勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

    2024年12月

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    日産自動車は11月、米国や中国市場の販売不振で悪化した収益構造を改善するため、世界で生産能力20%、人員9000人を削減すると発表した。不振の日産が、再び輝きを取り戻す具体策はあるのか。ここで、浮上してきたのが、ホンダとの統合論である。すでに、『フィナンシャル・タイムズ』が報じて注目されている。

     

    『ロイター』(11月29日付)は、「日産とホンダ 苦境克服に統合の選択肢」と題する記事を報じた。

     

    トヨタ自動車の国内最大の競合2社は、力を合わせて現在抱える問題に打ち勝つ時が来たのかもしれない。日産自動車の苦境はより鮮明で、業績不振を受けて生産能力と人員を削減する緊急再編策打ち出した。ホンダの四輪車事業も精彩を欠いている。

    2社を統合すればコスト削減や収益立て直しのほか、電気自動車(EV)やその他の技術への効率的で効果的な投資が可能になる。

     

    (1)「日産の内田誠社長による事業再編計画は9000人の人員削減と生産能力の20%削減が伴う。ビジブル・アルファがまとめた市場予想によると、それでもなお、2026年3月期の自動車事業の営業利益率は0.4%にとどまる見込み。また、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は26日、日産がルノーの保有分に代わる株主として、銀行や保険会社などの長期投資家を模索していると報じ、関係者の話として、ホンダに一部株式を売却する可能性も排除していないと伝えた」

     

    日産の2026年3月期の自動車事業の営業利益率は0.4%に止まるという。9000人の人員削減と生産能力の20%を削減しても、この程度の営業利益率では「死に体」である。自動車産業の営業利益率は、最低で5%が必要である。このラインを割れば、新車開発は不可能とみられている。日産は、再編を決断すべき時期であろう。

     

    (2)「ホンダの四輪事業の営業利益率はわずか3.6%で、二輪事業の18%を大きく下回っており、26年3月期も1%ポイント程度しか改善しない可能性がある。ビジブル・アルファの予想によると、日産とホンダの同年度の合計販売台数は600万台近くになる見通し。主要市場が重なる両社が統合すれば管理、調達から工場・研究まで、あらゆる経費の削減が可能になる。ただ、営業利益率をトヨタの10%に匹敵させるのは並大抵のことではなく、必要となるコスト削減は約120億ドルと、両社の売上高合計の7.5%に相当するという」

     

    ホンダの四輪事業営業利益率はわずか3.6%である。日産と同様に新車開発能力は著しく制約される。日産・ホンダの統合論には、それなりの根拠がある。日産とホンダの合計販売台数は600万台近くになる。主要市場が重なる両社が統合すれば管理、調達から工場・研究まで、あらゆる経費の削減が可能になる。コスト削減は、約120億ドル(約1兆8000億円)という。これは、凄い統合効果である。

     

    (3)「(両社統合で)利益率7%を目指すことは、両社が経営統合してコスト削減なしに達成可能な3%と、トヨタの10%のちょうど中間値で、可能かもしれない。そのためには、売上高の約4%に相当する経費を削減する必要がある。これは、プジョーとフィアット・クライスラーが19年に、合併してステランティスを設立することで合意した際に目標に掲げた2.7%を上回る。一方でコスト削減率は、ルノーと日産、三菱自動車の3社連合が17年に打ち出した事業目標に基づくものに一致する。日産とホンダは金融子会社を統合することで、より多くのコストを削減できるだろう」

     

    両社統合で、営業利益率は7%になるという。これは、「死中に活を求める」話である。大同小異で統合を推進すべきであろう。

     

    (4)「日産とホンダの経営統合はこれまでも取り沙汰されている。FTは、19年に日本政府関係者が両社に経営統合を提案したと報じている。日産のカルロス・ゴーン元会長は過去に、電気自動車(EV)やソフトウエアでの提携について、ホンダによる「偽装買収」と表現している。両社はこれまで、統合する意向を全く示していない。ただ、業績不振や計算上の統合効果を踏まえると、検討する価値はありそうだ」

