。長期・低金利の貸出条件である。この点でも、中国とは雲泥の差である。

     

    (6)「2021年2月に『フォーリン・アフェアーズ』誌に掲載された記事には、日本の援助プログラムは透明性、持続可能性、説明責任を優先していると記されている。これは中国の「不透明で悪名高い一帯一路(OBOR)政策」とは「全く対照的」である。同記事には、「折に触れて中国の巨額資金融資政策からは憎悪が生まれているのに対し、日本は自国の援助政策により真の信頼関係を構築している」と記されている」

     

    中国の一帯一路は、相手国を利用して中国の権益を拡大するという「中国第一主義」が貫かれている。このような身勝手な対外政策は、いずれ破綻して当然であろう。

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    韓国は、何ごとも反日の材料に使えないかと狙っている。日本をやり込めることが「無上の喜び」という感じである。福島原発処理水の海洋放出問題もそれだ。日本外務省が、これまで各国外交団に対して100回にわたって事前説明してきた。それにも関わらず、韓国は「初耳である」と日本批判である。中国と謀り、また中南米まで出かけて、日本を批判する始末である。

     

    韓国原子力学会の研究員は、このバカ騒ぎにブレーキを掛けるべく、韓国の受ける科学的な影響は軽微という論文を発表した。これが、今になって処罰対象という事態になっている。韓国の「研究の自由」を踏みにじる行為であり韓国で新たな騒ぎになっている。

     


    『朝鮮日報』(6月16日付)は、「『福島の汚染水、韓国への影響微々』報告書を作成した博士研究員に懲戒処分―韓国原子力研究院」と題する記事を掲載した。

     

    (1)「韓国原子力研究院(注:国家機関)が、「日本の福島原発の汚染水が韓国に及ぼす影響は微々たるものだ」という報告書を作成した博士研究員に「警告」処分を下し、騒動になっている。表向きは「内部手続きに違反して部署長の承認なしに研究内部資料を流出させた」という理由だが、韓国原子力学会と全国科学技術研究専門労働組合の韓国原子力研究院支部は「今回の懲戒処分は政府の見解と対照的な報告書を作成したためであって、明らかに学術活動の自律性を侵害している」と反発している」

     

    韓国原子力研究院は、韓国唯一の原子力研究機関である。韓国政府は、この政府機関の研究員が政府の見解と異なる研究発表をしたことで、メンツが丸潰れになったことで感情的に反発したものだろう。

     

    日本から見れば、韓国に正邪の判断ができる研究員が存在したことで、かろうじて韓国への科学的信頼感を繋ぎ止めた意味は大きい。そうでなければ、韓国の原子力研究レベルは、幼児並みと誤解するところだった。

     


    (2)「問題となったのは、4月26日に韓国原子力学会が公表した報告書だ。この報告書は、原子力研究院のファンという博士が昨年8月に作成したもので、「福島原発の汚染処理水処分による韓国国民への放射線の影響」という題だ。この報告書には「福島原発汚染水による放射線の影響は韓国にとっては微々たるものだ」という内容が含まれていた。「汚染水放出は日本の情報公開不足により危険度の予測ができない」という韓国政府の見解とは異なる内容だった」

     

    韓国原子力学会は、「日本政府の計画通りなら、福島原発汚染処理水は2年後から放流するにもかかわらず、すぐに韓国で水産物忌避現象が起こるというのだから心配が先立つだけ」とし、「過度な放射能恐怖と韓国の水産物に対する不信が解消されることを願う」と明らかにした。つまり、汚染処理水放出は韓国へ影響ないとした。

     

    また、「日本は汚染水の浄化を2回行い、30~40年かけて少しずつ放流する計画である。韓国は、日本が汚染水の再浄化をせず、現在の貯蔵状態のまま全量を1年間に海へ放流すると非常に保守的に仮定して評価した」と、韓国の誤解を指摘している。

     

    韓国政府は、研究員から韓国側の誤解を指摘されたので、研究員の処罰問題を持ち出したのであろう。単純な鬱憤晴らしである。

     


