勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

    2022年12月

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    韓国輸出の2割は、半導体が占めている。世界の半導体市況は今、大きな調整期を迎えており、来年はマイナス4%という予測が出て来た。韓国の半導体輸出には、それだけ衝撃を受けることになる。韓国経済は、急速な金利引上げによる摩擦が増えているだけに、もう一つ厄介な荷物を抱えることになった。 

    『ハンギョレ新聞』(12月1日付)は、「世界の半導体市場、来年4%マイナス成長の見通し サムスン・SKは困惑」と題する記事を掲載した。 

    来年、世界の半導体市場がマイナス成長になるとの見方が随所から出ている。特に韓国企業の主力商品であるメモリー半導体が大きな打撃を受けると予想され、サムスン電子やSKハイニックスの実績にも悪影響が避けられないとみられる。

     

    (1)「世界半導体市場統計(WSTS)は11月29日(現地時間)、来年の世界の半導体市場規模が今年より4.1%減少した5565億ドルにとどまると見通した。昨年は26.2%の高成長をみせたが、今年は4.4%に鈍化し、来年は反対に萎縮するだろうという話だ。地域別では、米国、欧州、日本、アジア太平洋地域など世界各地域のうち、依然として新型コロナ大流行の余波で苦しむ中国が含まれたアジア太平洋地域がマイナス成長(7.5%)し、市場の不振を牽引すると予想された」

     

    「山高ければ谷深し」は、経済の常識になっている。好況の後には不況がくるという循環運動である。「景気循環論」という研究分野が成立している背景である。市場経済では不可避であるが、これを繰り返しながら経済は上昇過程を進むもの。こういうことは、頭では理解しているが、現実問題になると大慌てする。現状が、こういう事態である。

     

    (2)「WSTSは今年8月までは、今年13.9%、来年4.6%の成長を予想していたが、3ヶ月で展望を大幅に下方修正した。同機関はこのような結論を下した理由について「インフレと最終市場需要の減少により成長展望値を下げた」と説明した。これに伴い、2018年の半導体好況の翌年だった2019年以来、4年ぶりに半導体市場の規模が縮小する見込みとなった。米国のIT調査会社であるガートナーは28日、半導体市場が今年4.0%成長した後、来年は3.6%のマイナス成長になると予想した。台湾の国策研究機関である工業技術研究院も、来年の半導体市場が3.6%縮小するものとみている」

     

    来年の半導体市場が、マイナス4%で済むかどうかだ。これまでの「大好況」で設備投資が猛烈に行なわれている。新規設備が稼働すれば、市況はさらに下落するはずだ。ただ、急落すればするほど、減産が進むので回復時期を早めるという効果がある。悲観は楽観への近道である。

     

    (3)「ガートナーはまた、「現在、半導体市場はスマートフォン・パソコンなどで構成された消費者主導の市場と、企業主導の市場の間で両極化している」と説明した。消費者主導の市場は40年ぶりの最悪のインフレと金利上昇といった要因により、可処分所得が減り、人々が旅行・レジャーなどをスマートフォンやパソコンのような技術製品より優先視しているため、停滞が予想される。企業主導の市場は、経済鈍化と地政学的緊張にもかかわらず企業のインフラ強化や事業拡張計画、デジタル化戦略などに支えられ相対的には良好だとガートナーは分析した」 

    企業主導の半導体市場は相対的に良好としているが、IT関連企業は大掛かりな人員整理を進めているほどで楽観できない。非メモリー半導体市況が崩れると、半導体の停滞は長期化することになろう。

     

    (4)「半導体業界の業況不振は、サムスン電子やSKハイニックスといった韓国企業がシェア12位を占めるメモリー半導体に集中するとみられる。WSTSとガートナーは、来年のメモリー半導体市場がそれぞれ17.0%、16.2%のマイナス成長を示すとみた。メモリー半導体はすでに価格が下がっている。台湾の市場調査会社トレンドフォースによると、今年第3四半期(7~9月)のDRAMとNAND型フラッシュの平均価格は前期比でそれぞれ15%、28%下落した」 

