勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

    2024年02月

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    EV(電気自動車)は、「ノーカーボン」(脱炭素)のシンボルとして持てはやされている。その裏で、情報を抜き取られるという情報漏洩問題が提起されているのだ。中国は、すでに米国企業テスラ車について、国内での走行禁止地域を定め拡大しているほどだ。米国商務省が、中国EVによる情報漏洩の「危険性」を強調しており、関税引上げと個人情報保護の大統領令を検討している。EVが、情報摂取の道具になるという警鐘である。

     

    『ブルームバーグ』(1月31日付)は、「レモンド米商務長官、中国製EVは米安保上の重大なリスクもたらす」と題する記事を掲載した。

     

    レモンド米商務長官は1月30日、中国製電気自動車(EV)について、米国家安全保障上の重大なリスクをもたらすと懸念を表明した。バイデン政権は中国から輸入される自動車への追加関税と、米国民の個人情報を保護する大統領令を検討している。

     

    (1)「レモンド長官は大西洋評議会のオンラインチャットで、EVや自律走行車は「ドライバーや車の位置、車の周囲に関する膨大な情報を収集している」とし、「そのデータがすべて中国政府に渡ってもいいのだろうか」と訴えた。ブルームバーグは先週、極めてセンシティブな個人情報が外国の敵対勢力に流出するのを防ぐためホワイトハウスが大統領令を準備していると報じた。米政府高官は、中国がこの分野で特に脅威になると以前から警告しており、大統領令が発令されれば幅広い産業に影響が及ぶ可能性がある」

     

    中国EVが、米国で膨大な情報収集しているという指摘は重要である。その情報が、中国へ流れているというのだ。米国政府は、この事態を防止すべく大統領令を検討している。事態は、ここまで進んでいる。かつて、中国製の鉄道車両輸入問題が起こったとき、米国では、情報収集の危険性が話題になり商談はストップした。鉄道車両に秘密のカメラが取り付けられて、その情報が中国へ流れる危険性である。

     

    (2)「商務省当局者によると、レモンド長官の発言はこの大統領令に関連したものではなく、国家安全保障の観点から同長官が注目する技術分野が広がっていることが反映されているという。同当局者は内部情報であるとして匿名で語った。ホワイトハウスは現在、EVを含む一部の中国産品に対する関税を引き上げるかどうか検討している。比亜迪(BYD)など中国EVメーカーの車は欧州・中南米に輸出されているが、米国の27.5%関税も一因となり米国市場には参入できていない」

     

    中国製EVは、トランプ時代に27.5%もの高関税を掛けられ、実質的な輸入禁止措置になっている。この高い関税をさらに引上げるという。事実上の「輸入禁止」にする。中国政府は、すでに中国国内でのテスラ車乗り入れ規制をしている。その実態を次のようだ。

     

    『日本経済新聞 電子版』(1月26日付)は、「テスラ、中国で乗り入れ制限拡大 米中対立の安保懸念で」と題する記事を掲載した。

     

    2021年に導入したテスラ車の軍事施設などへの乗り入れ制限は、23年には市民が利用する政府関連施設などに広がった。米中対立による安全保障上の懸念の高まりが原因とみられ、中国ブランド車への追い風にもなりそうだ。

     

    (3)「上海市随一の観光スポット、外灘(バンド)に位置する会議・宴会場「ザ・グランド・ホールズ」は最近、「テスラを駐車場に止めることは禁止です」と、利用客がテスラ車で来場することを断っている。地元の住民によると、敷地の通過も認めない。その理由について従業員は「規則に従ったものだ」というだけで、詳細を明かさない。上海市政府系企業が運営しており、政府機関がテスラの乗り入れを制限していることに対応したものとみられる」

     