    (3)「原子力研究院は5月24日、ファン博士を懲戒委員会に付した。部署長の承認なしに報告書を作成し、政府が発表した報道資料の内容と対照的なのにもかかわらず、報告書が学会で公表されたというのが理由だった。懲戒委員会は今月7日、ファン博士に叱責処分を下したが、ファン博士は長官表彰されたことがあり、懲戒処分は警告に軽減された」

     

    真実を告げた研究員が、罰せられるとは逆立ちしている。ウソ情報を流し社会を騒がせた韓国政府こそ、罰せられるべきである。これが、進歩派の看板を上げる政権の行なうことだろうか。退嬰的政権の証拠である。

     

    (4)「このような事実が明らかになると、学界では、「今回の懲戒手続きは極めて異例だ」という批判が出た。研究院が行ったファン博士警告処分について、原子力学会も6月14日から会員5000人を対象に抗議署名を受け付けている。「政府の見解と対照的だという理由で行われた、明らかに標的にされた懲戒処分で、学術活動の自律性を非常に侵害する行為だ」というのが理由だ。原子力研究院労組も「報告書の内容が政府の内容と一致していたら懲戒処分になっただろうか」と批判した」

     

    この懲罰問題が大きな社会問題になれば、福島原発処理水の海洋放出が無害であることを告知するようなものである。韓国外交部は、日本叩きの絶好の材料と腕を撫したが、空振りに終わった。むしろ、自分の首を締める結果になった。

     

     

     

     

     

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    フランス政府は、中国製ワクチン接種者の入国を認めない措置を発表したが、韓国は2週間の隔離措置を不要と発表した。韓国国内では、中国がワクチン接種者の入国でも隔離措置を行なっているのに比較して、余りにも寛大過ぎると批判の声が出ている。

     

    『大紀元』(6月19日付)は、「韓国政府、中国製ワクチン接種者に入国時の隔離免除 国内では不安広がる」と題する記事を掲載した。

     

    韓国政府は7月から、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した入国者に限り、韓国国内での2週間の隔離措置を免除すると発表した。対象となる数社のワクチンのなかに、中国の製薬会社のものが含まれている。韓国国内では、安全性をめぐる議論が続いている中国製ワクチン接種者の入国によって、再び感染が広がるのではないかと懸念の声が広がっている。



    (1)「中央災難安全対策本部は6月13日、7月から新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種した国内外の人々に対して、入国後の2週間の隔離措置を免除する方針を明らかにした。入国は、ビジネスや学術・公益的、人道的(葬儀など)、公務上の国外出張などの場合に限る。免除対象となるワクチンには米ファイザー社、米モデルナ社、英アストラゼネカ社のワクチンと共に、WHOの緊急承認を得た中国シノファーム(医薬集団総公司)、シノバック(科興控股生物技術)が含まれる」

     

    中国のワクチンの信頼度が低いのは、有効性が米英ワクチンに比べて格段に劣ることだ。これでは、中国ワクチンの接種者に対してかなり警戒しなければならない。WHOが、中国製ワクチンを認証したのは、中国の圧力が掛かった結果であろう。EUでは、中国製ワクチンを認証していないのだ。



    (2)「韓国は中国製ワクチン接種者に対して、隔離を免除する初の国となる。中国の国営メディアは韓国の緩和策を素早く報じ、自国ワクチンに対する「国際的な信頼」を得たと強調した。環球時報は15日、「韓国はシノファームとシノバックワクチンを接種した旅行者に義務検疫を免除する世界初の国になった」と伝え、「もっと多くの国々が中国製ワクチンを隔離免除条件に含めるだろう」と期待を示した」

     

    下線は、拡大解釈である。一般旅行者は除外している。韓国政府が、中国製ワクチン接種者の入国を認めるのは、明らかに政治的配慮の結果であろう。

     