    サムスンは、これまで強気経営で乗り切ってきた。今回も簡単に戦線縮小せずに進むと見られる。ただ、台湾のTSMCは抜群の財務内容だけに、この両社の競争が見ものであろう。

     

    (5)「ブルームバーグ通信は先月、「サムスン電子とマイクロンの半導体需要に対する警告が出たことを受け、アナリストらは2008年以降、最も速いスピードで業績展望値を下方修正せざるを得なくなった」とし、「循環的な低迷を超え、(先端技術産業をめぐる)米中間の緊張関係も半導体業界の苦悩を加重している」と伝えた」 

    米中対立で、米国が中国への半導体輸出を規制している。これまでは、中国市場が輸出先の「逃げ場」であったが、これからはそれが消えかかってきた。世界の半導体市況には、こういった中国要因を計算に入れなければならない。つまり、半導体市況回復には時間がかかるということだ。

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    ウクライナ支援ネットワーク

    米国が意外にも「緩衝役」か

    インドへ工業部品発注の苦境

    23年度予算3割強が国防費 

    ロシアのウクライナ侵攻は、すでに9ヶ月を経た。ロシアの描いた戦争計画では、開戦が2月20日で3月6日に終結という2週間の短期戦の予定であった。それが、何と9ヶ月経って「ロシア劣勢」という思いもかけない事態に落込んでいる。 

    この予想外の結果を招いた理由は、2014年にロシアがクリミア半島を奪取して以来、ウクライナ軍がNATO(北大西洋条約機構)の指導を受けて、ロシア軍への対抗方法を身に付けていたことだ。ロシア軍が、上意下達で将官の指揮命令に従い、戦場での将校判断をさせない旧式な戦闘方式であった。NATO軍は、戦場での指揮官の判断を最優先させる戦闘方式でウクライナ軍を再編成した。これが、ロシア軍を徹底的に苦境へ追込み、緒戦でロシア軍が武器・兵員の損耗を大きくさせたのだ。

     

    西側諸国は、ウクライナ軍を支援するために「コマンド・ネットワーク」を結成している。参加国は、米国・英国・フランス・カナダなど20ヶ国以上であり、まとめ役は駐欧州米軍とされる。このネットワークが、次のような業務を分担し支援しているという。

    1)軍事情報の提供

    2)ロシア軍兵器の分析

    3)武器輸送

    4)作戦の立案

    これらの4分野は、一つを欠いても戦争遂行では支障を来たす重要パーツである。 

    戦場で戦うのはウクライナ軍だが、最前線のウクライナ軍将校には前記の軍事情報がダイレクトに届くシステムになっている。こういう実態から言えば、ウクライナ軍の後ろにはNATO軍が控えているので、ロシア軍はとうてい太刀打ちできない相手であることが分かる。「99%敗北」と言っていい事態だ。「残り1%」は、ロシア軍の意思表示だけであろう。

     

    プーチン・ロシア大統領の目論見では、ウクライナ侵攻でNATOを分裂させると踏んでいた。米国もバイデン大統領は、軍事介入しないと言明している。こういう「好条件」であれば、半月でウクライナを「解放」できると見たに違いない。プーチン氏が、最大の見誤りを犯したのは、西側諸国が「民主主義の価値を守る」という信念を甘く見たことである。命に代えても「自由と民主主義を守る」という西欧市民社会の原理に気づかなかったのだ。 

    ウクライナ支援ネットワーク

    ウクライナ軍を支援する「コマンド・ネットワーク」は5月下旬、ロシア軍の兵員損耗が30%に達していることを確認したという。この損耗比率になると、部隊の戦闘機能が失われるので、「コマンド・ネットワーク」は反攻への作戦計画を立て、それに従い着々と奪回作戦を成功させてきた。ロシア軍は、西側諸国の経済制裁で半導体輸入を禁じられたので、武器・弾薬の生産が事実上ストップするという窮地に追込まれている。武器・弾薬が足りずに戦争をするという悲劇が起こっているのだ。 