    中国は、人混みの多い場所でのテスラ車の駐車を禁止している。理由は不明であるが、情報漏洩を危惧しているのだろう。

    (4)「中国版のX(旧ツイッター)と呼ばれる微博(ウェイボ)によると、江蘇省や浙江省、湖北省の複数の地方政府機関で安全保障上の理由からテスラの利用を禁止する通知があった。四川省の拘置所では施設から50メートル以上離れた場所への駐車を求める通知が出された。通行規制も広がる。23年夏に四川省成都市で開いた大学生年代のスポーツの国際競技大会「世界ユニバーシティー大会」の期間中に、テスラ車の走行が制限されたルートがあった。重慶の繁華街でも昨年末、一部地域でテスラの走行を禁止する規制があった」

     

    地方政府機関からもテスラ利用の禁止が出ている。

     

    (5)「テスラ車が、駐車中に周囲の不審な動きを検出して録画したり警報システムを作動したりする機能を、中国政府が警戒しているとの見方もある。中国メディアは昨年8月、湖南省の地方空港が同機能で情報漏洩の懸念があるとの理由でテスラ車の乗り入れを禁止したなどと報じた」

     

    中国が、自らテスラへの「嫌がらせ」を行っている。この行為が、米国政府を刺激しており、中国EVへのさらなる関税引上げへと繋がっている。中国EVが、情報摂取の機能を果しているとすれば、EUも輸入抑制へ動くであろう。中国EVにとって思わざる伏兵の登場である。

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    中国政府は、景気テコ入れ策で混迷している。不況の原因が、過剰な住宅建設にあることを棚上げしているからだ。中国政府は1月31日、地方政府に対し科学技術革新のために中央政府から割り当てられた資金を、債務返済や年金、公務員給与などに流用しないよう求める異例の通達を出した。これは、地方財政がいかに逼迫化しているかを物語っている。

     

    財政省と工業情報化省は、「科学技術の改革と発展を目的とした国家の主要政策を完全に実施し、自らの力による革新を推進し、科学技術革新のための能力を高めるよう全ての地方政府に求める」としている。これは、中国政府の経済改革の基本方針を示したもので、需要対策を棚上げしている。

     

    『ウォール・ストリート・ジャーナル』(1月31日付)は、「中国の不動産不況 終息なお遠く 恒大清算でも」と題する記事を掲載した。

     

    中国の不動産危機を象徴する存在だった中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)が一つの幕引きを迎えた。だが、恒大が転落する引き金となった混乱はまだ終わっていない。

     

    (1)「今年も昨年と同様、じわじわと進行する不動産部門の崩壊がもたらす打撃の深刻さが顕著になるとみられる。世界経済は3年連続の成長鈍化が見込まれる中、中国は景気浮揚策を模索している。中国に関しては、貿易を巡る米国との緊張や、国内人口の減少といった話題が注目を集めるものの、エコノミストの多くが指摘するのは、不動産部門が抱える根深い問題や経済全体における同部門の重要性を考えれば、当局者にとって不動産は経済分野の主要課題であることに変わりはないということだ

     

    下線部は、重要な指摘である。EV(電気自動車)・電池・太陽光発電の3事業の振興の前に、不動産問題の解決を急ぐべきである。習氏は、問題の重要性の順序を間違えている。

     

    (2)「エコノミストらは、不動産部門を安定させ、同部門の問題が経済全体の足を引っ張ることを防ぐには、当局者らはこれまでよりも大胆な行動に出る必要があると指摘する。特に、中国の消費者と、資金繰りに窮する地方政府への対応に注目が集まる。マッコーリーの中国担当チーフエコノミスト、ラリー・フー氏は「中国の経済動向を予測することは、住宅市場がいつ底入れするかを予測することにほぼ等しい」と述べる」

     

    中国経済の予測は、住宅市場の底入れ時期を予測することと同じである。

     