     

    日産は、メンツを捨ててホンダとの統合を真剣に模索する時期だ。ゴーン元会長は、EVなどの両社提携は、ホンダによる「偽装買収」として暗にホンダの技術力を評価している。

    テイカカズラ
       

    韓国銀行(中央銀行)は11月28日、据え置き予想に反して政策金利を0.25%引き下げ、3.00%とした。景気がさえず、トランプ次期米大統領の誕生による貿易リスクにも警戒する中、2会合連続で利下げを決めた。追加緩和も示唆しているほどの慌てぶりだ。2会合連続の利下げは、2009年以来15年ぶりだ。金融通貨委員会での表決は5対2だった。全員一致の利下げでなかった。ロイター調査によると、利下げを予想したエコノミストは38人中4人で、残りは据え置きを見込んでいたほどである。

     

    『東亜日報』(11月29日付)は、「景気刺激を狙った利下げ、専門家らはウォン安と家計負債の増加を懸念」と題する記事を掲載した。

     

    韓国銀行(韓銀)は11月28日、基準金利を引き下げた。景気刺激の必要性に重きを置いた決定と見られるが、市場の予想より早い引き下げ措置による副作用の懸念も出ている。ドナルド・トランプ米次期大統領の選挙勝利後に進んだドル高がさらに進んだり、最近やっと落ち着いた家計負債をめぐる不安が再び増えかねないという指摘も出ている。


    (1)「韓銀が市場の予想を破って、2回連続で利下げに踏み切ったのは、それだけ輸出の不確実性と内需低迷の懸念が高まり、早く利下げに踏み切って景気を刺激しようとする意志と見られる。しかし、不安定な外国為替市場と家計負債の負担は、依然として「伏兵」とされている。ウリィ銀行のパク・ヒョンジュン・エコノミストは、「内需が大変振るわないため、利下げはやむなき選択かもしれないが、今回の利下げでドル高や物価上昇、家計負債の増加などの副作用を引き起こす可能性が非常に高い」と話した」

     

    今回の利下げは、「綱渡り」である。罷り間違えば、「落下」するというリスクを抱えている。それでも踏み切らざるを得ないほど切迫しているのだ。

     

    (2)「トランプ次期大統領の関税引き上げが予想される中で急激にドル高が進み、今回の利下げが、ドル高をさらに刺激する恐れがあるという懸念が出ている。ドルに対するウォン相場は13日、取引中1ドル=1410ウォンを超え、2年ぶりの最高値を記録後、依然として1ドル=1390ウォン台の高い水準に止まっている。今後、さらにドル高が進めば、輸入物価を刺激し、消費者物価の上昇圧力としても働く可能性がある」

     

    ドル=ウォン相場は、1394ウォン(11月30日)である。韓国の利下げでウォン安が進めば、輸入物価の上昇が起こるだけに神経過敏になっている。日本と同じ事情である。

     

    (3)「専門家らは、家計向け融資の再過熱の可能性をより大きな問題として取り上げている。韓銀によると、9月末基準の家計信用残高は、第2四半期(4~6月)末比18兆ウォン増の1913兆8000億ウォンで、過去最高を記録した。特に、住宅ローンが前期比19兆4000億ウォン増え、全体家計負債の増加傾向を牽引した。ただ、当局が9月から2段階ストレス総負債元利金返済比率(DSR)を適用するなど規制に乗り出し、銀行も融資の敷居を高め、第4四半期(10~12月)に入ってからは家計負債の増加傾向が折れている」

     

    韓国の住宅ローン残高は、増加の一途である。家計債務残高が、対GDP比で100%をはるかに超えており、これが個人消費を抑圧している。それだけに、利下げが消費を刺激せず、逆に抑圧するという逆パターンが起こっている。世にも不思議な現象だ。

     

