韓国は、コロナ接種2回目終了が70%を超えたと鼻高々だった。例によって日本を上回ったと自慢していたのだ。だが、韓国は、10月18日からソーシャルディスタンスを一部緩和したことからコロナ感染者が一日2000名を超える日が続いている。自慢もほどほどにしないと、後から引っ込みがつかなくなるのだ。
日本は、コロナ新規の感染者数が順調に減少過程にある。10月28日(23時50分現在)、新規感染者数は全国275人で前週同曜日比68人減となった。東京都は、21人(同15人減)となった。
韓国の中央防疫対策本部は28日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から2111人増え、累計35万8416人になったと発表した。市中感染が2095人、海外からの入国者の感染が16人。10月8日(2172人)以来、20日ぶりに2000人を上回った。
韓国は、27日の検査件数は4万9879件で、陽性率は4.23%だ。日本の28日の検査数は、5万8721人で陽性率は、0.53%である。韓国は、日本の新規感染者数が少ないのは、検査数が少ないためだと言い張るが、日韓の検査数でも日本が韓国を上回っている。日本の感染者数が減っている理由は、次に指摘しておきたい。
日韓で、新規感染者数で大きく差がついているのは、クラスター発生の有無である。韓国は増えているのだ。これは、日本が企業や大学などの職域でのワクチン接種効果が上がっている結果と見られる。韓国は、ワクチン接種率の高さにだけ関心が向いてしまい、クラスター対策を軽視したものと言えそうだ。日韓では、防疫対策でも違いがあるのだ。
『聯合ニュース』(10月28日付)は、「韓国の新規コロナ感染者、20日ぶり2千人超 規制緩和など影響か」と題する記事を掲載した。
(1)「11月1日から新型コロナの防疫体制が「段階的な日常生活の回復(ウィズコロナ)」に移行するのを前に、10月18日から私的な集まりの人数制限(首都圏で8人、首都圏以外で10人まで)などの防疫規則が多少緩和された影響もあるとみられる。また、日常生活の回復に対する期待感から気が緩み、集まりや移動が増えた影響も反映されたと分析される。今月31日のハロウィーンでは外国人コミュニティーを中心とするイベントなどで感染が拡大する恐れがあり、当局は神経をとがらせている」
韓国の中央防疫対策本部は、療養施設、療養型病院だけでなく、学校や託児所などでもクラスター(感染者集団)発生が相次いでいると警戒している。韓国は、11月1日から新型コロナウイルスの防疫体制が「段階的な日常生活の回復(ウィズコロナ)」に移行することで、気の緩みも出てきているとみられる。今月31日のハロウィーンも含め、週末に集まる機会が増えれば感染が再拡大する恐れもある。その場合、来週以降の円滑なウィズコロナ移行の妨げにもなりかねず、韓国政府は状況を注視しているという。
韓国は、ワクチン接種率の高さを大いに自慢してきたが、盲点はクラスター対策を怠ったことである。その点で、日本は職域などの集団接種がクラスター発生を防いでいる形である。
ワクチン接種の完了率が84%で、韓国に先立ち「ウィズコロナ」に入ったシンガポールで一日新規感染者が歴代最多を記録して警戒体制を敷いている。
10月28日、現地の日刊紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』(ST)やロイター通信などは、シンガポール保健省(MOH)が前日基準の一日新規感染者数が5324人、一日新規死亡者数10人だと明らかにしたと報じた。発表によると、新型コロナの合併症で亡くなった10人は54歳から96歳の患者で、ワクチン未接種者1人を除いて全員基底疾患者だった。
これに伴い、人口545万人のシンガポールの累積感染者は18万4419人、累積死亡者数は349人を記録した。保健省は異例の感染者急増で、今後数日間は動向を注視する予定だと明らかにした。シンガポール政府は高いワクチン接種率を前面に出して「感染者ゼロ(0)」よりも重篤患者の管理に重点を置き、新型コロナとの共存を目指すいわゆる「ウィズコロナ」を強力に推進中だ。だが、コロナ感染者数が記録的に急増し、防疫を再び引き締めようとしている。これまで実施してきた防疫規制を来月21日まで延長し、これに加えて来年1月からはワクチン未接種者が原則的に勤労事業場に出勤できないように制限することにした。
以上は、『中央日報』(10月28日付)が報じたものである。シンガポールでは、当初からクラスター発生が問題とされていた。出稼ぎ労働者の衛生状況が、良くないと指摘されていたのである。軽々に結論は出せないが、その辺に問題があるように見える。クラスター対策は、防疫の原点である。日本は当初からこれをしっかり守ってきた。
シンガポールにはもう一つの悩みがある。早くから中国製ワクチンを接種して、効果が少ないことだ。シンガポール政府は新型コロナワクチン接種者に対し、集まりに参加する時の検査を免除しているが、中国製ワクチン「シノバック製ワクチン」を接種した場合、例外的に新型コロナ検査を再度受けさせることにした。こういう隠れた事情も影響しているのだろう。