    (3)「不動産部門の苦境は中国の経済成長への直接的な影響だけでなく、個人消費の足かせにもなっているとエコノミストの多くが指摘する。住宅価格と販売の低迷は家計を圧迫し、消費者の間では現金をため込む傾向が強まる。もう一つの問題として、不動産不況は地方政府の財政を圧迫した。地方政府は収入が減り、中央政府が成長目標達成に向けた重要な手段とみなすインフラ投資に資金を向ける余裕がなくなった

     

    地方政府は、住宅不況に直撃されている。土地売却収入が減っているからだ。こういう異常な歳入構造で、中国経済が動いてきたこと自体、卒倒するほどの驚きである。

     

    (4)「当局は、不動産部門の刺激策を小出しにしている。一部の都市では住宅購入の規制を緩和し、金利引き下げによって銀行の融資を後押しした。それでもなお、住宅の新規着工、完成、販売など一連の指標はすべて、不動産部門の深刻な低迷を示す。価格規制によって、中国の主要都市の住宅価格は公式には2021年のピークからわずかな下落にとどまっている。エコノミストの多くは、住宅価格は実際にはもっと大幅に下落したと見積もっている。ゴールドマン・サックスの中国担当チーフエコノミスト、ホイ・シャン氏は「全国的に価格は20%程度下落したとみる」と述べた」

     

    官製の住宅統計は、全く信用できない。高額物件である住宅価格の変動幅が、1%単位であるはずがない。統計操作は明らかだ。

     

    (5)「中国のマンションは通常、購入者が代金を支払った後に建設されるため、一部のエコノミストは、政府は未完成物件の建設を確実に終了させ、潜在的な購入希望者を市場に呼び戻す必要があると指摘する。ノムラの中国担当チーフエコノミスト、ティン・ルー氏は29日に顧客向けのメモで、「販売済み住宅の引き渡しを後押しするために、中央政府が特別基金を設立することが短期的には最善の政策になる」との見解を示した。ムーディーズ・アナリティクスの中国担当シニアエコノミストのカトリーナ・エル氏は国内リスクという点では、依然としてわれわれは不動産市場を最も注視しているといっていいだろう」と語った」

     

    中国経済の最大リスクは、不動産市場にある。不動産市場の動きをウオッチしていれば、大勢を理解できるだろう。

     

     

     

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    中国企業は、不況乗り切りで従業員の給与を引き下げるげるという荒っぽさをみせている。昨年は、ホワイトカラーの3分の1がこの憂き目にあったという。日本では、これまでに賃上げゼロという話が聞かれたが、賃下げまでは踏み込まなかった。中国の不況がいかに深刻であるかを示している。

     

    『ブルームバーグ』(1月31日付)は、「中国のホワイトカラー、昨年は3分の1近くが減給ー過去6年で最多」と題する記事を掲載した。

     

    中国のオフィスワーカーの3分の1近くが、昨年の給与は減少したと回答したことが、オンライン求人サービス、智聯招聘の調査で分かった。この割合は、少なくとも過去6年で最も高く、世界2位の経済大国である中国における根強いデフレ圧力が鮮明となった。

     

    (1)「昨年、調査対象となった中国のホワイトカラー労働者のうち、32%が減給されたと回答した。ブルームバーグの集計データでは、少なくとも2018年以来の高水準である。給与が横ばいだったとの回答は約19%。増えたとの回答は44%強と19年以来の高水準となったが、新型コロナウイルス禍前の数字にははるかに及ばなかった。乖離(かいり)の拡大は、労働市場の格差が広がりつつあることを示唆している。中国で賃上げを手控える雇用主が増えており、デフレ長期化につながりかねないことを示唆している」

     

    この記事は、ややこしい表現なので整理しておく。

    減給  32%

    横ばい 19%

    増えた 44%

     

    減給32%の一方で、賃上げ44%と格差が広がっている。産業界の景況が「マダラ模様」であることを示しめている。24年は、減給比率と横ばい比率が高まれば、個人消費不振へとさらに圧力が掛るであろう。

     