    元NATO軍司令官(2012~14年)であったベン・ホッジス氏は、韓国紙『ハンギョレ新聞』(11月25日付)とのインタビューで、今後のウクライナ軍の反攻作戦の目標が、クリミア半島奪回であると明言している点に注目すべきだ。ホッジス氏は、2017年まで駐欧州米軍司令官も務めた経歴から見れば、「コマンド・ネットワーク」の判断を知りうる立場である。実は、前記のネットワークも同じ見解というのである。

     

    ここで、問題になるのはプーチン氏がこれまで発してきた言葉である。「ロシア領土が危機にさらされれば核を使用する」というものだ。クリミア半島は、前述の通りロシアに奪取された地域であるが、ロシアは「ロシア領」として宣言している。ウクライナ軍によって奪回された場合、プーチン氏がどう反応するかは気懸りな点であろう。 

    ロシアは、先にヘルソン州の併合を主張し、州の住民は「ロシア人」と明言した。だが、ロシア軍はヘルソン市から撤退後に、一度は「ロシア人」として保護すると約束した民間人を砲撃で殺害しているのだ。要するに、プーチン氏の発言はその場限りであることが明確になってきた。「行き当たりばったり」という浮遊状態になっている。 

    かつて、プーチン氏の発言はぶれず絶対に「Uターン」しないと恐れられていた。大統領就任後の言動が、それを立証しているとして、「核脅迫」はそれなりの影響力を持ったのである。だが、ウクライナ侵攻後の軍事的な劣勢によって、国際社会が見る「プーチン像」は大きく変わってきた。「核発言」が、プーチン氏の国際的な地位を陥没させているのだ。

     

    中国の習国家主席は、先の米中首脳会談や日中首脳会談でも「核使用に反対」であることを明言した。インドのモディ首相も、プーチン氏との会談で反対意思を明確にしている。こうなると、周囲の圧力でプーチン氏は、「核投下」をしないと発言せざるを得ない立場に追込まれている。プーチン氏得意の「脅迫」は著しく効かなくなっている。 

    米国は、陰に陽にロシアを説得している。米ロには、冷戦時代からの名残でホットラインが設置されている。これは、危機管理に欠かせないコミュニケーション・ツールだ。ロシアの誤解による核使用を防ぐには、重要な役割を果たしている。報道によれは、ウクライナ侵攻後一度だけ使われたという。(つづく)

     

     

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    韓国経済は、輸出依存度が高いので世界経済の動向に大きく影響される。米シティグループは11月30日、23年の世界経済の成長率が2%以下に減速するとの見通しを明らかにした。これまでに米ゴールドマン・サックス、JPモルガン、英バークレイズなども同様の見通しを示している。世界経済の成長率は3%以下の場合、貿易が厳しくなると受け止められてきた。来年は、そういう時期に遭遇するだけに、韓国経済には逆風となろう。

     

    『中央日報』(11月30日付)は、「韓国、『コロナショック』以降で産業生産が最大・最長の減少 半導体不振まで」と題する記事を掲載した。

     

    韓国の産業景気が、新型コロナ初期のような動きである。生産と消費が萎縮し、主要業種の不確実性が続く状況だ。特に主力産業の半導体が振るわず、来年の景気見通しにも寒波が近づいている。

    (1)「統計庁が11月30日に発表した「10月の産業活動動向」によると、10月の全産業生産は前月比1.5%減少した。産業生産は7月(-0.2%)、8月(-0.1%)、9月(-0.4%)と減少が続き、10月は減少幅が大きく拡大した。新型コロナが経済に本格的に打撃を与え始めた2020年4月(-1.8%)以来の最大幅だ。生産が4カ月連続に減少したのは2020年1-5月以来の最長期間。新型コロナ危機が始まった当時と景気指標が似ている」