    (3)「韓国国内では、中国製ワクチンの低い予防効果を指摘し、今回の措置に反感を抱いている。複数の海外メディアによると、中国シノベック開発の不活化ワクチンの予防率は50.%で、米国疾病予防管理センター(CDC)の新型コロナウイルスワクチン承認基準の50%を微かに上回る数値だ。しかし世界保健機構(WHO)の勧告基準は予防率70%以上を求めており、mRNA基盤の米ファイザー社、モデルナ社のワクチンはいずれも90%以上に達している」

    WHOは、ワクチンの勧告基準として予防率70%以上を求めながら、中国のシノベックワクチン予防率は50%強にすぎず勧告基準を満たしていない。このワクチンを接種した者は半分しか抗体ができず感染率が高いことを告げている。「危険なワクチン」である。

     


    (4)「中国製ワクチン接種後の再感染事例も引き続き報告されている。米国JPモルガン・アセット・マネジメントが11日に発表した「新型コロナウイルスワクチンの有効性に関する分析報告書」によると、中国産ワクチンを使用したセーシェル、チリ、アルゼンチン等で近年感染者が急増しており、米ファイザー社、モデルナ社、英国のアストラゼネカ社のワクチンを使用した諸国の感染者数が激減していることと、大きく対照的であるとしている」

     

    中国製ワクチン接種国は、軒並み感染者が急増している。半分しか効かないワクチンを接種して、当人は100%の予防効果があると誤認し、マスクなしで歩き回る結果だろう。罪作りな話である。

     


    (5)「中国保健当局もまた、自国製ワクチンの効果の低さを公に認めている。香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は11日、中国・四川省成都市で開かれた全国ワクチン健康カンファレンスで高福・中国疾病予防統制センター所長の発言を引用して、「現存するワクチン効果が高くない部分を補完するため、別のワクチンを混合する案を検討している」ことを明らかにした。中国当局は現在まで、自国製ワクチンを接種した海外入国者に対しても、隔離を義務づけている」

     

    中国自身が、自国ワクチンの効かないことを知っている。そこで欧米製ワクチンと混合するというのだ。副作用が起らないだろうか。

     

    次の記事もご参考に。

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    テイカカズラ
       

    韓国が、東京五輪ホームページに竹島が掲示されたことで日本へ抗議し、取消さなければ「ボイコットする」と脅していた問題はその後どうなったのか。韓国は、6月11~13日のG7で東京五輪開催を支援するとの声明が出てから方向転換した。駐日韓国大使が、「東京五輪に協力する」と発言してようやく騒ぎは収まったのである。

     

    韓国文政権で首相を務めた二人の長老までが、東京五輪ボイコットを声高に主張するほど激昂した。IOC(国際オリンピック委員会)へ抗議の手紙を送る知事も現れた。IOCは、取り合わずJOC(日本国際オリンピック委員会)に取り次ぐという肩すかしを食わせてきた。こういう事態に、さすがの韓国も諦めたのであろう。

     

    あれだけの騒ぎが、どうして「自然鎮火」したのか。一連の過程を検証しておくことも必要であろう。今後の「反日騒ぎ」への対応策になる。

     


    『中央日報』(6月15日付)は、「駐日韓国大使、韓国『東京五輪の成功に向け協力する』」と題する記事を掲載した。

     

    姜昌一(カン・チャンイル)駐日韓国大使が東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて協力するという考えを伝えた。

    (1)「姜大使は14日、衆議院第一議員会館で開催された日韓議員連盟総会に出席し、「韓国政府は夏に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックの成功のために新型コロナ状況でも緊密に協力していく」と述べた。姜大使は「経済協力、民間・自治体交流をはじめとする諸般分野の協力にも多くの影響を及ぼしている」とし「先週の読売新聞の世論調査で国民の68%以上が韓日関係の正常化を望むという結果があった。我々は国民の意思に基づく政治をしなければいけない」と強調した」

    G7の終了が6月13日である。ここで、発表された共同声明に「東京五輪開催に協力する」という項目が加わったこともあり、韓国はボイコット論を諦めたと見られる。

     