    (4)「このような状況で、韓国銀行が利下げに踏み切れば、再び家計負債の増加傾向に油を注ぐ可能性があるとの観測が出ている。現代(ヒョンデ)自動車証券のチェ・ジェミン研究員は、「来年1月、銀行の融資総量が初期化されれば、家計向け融資の増加傾向が高騰することもありうる」とし、「金利をあらかじめ下げている状態で、景気も良くないのに、不動産まで再び過熱すれば、その時になって対応余力は減るほかはない」と指摘した。その上、韓銀が来年に続き再来年の経済成長率まで下方修正したことも、やはり市場の利下げに対する期待を一層強化させ、不動産リスクをさらに高める要因になりうる。ただ、金融界の融資規制で購入傾向が萎縮しており、金利引き下げが不動産市場に直ちに及ぼす影響は限られるだろうという見方もある」


    今回の利下げは、企業救済である。企業が高金利で苦しんでいるので、これから年末に向けて、倒産件数を減らすという緊急目的が課されている。韓銀も苦しい選択である。金融通貨委員会での表決が、5対2であったことにそれが現れている。

     

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    AI(人工知能)を用いて疾患リスクを予測するサービスが続々と登場している。AI技術がコモディティー化し、手軽に試せるようになったことが背景にある。AI疾患予測が広がると、利用者はよりデータに基づいて健康管理をするようになり、健康増進や社会全体の医療費削減につながっていく可能性が指摘されている。 

    『日本経済新聞 電子版』(11月29日付)は、「がんや脳卒中リスクをAI予測 MDVや住友生命など」と題する記事を掲載した。 

    医療データ分析のメディカル・データ・ビジョン(MDV)は、がんや脳卒中を含む34の疾患について、3年以内の発症リスクを予測できるサービスを10月31日から開始した。 

    (1)「スマートフォンで同社が提供するアプリケーション「カルテコ」に健診結果を入力すると、発症リスクや同性同世代平均と比較したときの疾患倍率などが算出される。血圧などのバイタルサインや肝機能、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)などの血液検査値が改善すると、各リスクがどのくらい下がるかといったシミュレーションも可能だ。月額550円で提供する」 

    スマホへ健康診断データを入力すれば、発症リスクを算出する。医師に代わる分析をするのだ。背後には、膨大なデータベースがあるから、「誤診」は起こらないのだろう。

     

    (2)「MDVの強みは、質の高い健康・医療データを大量に持っていることだ。MDVが持つ約5000万人という国内最大級の診療データを活用し、それにひもづいた健診結果を持つ人のデータを基に健診時からその後病気になったかどうかを機械学習し、モデルを構築した。NECソリューションイノベータ(東京・江東)も2024年、健診結果から4年以内の11疾患の発症リスクを予測するAIを開発し、このAIを搭載した製品「NEC健診結果予測シミュレーション」の提供を始めた。匿名化した約45万人分のカルテと約10万人分の定期健診の情報を、AIの学習データとして使用している」 

    MDVは、約5000万人という国内最大級の診療データを活用している。これは、医師の能力をはるかに超えている。NECソリューションイノベータも、健診結果から4年以内の11疾患の発症リスクを予測するAIを開発した。 

    (3)「AIを用いた疾患予測サービスを提供するのは、IT(情報技術)系企業にとどまらない。住友生命保険は23年、保険業界初となる自社で保有するデータや日々の活動データを活用したAI疾患予測サービスの提供を開始した。同社の健康増進をサポートする保険「Vitality(バイタリティー)」で利用するアプリに搭載する。健診結果や日々の活動データから2年以内の5疾患の発症リスクを予測する。同社が保有する約100万件のVitality会員の健診結果などのデータを活用した。自社で自由に機能拡張できるメリットを鑑みて、AIは内製という。生命保険事業は、疾患予測から健康増進を働きかけ、万が一のときには経済的な補償を提供する一連の流れをつくることができるため、AI疾患予測サービスと親和性があるという」 