    生産が7月以降、4カ月連続で減少したのは2020年1~5月以来である。これは、新型コロナ危機当時と似かよっていることから、警戒しなければならない。コロナ危機(2020年)では、GDPがマイナス0.7%成長であった。来年の景気予測で、ノムラがマイナス0.7%としたのは、最近の動きが2020年の景気動向と近似したパターンであると判断している結果かも知れない。

     

    GDP成長率を尺度として見ると、韓国経済が1%台以下に低下したのは、次の3回だけである。

    1)1998年 マイナス5.1%(通貨危機)

    2)2009年 プラス0.8%(金融危機)

    3)2020年 マイナス0.7%(コロナ禍)

    内外の主要機関が、来年の成長率見通しを1%台に引き下げているのは、前記のような「危機クラス」の経済寒波がやってくるという予告だ。


    (2)「特に半導体の不振が、製造業の活力低下に主な原因として作用している。10月の半導体生産は前月比で0.9%反騰したが、内容をみると依然として厳しい。半導体生産は3月以降、6月を除いては9月まで減少した。統計庁は「半導体生産は小幅増加したが、それ以前に連続で減少しただけに相対的反騰の性格があるとみている」とし、「業況の不確実性が解消したとはみていない」と評価した」

     

    半導体は、これから本格的は下落局面を迎える。現在の下落は序の口である。韓国の輸出の2割は半導体が占めている。それだけに、半導体不振が生産活動に大きな影響を与える。私は、ノムラのマイナス成長予測が現実の厳しさを見抜いていると見る。韓国経済に占める半導体の位置は、圧倒的であることを忘れてはいけないのだ。

     

    (3)「最近、半導体産業は中国の封鎖措置、情報技術(IT)産業の不況など影響で需要が減少している。これに先立ち産業研究院は来年も半導体生産が年間4.9%減少すると予想した。来年の半導体輸出は9.9%減と見込んでいる」

    米国のIT関連企業が、相次いで大規模な人員整理に動いている現実を見落としてはいけない。メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は11月9日、従業員に宛てたメッセージで、自分も「永続的なIT加速がコロナ収束後も続く」と考えていた一人だと打ち明け謝罪した。これは、半導体の大口需要先のIT企業が、大型設備投資を控えるという兆候である。IT産業界は、このように過去の惰性で将来を見ることの危険性を伝えている。韓国経済は、半導体依存度が大きいだけに慎重に見ることである。



     

     

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    中国共産党には、「無謬論」という独善が存在する。共産党の指導は、常に正しく間違いがないという神がかったご託宣である。習氏は、この独善に乗って中国製のワクチンが世界一と宣伝してきた。実際はその逆であって、「水のようなワクチン」と称され、発展途上国では時間が経つとともに中国製を見向きもしなかった。 

    結局、中国国民が「貧乏くじ」を引く羽目になった。世界で最後のゼロコロナで「ロックダウン」で閉じ込められているからだ。失業を余儀なくされる中国の若者が、「習近平辞めろ」と叫びたくなるのは当然であろう。

     

    米国『ウォール・ストリート・ジャーナル』(11月30日付)は、「中国のワクチン・ナショナリズムは失敗」と題する社説を掲載した。 

    新型コロナウイルス感染の封じ込めを狙った中国の「ゼロコロナ」政策の破綻には、共産党が政治的な支配を必要としていることなど多くの要因がある。その支配がもたらした副産物の一つでもっと注目すべきなのは、中国政府のワクチン・ナショナリズムであり、14億人の国民に欧米製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの利用を認めないという習近平国家主席の決定だ。 

    (1)「中国は、共産党のナショナリズムに調達に関する決定を委ね、外国製ワクチンの利用を拒否した。この決定は依然として中国国民を悩ませている。科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)と中国医薬集団(シノファーム)の製品を含む中国製ワクチンは、米独のファイザー・ビオンテック製および米モデルナ製のmRNAワクチンと比べて新型コロナ感染症の予防効果がはるかに低い。シノバック製ワクチンは当初、新型コロナ感染症の発症を予防する有効性が約50%にとどまり、90%を超えるmRNAワクチンより大幅に劣っていた。とりわけ最も脆弱な人々を対象に重症化を防ぐ効果を比較すると、一層不利な状況になる」 

