旧徴用工賠償問題は、日韓で最大の外交争点になっている。解決案として、韓国政府の用意している「第三者弁済」方式は、原告側の一部で受入れる意思のあることが分かった。「訴訟を起して20年にもなる」と振り返り、政府案に賛成を表明している。ただ、市民団体や弁護士グループが反対しており、当事者の意思が実現するか予断を許さない状況だ。
『中央日報』(2月15日付)は、「『この辺りで決着』、韓国徴用被害遺家族 28日に外交部と面談へ」と題する記事を掲載した
韓国強制徴用被害者が今月28日、外交部および日帝強制動員被害者支援財団(理事長シム・ギュソン)側と集団面談を行うことになった。三菱重工業・日本製鉄を相手取り、強制動員被害に対する損害賠償を請求して2018年最終勝訴した原告14人の遺族のほとんどが面談に参加する予定だ。日本被告企業が支払うべき賠償金を第三者である強制動員財団が肩代わりする案について、政府側と被害者遺族が初めて一堂に会して疎通する場が設けられることになった。
(1)「面談成功のために残された課題は参加対象を巡る外交部と被害者側の立場の違いを調整することだ。外交部は今回の面談の対象を大法院判決で勝訴した被害者15人(原告基準14人)、すなわち賠償を受けられる法的権限を備えた者に限定するべきだとみている。反面、法律代理人団と支援団側は損害賠償請求訴訟が大法院に係留中の強制徴用被害者も面談対象に含めるべきだという立場だ。現在大法院に係留中の強制徴用訴訟は9件で、原告は合計60人余りになるものと推算される」
「応援団」である弁護士や市民団体は、日本の賠償を求める立場だけに、政府案に反対である。だが、原告当事者は、早く解決したいという立場を見せている。
(2)「集団面談の場合、原告側が賠償金の受領についてなど敏感な問題に対して率直な立場を言いにくくなるとの指摘もある。強制徴用問題解決のために最前線で活動した梁錦徳(ヤン・クムドク)さんと市民団体・法律代理人団は、政府解決法を「屈辱外交」と規定して批判の声を高めているためだ。このような雰囲気が集団面談にも続いた場合、一部の遺族が第三者弁済案に賛成する意志や賠償金受領の意志を持っていたとしてもこれを表現することを負担に感じる場合も出てくる」
弁護団は、徴用工判決が国際法違反であることぐらいは知り抜いているはずだ。それでも、横車を押してきたから、政府案へ一矢報いて「反対論」を打ち上げたいであろう。
(3)「実際、一部の遺族は第三者弁済案を通した賠償金受領に同意しながらも、このような立場を公の席で明らかにすることを躊躇していることが明らかになった。三菱重工業を相手取って訴訟を起こし、2018年最終勝訴した強制徴用被害者の遺族Aさんは、中央日報の電話取材に対して「20年近くやってきた。そろそろどんな形でもよいから政府が決着をつけてほしい。韓日企業の寄付金を活用した賠償であってもお金は受け取る」と話した」
遺族は、複雑な立場だ。弁護団や支援団体の立場も分かるが、堂々巡りでは解決策を得られないからだ。本来ならば、韓国政府が日本の無償3億ドルから徴用工賠償金を支払うべきであった。それをせずに、インフラ投資へ流用した責任は重い。
(4)「続いて、「市民団体と弁護士の方が今までどれほど苦労したのかとてもよく知っているので、そのせいで別のところへ行ってお金を受け取りたい、あるいは政府解決案に賛成するというような話を負担なくするのが難しい」とし、「だが、無条件で政府のやることに反対するからといって答えが出てくるわけではないだけに、これ以上解決を先送りせずに死ぬ前にこの辺りで一段落させたい」と話した」
原告側の一部は、決着を求めている。政府案を受入れる意向である。
(5)「確定判決を受けた別の強制徴用被害者遺族のBさんもやはり、「完ぺきな解決法ではないが政府が一生懸命に努力してきた事実そのものを非難したい考えはない」とし、「家族のうち1人が病院治療を受けていて内部事情が非常に厳しい状態だが、日本戦犯企業のお金でなくても賠償金をもらえるのであればこれを受け取ってそろそろ手を引きたい」と話した」
下線のように、完璧な解決方法はない。妥協が必要である。弁護団や市民団体は、日本に謝罪と賠償させる従来方式を譲らないのだ。これは、日本の拒否しているところである。