    (2)「中国の消費者物価は、昨年12月に3ヶ月連続で低下し、09年以来最も長期の下げを記録。ブルームバーグが公式データを基に計算したところでは、国内総生産(GDP)デフレーターは23年10~12月(第4四半期)に3四半期連続のマイナスとなり、1990年代後半以来の最長を記録した」

     

    デフレーターは、諸物価指数の合計である。正常な経済軌道であれば、プラスになる。それがマイナスとは、物価の下落を示すもので需要不足経済であることを物語る。中国のデフレーターは、昨年4~6月期以来3期もマイナスであった。過去のデフレーター記録を見ると、1998年にマイナス1.1%、99年にマイナス1.3%を記録している。2023年のデフレーターは、マイナス0.6%だ。実に24年ぶりのマイナス記録である。中国経済が、厳しい状況にあったことを示している。

     

    (3)「智聯招聘は調査報告書で、ホワイトカラーの給与の変化は激しい競争の経済環境にあって、恵まれた条件でスタートした者は時間の経過とともにさらに優位に立ち、不利な状況でスタートした者はますます不利になるという、顕著な「マタイ効果」を示していると指摘した」

     

    「マタイ効果」とは、富める者はますます富み、貧しき者はさらに貧しくなるという聖書からの由来とされる。この言葉が、このパラグラフに登場したのは、給与が上がる層と賃下げされる層が一段と鮮明になるだろうという中国経済の実態を示唆している。これは、中国経済がさらに不況局面へのめり込む危険性を指摘するものでもある。

     

    中国では、中間層の没落が始まっている。中国の李強(リー・チアン)首相は1月17日、スイスでのダボス会議で、「現在、中国の中間層は約4億人余りで、今後10年で倍の8億人に達するだろう」と発言している。中間層とは、世界銀行の定義によると1日平均所得が10〜100ドルの層である。中国の年間所得では約2万6000~26万元に相当する。26万元とすれば546万円である。この層が、10年後に8億人になるという。

     

    だが、500万円台の中間層が現在の2倍まで増えるというのは、当てずっぽうな話で信憑性がない。不動産バブル崩壊で持ち家価格が下落しているからだ。家計資産の70%が住宅である。都会に住む市民の97%が住宅投資をしている。バブル崩壊で大きな痛手を受けているのは間違いない。中国の中間層は、分解しているはずだ。

     

     

    テイカカズラ
       

    トウ小平予言「未富先老」

    中所得国の罠が不可避へ

    命取りになる台湾侵攻論

    デリスキングで中国孤立

     

    経済の潜在成長率は、人口動態によって左右される。人口高齢化が、経済の衰退をもたらすのである。これは、古今東西変わらない点だ。日本経済も同様の経緯を経ており現在、潜在成長率が1%未満という事態へ落ち込んでいる。 

    中国も、これから日本と同じ事態へ移行する。国家主席の習近平氏は、こうした状況悪化へ行う準備がほぼゼロである。相変わらず、「台湾侵攻」の旗印を掲げている。これが、どれだけ中国と西側諸国との関係を悪化させているか、である。習氏は、全くの無頓着である。中国経済の活動範囲は、これが原因で明らかに狭められている。台湾侵攻論騒ぎは、習氏には国内を引き締める政治的手段として役だっても、経済的に大きなリスクを積み重ねているのだ。習氏は、このことにいつ気づくのだろうか。 

    トウ小平予言「未富先老」

    トウ小平は、習近平氏とは異なるタイプの指導者であった。中国の欠陥を100%知り抜いており、将来への厳しい展望を明らかにしていた。「未富先老」こそ、中国最大の泣き所であると指摘していたのである。家計が豊かになる前に、超高齢社会へ突入するリスクを指摘したものだ。その「未富先老」が、現実課題として中国社会を襲っているのである。

     