    住友生命保険は、TVのCMで「Vitality(バイタリティー)」を宣伝している。

     

    (4)「こうした健康・医療データを活用する動きが広がれば、将来的には今まで相関関係が見られなかった生活習慣や検査値と疾患の関連が新たに判明することにもつながりそうだ。人々はよりデータに基づいて健康管理をするようになり、セルフケアの発展は健康増進を促し、医療費の削減も期待できる。 

    検診データから、潜在的な疾病リスクを知ることができれば、日々の生活が安心できる。 

    (5)「AI疾患予測サービスを立ち上げるには、まずは健康・医療データの収集が欠かせない。前述した各社の他、業界横断でもデータ収集に動きを見せている。例えば、NTTドコモ・ベンチャーズと中部電力、YKKAP、大東建託の4社は10月4日、医療系新興企業であるトータルフューチャーヘルスケア(TFH、東京・港)に共同出資し、高齢者の認知症などの兆候を早期発見するプラットフォームを開発すると発表した。建物に設置するセンサーによる転倒検知に加えて、顔画像から血液検査の推定値を手軽に測定できるようにして健康・医療データを収集する」 

    NTTドコモ・ベンチャーズ、中部電力、YKKAP、大東建託4社も建物に設置するセンサーによる転倒検知に加えて、顔画像から血液検査の推定値を手軽に測定できるようにして健康・医療データを収集するという。一斉に「高齢者ビジネス」を開発している。 

    (6)「将来的には、データを蓄積し、NTTドコモが持つ利用者の健康状態や生活習慣などをAIで分析できる基盤を用いて、食事・運動などの予防の提案へ活用したい考えだ。家庭で計測できるような健康・医療データはウエアラブルデバイスなどを通じて収集できる。だがそれ以外のデータ収集は難易度が高い。経済産業省の調べによると、公的保険外のヘルスケア産業の市場規模は20年時点で18.5兆円のところ、50年には59.9兆円と約3倍に拡大する見込み」 

    公的保険外のヘルスケア産業の市場拡大は、疾病を減らす役割を果す。寝たきりになる前の予防策である。日本発の一大ビジネスへ成長するだろう。

     

     

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    トランプ氏が、次期米国大統領に決まって以来、「トランプトレード」なる言葉が流行っている。トランプ氏が選挙運動中に公約した「減税、規制緩和、関税引き上げ」を材料に株価が上昇したからだ。問題は、この一連の流れのなかでどの項目から崩れるかだ。いずれの項目もインフレを呼ぶのは確実。それが、金利引上げへ繋がれば「トランプトレード」は一巻の終わりだ。要するに、最後は市場がトランプトレードを「裁く」のである。 

    こういう視点を強調する意見が現れた。2008年のリーマンショックを予告して「悪魔の博士」と言われる経済学者ヌリエル・ルービニ氏が、トランプ政策の限界を指摘する。 

    『日本経済新聞 電子版』(11月30日付)は、「トランプ氏は市場が正す、『破滅博士』ルービニ氏と題する記事を掲載した。

     

    米国でトランプ氏が次期大統領に返り咲くことが決まった。世界を見渡せば分断が深まり、様々な危機の火種が連なってみえる。不確実性が高まる世界はどこへ向かうのか。米国のサブプライムローン問題を言い当て、「破滅博士」と呼ばれる米経済学者ヌリエル・ルービニ氏に聞いた。 

    (1)「(質問)トランプ次期大統領は米国第一主義や関税引き上げを明言している。世界は今後4年間、不確実性に直面する。(答え)リスクは広く知られるところだ。中国に最大60%の関税をかけると脅しており、全面的な経済戦争に陥るリスクを伴う。移民を制限し強制送還となれば米国のインフレを高めかねない。減税の恒久化など一連の施策は10年間で最大7.5兆ドルの費用がかかる。財政赤字が膨らみ、国債の調達コストが跳ね上がるかもしれない。米連邦準備理事会(FRB)に圧力がかかる事態もありうる」 