    中国は、自国科学陣が欧米よりも優秀という「デッチアゲ話」を国民に信じ込ませるために、大きなコストを払っている。中華思想(中国は世界一という神話)を国民に植え付けようとしているのだ。

     

    (2)「中国では何千万人もの高齢者がまだワクチンを接種していないが、これは恐らく、国産ワクチンの効果が低いといううわさが広がったからだろう。一部の国はまた、シノバック製を承認されたワクチンとして受け入れることを拒否しているほか、シノバック製を接種した人に対して、mRNAワクチンの追加接種を検討するよう推奨している。中国政府は、国産ワクチンを推奨し、ファイザー製ワクチンの安全性に疑問を投げかけるプロパガンダでこれに対抗している。中国製ワクチンが他国に輸出されていた2021年1月、中国共産党の機関紙である環球時報は、欧米製ワクチンの接種で死者が出ていることを示唆する記事と論説を掲載した」 

    誰が考えて見ても分る通り、満足なノーベル自然科学賞受賞者も出していない中国が、欧米製ワクチンを凌ぐものをつくり出せるはずがない。こういう子どもじみた競争心が、中国国民を奈落の底へ突き落としているのだ。

     

    (3)「香港ではシノバックと欧米製ワクチンの双方が利用可能だったが、いずれのワクチン接種を選択するかは、欧米製ワクチンの方が安全性が低いという中国本土系コミュニティーの間で広められた中傷的なうわさによって影響を受けた。2021年3月、中国はシノバックのワクチン接種を受けた外国人に入国を認める一方、欧米製ワクチンを接種した者の入国は認めないと発表した。習氏の積極的なナショナリズムの中心にあるのは、中国の政治システムの優位性を国民に納得させることだ。中国の指導者たちは、一部の分野で同国が依然として欧米に負けているのを認めたくないため、欧米製ワクチンを受け入れることはできないと考えたのかもしれない 

    下線のように、積極的な中国ナショナリズムの中心にあるのは、中国の共産党政治システムの優位性を国民に納得させるというプロパガンダである。中国国民は、中国共産党のまやかしを見抜いている。それは今、街頭で繰り広げられている若者の不満を聞けば分かることだ。

     

    (4)「彼らはまた、メッセンジャーRNAワクチンの技術を盗むことが可能と考えたのかもしれない。先月の英紙フィナンシャル・タイムズの報道によると、モデルナが中国へのワクチンの売り込みを目指していた際、中国政府は同社に知的財産の引き渡しを要求し、同社から技術を巻き上げようとした。モデルナがこれを拒否したのは賢明な判断だった。多くの人々は、10月の共産党大会が終わり、中国製のmRNAワクチンが導入された後、ゼロコロナ政策が解除されると予想していた」 

    中国共産党は、共産党指導の優秀性を宣伝するために、虎視眈々と他国技術を盗み出そうと狙っているのであろう。ここまで来ると、共産主義の持つ薄ぺらな非倫理的な振る舞いに仰け反るのである。とても、西側の倫理道徳とは相容れないものを感じるほかない。

     

    (5)「ドイツ政府のシュテファン・ヘベストライト首席報道官が11月28日、中国に対し、外国製のmRNAワクチンを受け入れ拒否する姿勢を見直すべきではないかと示唆した。同報道官は「パンデミックが始まって3年を経た今、恐らく欧州とドイツは、mRNAワクチンの接種で非常に良い経験を積んできたはずだと言っていいだろう」と語った。それを受け入れれば、中国共産党幹部らは自らの失敗を認めざるを得なくなる。このため彼らはそれを認めず、世界を、そして特に中国国民を再び危険にさらしている」 

    中国は、mRNAワクチンを受入れれば、自らの失敗を認めざるを得なくなる。それを恐れているに違いない。

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