    中国の人口減は2022年に始まった。その時の1人当たりGDPは、約1万2700ドル(約163万円)だ。日本で人口減の始まったのは2007年。その時の1人当たりGDPが、3万5847ドルである。中国は、日本の約3分の1の水準で人口減社会へ突入した計算になる。この低いレベルで、年金・福祉の問題を解決しなければならないのだ。 

    人口減は、超高齢社会を告げる「鐘」である。働き手よりも扶養される人間が増えていく社会を意味している。世界は、日本を先頭に中国と韓国のアジア諸国が、先ずはこの洗礼を受けることになった。中国は日本に比べれば、超高齢社会への準備がゼロであると言って間違いない。その「老人国」の中国が、台湾との軍事紛争を国家目標に掲げるとは、常識では考えられない事態である。「老人国」に相応しい政策は、社会保障充実が何よりの政策課題である。「終活準備」に入るべき時期である。中国は、それを怠っているのだ。 

    中国は「一人っ子政策」によって現在、一人っ子同士が結婚すれば同時に4人の高齢者(両親)の面倒をみなければならない羽目になる。国家が、老人福祉への準備が少ないから家庭が面倒をみなければならないのだ。こういう状態において、経済力の脆弱な個人は結婚もままならなくなる。最近の出生率急低下の裏には、こうした深刻な経済事情が横たわっている。

     

    中国が出生率を回復させるには、経済の回復が第一条件になる。それを遮るのが、「台湾侵攻」である。防衛費増額が優先事項になる以上、内需振興へ向けての財政支出増額は抑制されるのだ。現在の中国経済で最大の課題は、不動産バブル後遺症の過剰債務処理である。だが、習氏は財政支出増大を忌避して、金融緩和で過剰債務の「凍結」を図るという最悪手段を採用した。財政資金は、EV(電気自動車)・電池・太陽光発電の3事業の拡大へ投入するとしている。 

    習氏は、製造業をさらに強化して盤石にさせようとしている。台湾侵攻の際に、これが威力を発揮するという戦略だ。習氏は、超高齢社会において重要なのが、家計の経済的豊かさという視点に無関心である。台湾を統一して、習氏の偉業を歴史に刻み込みたい。それだけが最優先課題になっている。これは、不動産バブル崩壊後の過剰債務処理への消極姿勢の中に読み取れる。財政資金をどこに使うか。それが、習近平氏の政治姿勢を明確に表している。 

    中所得国の罠が不可避へ

    発展途上国経済が、先進国経済へ発展するには大きな障害を超さねばならない。それが、「中所得国の罠」と言われる問題である。中国は、国民一人当たり名目GDPで未だ1万2000ドル台にある。多くの発展途上国は、豊富な労働力を使い果した段階で、この一人当たり名目GDPが足踏み状態に落ち込んできた。

     

    第二次世界大戦後、「中所得国の罠」を突破したのは、韓国、台湾、香港、シンガポールだけである。韓国と台湾は、旧日本植民地である。香港・シンガポールは、旧英国植民地である。要するに、中所得国の罠を突破するには、近代化教育による合理性が不可欠である。合理性を身につけなければ、経済発展は「画餅」に過ぎなくなるのだ。 

    この点で、中国は著しく不利な状況にある。「不合理性」の権化と言うべき儒教と、共産党という市場原理軽視政策の重圧によって今後、労働力不足を克服できるか疑問である。習近平氏は、極端に「第三次産業」を敵視している。第二次産業の製造業を発展させれば十分という偏った見方である。台湾への開戦準備とみられる。 

    GDPは、付加価値の合計である。第三次産業は、その付加価値の宝庫だ。IT関連産業は、高付加価値産業である。だが、習氏の政敵が株主として潜り込んでいることを警戒して発展の芽を摘んでしまったのだ。中国経済は、第三次産業を欠いた「片肺飛行」を余儀なくされている。これでは、中国の付加価値が増えて一人当たり名目GDPの順調な増加を見込めるはずがない。事態は、これだけでない。次のような嵐が吹き始めている。(つづく)

     

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