    減税の恒久化など一連の施策は、10年間で最大7.5兆ドルの財政赤字を生む。当然、インフレ要因になる。FRBは、利上げするはずだ。

     

    (2)「トランプ氏は破壊者であり、確かに破壊が必要な部分もある。ただ私が言いたいのは、トランプ氏は市場を気にしていることだ。株高であれば自分の政策が支持されているシグナルになる。成長率が落ち雇用が冷えれば株価は下がる。経済成長のためには金利を低く抑えたい。インフレを高める政策には、債券市場が金利の上昇を通じて『自警団』としての警告を発するだろう。つまり市場の規律こそが、トランプ氏に極端な政策による失政を避け、より正統的な政策を取るよう促す役目を果たす」 

    トランプ氏は破壊者であるが、市場動向をもっとも気にしている。無軌道な政策をとれば、市場が赤信号を出す。トランプ氏と言えども従わざるを得ない。 

    (3)「(質問)トランプ氏の政策は、スタグフレーションや通貨暴落のような世界の脅威に火を付けるのではないか。(答え)我々はまだ危機には陥っていないが、世界にスタグフレーションを引き起こす潜在的なショックの火種があちこちにある。脱グローバル化や保護主義の台頭、地政学リスクの高まり、過剰な債務、気候変動、パンデミック、サイバー戦争、不平等への反発、米ドル安、移民の制限。どれもが経済成長を抑制し、生産コストを押し上げる」 

    トランプ政策だけでなく、世界中にスタグフレーションを引き起す種は転がっている。これをどのように抑制するかだ。

     

    (4)「リスクはスローモーションで確実に高まっている。各国政府の財政赤字は一段と大きくなるだろう。国防や安全保障に多くの資金を費やさざるをえない。グローバル化やテクノロジーに取り残された人たちを支援し、不平等を是正するにはセーフティーネットを厚くする必要がある。膨張する国の借金にどう対処するのか。借金の実質価値を下げて帳消しにするのがインフレだ。インフレを招き入れる誘惑はいっそう強まる」 

    各国で財政赤字が膨らんでいる。借金の実質価値を下げるには、インフレへの誘惑が強まるが、それは破滅的結果をもたらす。 

    (5)「インフレを抑える唯一の救いの手はイノベーション(技術革新)だ。トランプ政権が新設する『政府効率化省』は政府サービスを改善できる。例えば民間のスペースXなら低廉なコストで衛星を打ち上げられる。将来の技術革新を刺激すれば、低インフレにつながる技術的優位を持てる。生産性を高め、潜在成長率を押し上げ、家計が得る収入を増やしていく。人工知能(AI)の活用はもちろん、ロボットや自動化の広がりは大きな革命になるだろう。健康で過ごすためのバイオメディカルも注目だ」 

    インフレ抑制には、技術革新が不可欠である。AI活用がその手段になる。日本のラピダスは、「CPUとアクセラレータ一体化」した世界初のAI半導体開発を進めている。来春には、試作品が登場する。世界の生産性を引上げるはずだ。

     

    (6)「気候変動対策で私の大きな希望は、核融合の技術が実現することだ。温暖化ガスの排出がゼロで安価なエネルギーを手に入れる道が開く。米中、日本も研究に取り組んでいる。欧州では10〜12年以内に商業化が可能との議論がある。安価に海水を淡水化できれば食糧問題も解決できる。新しい技術によって経済成長していけば、勝者に課税をし、それを再分配する策がとれる。もちろん同時に副作用を管理する。それは火や蒸気機関、電気、インターネットの発明でやってきたことだし、AIと関連技術はそうした発明を超える革命になりうる」 

    核融合技術が、気候変動対策の切り札になる。欧州では10〜12年以内に商業化が可能との議論もある。技術革新こそ、人類が生き延びる最後の手段だ。

     

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