    この間、日本側の取った姿勢も毅然としていた。韓国側から竹島地図削除申入れを受け、五輪HPから消した。ただ、肉眼で見れば消えているが、拡大鏡で見れば「痕跡」は残っていたという。韓国の名うての反日学者がこれを「発見」して騒ぎを大きくしたもの。反日は、韓国政界では支持率を高めるテコだ。これに飛びついたのが、元首相2人と現役の知事である。いずれも与党から来年の大統領選へ立候補が予想されているメンバーだ。「事前運動」の一環である。

     


    韓国メディアでは、次のような報道がされていた。

     

    『中央日報』(6月2日付)は、「五輪目前なのに…『独島表記議論』、IOCの仲裁なければどうなる?」と題する記事を掲載した。

     

    1カ月余り先に迫った東京五輪の公式ホームページに日本が独島(ドクト、日本名・竹島)を自国領土のように表記していることと関連し韓日対立が激化している。この問題に微温的な態度を見せている国際オリンピック委員会(IOC)が最後まで仲裁に乗り出さない場合には五輪開幕時まで韓国は抗議を繰り返し、日本はこれを無視する状況が続きかねないという懸念が出ている。

    (1)「独島表記議論が初めて出てきたのは先月21日だ。その後韓国政府は先月24日に文化体育観光部と大韓体育会が日本オリンピック委員会(JOC)を相手に独島表示の是正を要求したのに続き、1日にはIOCに追加で仲裁を要請する書簡を発送し、相馬弘尚駐韓日本大使館総括公使を外交部に呼び出して抗議した。同日京畿道(キョンギド)の李在明(イ・ジェミョン)知事もトーマス・バッハIOC会長に書簡を送った」

     

    IOCが取り合わなかった理由は、日本が一度消していることである。痕跡が残ってもそれは、肉眼で見えないことだからという立場であろう。しかも、HP上のことである。競技会場へ竹島入りの旗を持込んだのではない。韓国の抗議が、常軌を逸していたのである。

     

    (2)「一見強硬な対応に見えるが、事実上「IOCに仲裁要請」と「日本に抗議と是正要求」という千編一律的な対応を主体だけ変えて繰り返しているという指摘が出る。IOC憲章第50条第2項は「政治的・宗教的・人種的宣伝を認めない」と規定しているが、現在IOCは独島表記議論について「日本側に問い合わせよ」という回答だけ繰り返し、事実上後ろ手を組んでいる。今回の議論の事実上唯一の解決策は地図の修正しかない状況でIOCが仲裁を控え日本が前向きな措置を取らない場合、五輪開催時まで韓国が返事のない叫びだけ繰り返すことになりかねないという懸念が出ている」

    下線部は、明らかに誤った記事である。修正したが痕跡が拡大鏡で見れば残っている、ということだ。竹島が本来、日本領であった事実からすれば、韓国の主張はそれこそ「盗人猛々しい」という表現に当る。

     


    (3)「丁世均(チョン・セギュン)前首相をはじめとする与党の大統領候補らは、日本が独島表記を修正しない場合には五輪をボイコットしようと声を高めており、野党陣営もボイコット検討に同調する雰囲気だ。だがボイコット問題は五輪を4年以上にわたって準備してきた選手たちの立場を優先的に考慮すべきと指摘される。選手らの犠牲を甘受してボイコットしても東京五輪公式ホームページには独島が堂々と残され、日本もまた韓国の不参加を意に介さず居直るような状況になるならば韓国として実益はない

     

    下線部のように、ボイコットしても世界の笑い者にされるだけである。HP上の「痕跡」を争って五輪出場をボイコットしたとなれば、韓国の外交上のダメージも大きいはず。

     

    日本が、韓国の今回の騒ぎから得た教訓は、無理難題な要求に一切応じないでいれば、韓国が諦めるということである。悲しいことだが、分からず屋を相手にするには、こういう解決法しかない。

     

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